
2015.07.11
Club Witham Driving Academy 開催レポート
in 富士スピードウェイ
今回が初となる、ウィザムカーズ主催の”Driving Academy”を富士スピードウェイショートコースにて開催いたしました。「もっと速く走れるようになりたい」、「愛車を手足のように操りたい」などなど、スポーツカーオーナーならばお持ちであろう様々な思いを実現させるために開講したのが、この”Driving Academy”です。参加人数を抑え、「コースのラップタイムよりも、車を自在に操る楽しさを知る」、「帰る頃には目に見えて走りの上達が実感できる」をコンセプトに、効率的かつきめ細やかにスポーツドライビングをレクチャーいたします。今回のドライビングアカデミーはサーキット未経験者~初級者までを対象とした初級コース編です。
前日まで降り続いていた雨がやんで、この日は快晴!
午前中から気温、路面温度共に上昇し、ドライコンディションで迎えることが出来ました。受付けは8時半からでしたが、スタッフは朝6時に現地入り。この日は暑くなりそうだったので、少しでも休憩時間にリラックスしていただけるよう、大きなテントとドリンクをご用意いたしました。
少しずつ参加者が集まってくる中、8時半から受付スタート。スタッフ原田と佐藤が、ゼッケン・トランスポンダー・注意事項を配布します。ちなみに配布のゼッケンとは別にアカデミー用ゼッケンサークルを製作する程、力を入れているイベントです(^^♪
走行会の経験者は既に慣れたもの。手際よくフロントとサイドにゼッケンを貼り付け、車内にトランスポンダーを設置していきます。今回初めての方もいらっしゃいましたが、弊社メカニックがサポートいたしますので、安心してご参加いただけます。
忘れてはいけないのが、タイヤのエアチェック。エア圧が適正になっているか確かめるためだけではありません。走行前と走行後にエア圧にどの位の変化がでるのか?それによって車の挙動にどのような影響をおよぼすのか?は初級コースに参加の皆様には是非知ってもらいたいポイントです。こちらも弊社メカニックが1台1台エアチェックいたしますので、エアゲージをお持ちでなくてもご安心ください。
そしてサーキット走行にはヘルメット、グローブは必須の装備です。この日の参加者は多くの方がレーシングスーツを着ていらっしゃいました。動きやすい長袖と長ズボンでもご参加いただけますが、せっかくのサーキット走行ならば是非レーシングスーツ等、専用品をオススメ致します。ドライビングに適したデザインで動き易く、安全面でも一役かってくれます。そして何よりもレーシングスーツを着ると、気が引き締まりますよ!弊社でも取り扱っていますので、ご希望の方はお声掛け下さい(^^♪
みなさんの準備が完了したら、ブリーフィングが始まります。店長原田、今回インストラクターを務める弊社代表篠原からのご挨拶。そして今回のアカデミーで、感じていただきたいこと・学んでいただきたいことをご説明いたします。そして何より感じていただきたいのが、1本目の走行とイベント終了時の違いです。
午前:座学・走行・車載動画撮影・質疑応答・データロガーによる走行分析
アカデミーは座学から始まります。まずは本日走行する、富士スピードウェイのショートコースのコースレイアウトと、安全に走るための注意事項を、インストラクターを務める篠原が、ホワイトボードを使って説明します。そして各コーナー毎のポイントのレクチャー。実践が大切なのはもちろんですが、コーナーの特徴やブレーキングポイント、荷重の使い方などをまずは頭で理解することが重要なのは、他のスポーツと同様です。みなさん真剣にレクチャーを聞いてくださっていました。
そしていよいよ1本目の走行です。まずは弊社のアカデミーカー(LOTUS 2-Eleven)を先導車として連なって走行し、コースレイアウトや路面を把握していただきます。サーキット走行が初めての参加者は体が硬くなってしまいがちなので、追い越し禁止の安全な速度域で、緊張をほぐしつつ、まずはコースに慣れて貰うことが目的です。また初心者が見落としがちな、フラッグと信号。サーキット走行に不慣れだと、走りに集中するあまり周りが見えなくなってしまうのです。先導車がいて、まだ余裕があるうちに信号機の場所を確認しておくのも重要となります。参加者が経験者ばかりの通常の走行会ですと、先導車も無くいきなりサーキット走行が始まりますが、アカデミーでしたらその心配はありません。サーキット経験者は、インストラクターの乗る先導車を見ながら、先ほど座学で学んだベストなライン取りを自分の車で実際になぞってみることが出来ます。
何本か先導車について走ったあとは、追い越し禁止が解除されて自由なサーキット走行がスタート。インストラクターの後について、じっくりライン取りの研究をする方、座学で学んだ理論を実践して見る方、思い思いのペースでコースを走ります。 頭に思い描くラインがあっても、実際の走行で愛車をその通りに走らせることは想像以上に難しい様子でした。
インストラクターはコースを周回しながら、参加者の走りを常にチェック。癖や問題点を把握し、走行後のアドバイスに役立てます。
1本目の走行枠はあっという間に終了。テントに戻って、みなさんの感想を聞きながら質疑応答タイムです。ここで意外だったのが、参加者のみなさんが想像していた以上にアクティブに質問をしていただけたことです。ホワイトボードを使いながら、1本目の走行で感じた疑問点をバンバンインストラクターにぶつけていました(笑。普段から面識がある店舗スタッフがインストラクターをつとめているため、かしこまった雰囲気がなく、質問しやすいのはクラブウィザムのアカデミーならではと言えるのではないでしょうか。
午後の部:個別課題・アカデミーカー同乗走行・オーナーカーによる同乗走行・車載動画撮影・スピードトライアル
2本目の走行を始める前に、インストラクターから個別に2本目の走行時の課題・意識して欲しいポイントを説明。コースに慣れたことで1本目よりも速度が上がり、車での挙動も変わってきますので、実際の走行でそれらを踏まえたドライビングを実践して頂きます。
皆さん1本目との違いを感じ、手応えを感じている様子です。外から眺めていても、1本目とはスピードと動きが明らかに違いました!
感覚がつかめて来たところで、2本目が終了。そして休憩。みんなでゆっくり昼食を取ります。話題は当然、車の事ばかり。みんな同じブリティッシュライトウェイトスポーツカーに乗り、同じサーキットを走っていたのですから、盛り上がらないわけがありません。
こんな時は職業・年齢は全く関係なしに打ち解けられるのが車好きのいいところですね。
午後は午前中つかんだ感覚を忘れないように、ひたすら反復練習です。1本の走行が終わると、みなさん疲れているにもかかわらず、インストラクターへの質問が尽きることがありません。そして、平行して同乗走行スタート。インストラクターが運転するアカデミーカー(2-ELEVEN)の助手席に乗っていただき、インストラクターのドライビングが如何に自身と違うかを肌で感じてもらいます。ここでもみなさん積極的に同乗走行に参加してくださいました。
そしてオーナーさんの愛車をインストラクターが運転し、オーナーさんがその助手席に乗るという同乗走行。最初はエリーゼMk-2のオーナーさんです。戻ってきたエリーゼから降りてきたオーナーさんの第一声は「凄い!」の一言 でした。乗り慣れている自分の車が、あんな動きをするなんて!ととにかく驚いていらっしゃいました。愛車の持つポテンシャルの高さに衝撃を受けたようです。同乗走行のあとに自分で運転してみると、速度の感覚が上がっている分、自分の限界点を超えたスピードを出してしまい、スピンしてしまったとか。公道ではスピンさせることなど出来ませんが、車の限界を知るという点で安全なコースでスピンを体験するのは非常に有意義な事です。
最後に、今回の成果を試す場としてスピードトライアル(1台ずつのタイムアタック)を行いました。インストラクターを務めた篠原がマイクを握り熱い実況しながら、イベントを盛り上げます。今日1日で走り慣れたコースなので、自分の限界にチャレンジする方もいれば、堅実に走る方もいらっしゃいました。ただ皆さん朝の1本目とは明らかに違い、自信を持ってドライビングを行っています。車の挙動を感じながらドライビング出来るようになってきているので、きっと早朝おっかなビックリで運転していた方も、ドライビングが楽しく感じていただけていることでしょう。皆さんモデルもパワーも違う車両でのタイムアタックですから順位は気にせず、ご自身の一日の上達に満足していただけたことと思います。参加者の皆様お疲れ様でした!
ドライビングアカデミー第一回と言うこともあり我々も試行錯誤でしたが、如何だったでしょうか?今後様々なクラスのドライビングアカデミーを開催していく予定ですので、是非次回のご参加をお待ちしております!