
2015.11.07-08
「クラブウィザム オータムラリー2015」
開催レポート
第16回クラブウィザムオータムラリー
毎年恒例!クラブウィザム オータムラリーが開催されました。 2000年の初開催以来、16回目となります。なぜ”ラリー”と銘打っているのかと言うと、全行程「コマ図」を使ったツーリングだからなのです。「コマ図」という言葉を聞き慣れない方もいらっしゃるかも知れませんが、ラリーなどで使われる簡略化された地図のこと。右の写真のように、簡略化された目印の図と実際の目印、トリップメーターで走行距離を見比べながら目的地を目指します。
参加者にはランチのレストランはもちろん、宿泊場所の名前すら事前にはお知らせしていません。スタートからゴールまで、コマ図のみを頼りに走っていただきますので、ちょっとしたゲーム性を取り入れたツーリングとなっています。 クラブウィザムのオータムラリーは競技ではありませんから、コマ図には美味しいお店が書き込まれていたりするんですよ(^^ また、コマ図での走行はそれぞれのペースで走れるというのもいいところ。今回のような大所帯のツーリングであっても、大行列を作って走ることにはなりません。
9月からルートの思案を始め、試走を重ね、ルーティングをやり直し・・・と練りに練り、素晴らしい日本の秋とライトウェイトスポーツカーを堪能していただくのに相応しいルートが出来上がりました。もちろん、ご同伴くださる奥様やご友人の方にも楽しんでいただけるよう、ランチやティータイムポイントの選定にも抜かりはありません!
初めての東京都集合
スタッフはまだ暗いうちからファクトリーに集まり、集合地点を目指します。週の初めは土曜日は雨マークの予報が出ていたものの、日頃からの行いの良さ(?)からか、当日は朝から晴天!かなり冷え込んだものの、最高のツーリング日和となりました。集合地点まで向かう間に空が白み始め、徐々に赤く焼けてくる空に思わずテンションがあがります!
今回の集合場所は奥多摩湖畔のパーキング。実は開催以来初めて東京都集合となります。奥多摩へ向かうにつれて感じられる気温と空気の澄み具合の変化に、東京都にもこれだけのワインディングがあるんだ、と改めて認識させられました。
パーキングに続々と集まる色とりどりのブリティッシュライトウェイトスポーツカー達。ELISE, EXIGE-S, ELANの新旧ロータス勢、ロータスセブンSr.1、小林可夢偉限定モデル、R500などのセブン勢の他、ゴードン・マーレイが手がけたロケットの姿も。 これだけのブリティッシュライトウェイトスポーツが並ぶと壮観の一言ですね~!
今回の参加台数は45台!うち11台が初参加ですが、中には第1回目から皆勤賞の参加者も。ご夫婦で仲良く参加してくださった参加者だけでなく、今回は女性二人でSEVENで参加してくださった参加者もいらっしゃいました!
ここでいきなり最初のトラブルが発生。ウィザムスタッフ竹内のセブンが駐車場に到着したところでギアが抜けなくなり、ストップしてしまったのです。セブンをこよなく愛する竹内の愛車は今から50年以上も昔に生産されたロータス セブン シリーズ1。同行メカニックによるギア内部という診断により、セブンはファクトリーで待機していたスタッフにより積載車で回収となりました。竹内は愛車での参加を諦め、他のスタッフとともにサポートに 回ります。
到着した参加者から順番に受付、コマ図の配布を行います。1日目のコマ図はSTAGE 1とSTAGE 2の2部構成。コマ図を受け取ると、慣れた参加者は早速マーカーを引きながらルートの確認を行っていました。「ここでトリップをリセット」、「出発時刻15:30Limit」、「段差あり」など重要なコメントが書かれているコマもありますので、あらかじめ目を通しておくのは重要です。
初めて顔を合わせたお客様同士も積極的にコマ図の見方やポイントとなる部分をベテランの参加者に質問しながらコマ図をチェックしています。初参加の方も、ベテランの方も、“ブリティッシュライトウェイトスポーツカーが好き”という共通点だけですぐに打ち解けていました。職業や年齢という垣根が存在しない仲間っていいですね。
ほぼ全員がそろったところで、ブリーフィングが始まりました。コマ図の読み方、注意点等をご説明するための大切な時間。メモを取りながら、皆様真剣に聞いています。ベテランの方は余裕の表情ですが、その油断がミスコースにつながりますよ!(^^;
ラリースタート~ -STAGE 1-
予定の時刻より少し遅れてラリーがスタートしました。秋晴れと青空と紅葉が続くワインディングを愛車で駆け抜けるのは言葉で表現しきれない気持ちよさ。それがライトウェイトスポーツならばなおさらです。
しかし景色に見とれていると目印を見落とし、ミスコースへとつながります。お二人で参加されている方は1人がコマ図を見てナビゲーションし、ドライバーは運転に集中できますが、1人で参加されている方は、コマ図に気を配りながらの運転が要求されますね。でもミスコースをすることによって出会える風景・新たな発見もありますので、それもコマ図ツーリングの醍醐味して楽しんでいただけたらと思います。未経験の方も、一度コマ図でのツーリングを体験してみると、ハマること受けあいの面白さですよ。
スタートから120kmほど走った地点にある清里レストランがSTAGE1のゴールであり、ランチポイントです。コマ図に集中しながら下道をたっぷりと走りましたので、皆さんすっかり空腹のご様子。ビュッフェスタイルのランチをお腹いっぱい楽しんでいただけたと思います。昼食後、参加者のみなさんは、マーカーを片手にSTAGE 2のコマ図を見ながらルートをチェックしていました。
参加者の皆様がランチに舌鼓を打っている間、サポート班はセブンR500の救出に向かっていました。ランチポイントへ向かう途中でオルタネーターベルト切れによって発電不能に陥ってしまったようです。そのままではラリーの続行は不可能と判断し、現地にて修理を行います。点検の結果、幸い大きなダメージはありませんでした。現地にて調達したベルトを取り付け、走行に問題がないことを確認出来たため、次の目的地である「バラクラ イングリッシュ ガーデン」へ現地集合することになりました。
イングリッシュガーデンでアフタヌーンティ
STAGE 2の休憩ポイントとなるバラクラ イングリッシュ ガーデンは、庭園の全てを英国人専門家が手がけた日本初の本格的な英国式庭園だそうです。庭園のオーナーも英国好きということで、今回のツーリングのために快く席をリザーブしてくださいました。駐車場に所狭しとロータス、ケータハムなどが並び、お店のスタッフの方も驚いていた様子です。
周りは先ほどのまでの色づいた木々が広がる景色からガラッと変わり、背の高い針葉樹林が広がっています。お店の風情とも相まって、まるでイギリスにいるような錯覚さえ覚えます。英国式庭園を見渡せるカフェで、仲間と車談義に花を咲かせながらのアフターヌーンティは格別のものがあります。スタッフもケーキを食べながらちょっと一息。ドライフルーツとナッツがどっさり乗ったヴィクトリアンフルーツケーキが絶品です!
当日の様子をバラクライングリッシュガーデンさんがブログで紹介してくださっています。 こちらも合わせてご覧ください。
参加者達もスタッフも、思い思いのティータイムを過ごした後、宿泊場所であるホテルを目指して走り出しました。
1日目のゴール。ホテルに到着!
11月になり日が暮れるのも早くなってきていますので、ホテルへの到着時間は早めに設定しています。道に迷ってしまうお客様もなく、ツーリング1日目は無事終了!かとおもいきや、ホテルへ到着したスタッフに、セブンが鹿と衝突との連絡が入りました。すぐにスタッフが現場に駆けつけます。幸いドライバーに怪我はなく、足回りにも大きなダメージはなかったため、ひとまず車両を動かせる状態にしてホテルまで自走して頂くことにいたしました。セブンをスタッフの車で挟むようにして3台連なり、ゆっくりとホテルへ向かいます。無事にホテルまでたどり着き、スタッフともどもホッとしました。セブンは翌朝一番に、ウィザムカーズスタッフが現地へ積載車で駆けつけ、代車のELISEと引き換えにセブンをファクトリーへと運び、ELISEで残りのツーリングを楽しんで頂きました。
夜はツーリング最大の(?)お楽しみでもある宴会です!常連のお客様に乾杯の音頭をとって頂きます。スタッフの自己紹介の後は、店長原田の司会・進行による恒例のお客様の自己紹介タイム!ステージに上がっていただき、一人ひとり自己紹介をしていただきます。個性的な自己紹介をされるお客様ばかりで、この日一番の大盛り上がり!
そして第1回めから欠かさずご参加くださっている参加者ご夫婦と111Cupでシリーズチャンピオンを獲得した参加者に、ささやかながら表彰式をさせていただきました。宴会後は二次会も開かれ、スタッフも交えて車の話で大盛り上がりの夜となりました。
1日目のゴール。ホテルに到着!
2日目は朝食で始まります。車談義と前日のツーリングの話題で盛り上がり、和洋数十種類のビュッフェを楽しんだ後は、9:20よりホテルのロビーにて二日目のコマ図の配布とブリーフィングです。前日にたっぷり走ってたっぷり食べてたっぷりと車談義をしていたにも関わらず、みなさん朝から元気ですね!1日目に比べるとコマ図の枚数も少なく、前日でコマ図走行にもすっかり慣れたせいか、全員リラックスして説明を聞いていらっしゃいました。
10:00よりラリースタート。残念ながら二日目は天気予報が的中し、朝から生憎の雨となってしまいました。レーシングスクリーン装着のセブンやロケットの参加者はレインウェアを着込んでのドライブです。駐車中はトノカバーやボディカバーが欠かせません。大変だったと思いますが、雨であることも思いのほか楽しんでいらっしゃる様子で少しホッといたしました。
ひたすら下道を走った1日目と違い、2日目は高速道路もルートに入っています。岡谷ICより中央道へと入り、休憩ポイントを挟んで最終目的地へと向かうルートです。この日はゆとりのあるスケジュールを組んであったこともあり、休憩ポイントである諏訪湖SAでもコーヒーを飲んだり、お土産を買ったりと皆さんゆっくりとツーリングを楽しまれていました。
最終目的地であり昼食会場である「幸せの丘 ありあんす」へ到着。達成感とともに昼食を楽しんだ後は、代表篠原からのご挨拶。みなさん、お疲れさまでした!
昼食の間にメカニック2人は昨日トラブルのおきたR500が、安全に家まで帰ることが出来るよう最終チェックを行いました。ウィザムカーズのツーリングでは、必ずメカニックか同行し、万が一の場合のサポート体制もしっかり整えておりますので、安心してご参加いただけます。
ご参加くださった皆様、今年のオータムツーリングは如何だったでしょうか?ウィザムカーズのツーリングは、とにかく参加者全員に楽しんでいただけるよう、至れり尽くせりを目標にスタッフが知恵を絞って企画しています。来年もウィザムならではのイベントを企画してまいりますので、是非ご参加下さい!