2021.09.05
「LOTUS CUP JAPAN Rd.3」参戦レポート
@ツインリンクもてぎ


2021年9月5日ツインリンクもてぎにてLOTUSCUPJAPAN 2021 第3戦が開催されました。
Club Witham Racingからは前戦の菅生同様に2台のエントリー。

#3高橋選手(EXIGE-S)&#5弊社代表の篠原(ELISE220)が参戦となります。
ツインリンクもてぎの走行は昨年のLCJ2020最終戦にスポット参加以来となりました。
前戦のSUGOとは違い慣れ親しんだサーキット。ツインリンクもてぎは短いストレートとコーナーを繋ぐサーキットでブレーキングテクニックの差がタイムに直結します。

クラブウィザムレーシングの創設以来、長くご支援頂く株式会社和光ケミカル様、モータースポーツ事業部の福富さん、若林さんも応援に駆けつけて頂きました!

今回も2台共に樋口チーフメカニックがファクトリーで車両のセットアップを行い、現地での整備は濃野工場長と2名でサポートを行っています。
ドライバーからの信頼も厚く、落ち着いた作業風景は見ていても実に安心できます。

今回のもてぎラウンドは9/3(金)~5(日)の3daysでの開催です。
9/3・4日は練習走行。翌5日(日)が予選・決勝。
3日間通して天候が不安定な予報です。

9月3日(金)

午前・午後それぞれ1回の走行で各ドライバーが車両の状態と共にセッティングを確認していきます。
気温22度、路面温度25度、路面はウェット。

#3高橋選手はウェットコンディションでのLOTUSCUPは初走行。様子を見ながらの走行開始となります。ウェット路面でのEXIGE₋Sはピーキーな挙動を想像し各スタッフが見守っておりましたが、安定したラップを刻みながら周回を重ねていきます。終盤にはタイムを詰め1日目の走行を終えました。走行後の高橋選手はウェットコンディションでもかなり好感触で、決勝が雨でも全く問題ないと自信を見せていました。“雨の高橋”誕生かもしれません⁉

#5篠原は午後からの走行。順調に周回を重ねていきます。
基本的なセッティングには満足しつつ、さらに細かいセッティングを煮詰めていきます。
2本の走行枠を終え両ドライバー共に良い手ごたえを得て翌4日(土)の走行に備えます。

9月4日(土)

路面は相変わらずウェットです。
この日はわずか20分の走行枠での走行となります。
#3高橋選手はブレーキングポイントに悩みつつも安定したラップタイムを刻み走行を終えます。

#5篠原は8周回を走行。
高速S字コーナーでの左から右への荷重移動、90°コーナーへの進入からビクトリーコーナーへの姿勢などコーナーの挙動、姿勢を詳細に分析しメカニックへ伝えていきます。ショックアブソーバーを1ノッチ、0.5ノッチと細かく変更しスイートスポットを狙っていきます。

9月5日(日) 予選、決勝

天気は少し日差しが射すぐらいのドライコンディションです。

予選は11:00から15分間で行われ、#3高橋選手が自己ベストを更新し7番手。
#5篠原は順調に計測を重ねますが、アタックラップにウェットでのシフトポイントを引きずった若干のタイムロスがあり2位で予選を終えました。

そしていよいよ決勝!

各車両がスターティンググリッドに並び選手紹介されます。

10LAPで行われる決勝レースがスタート!
#5篠原は抜群のスタートを決めトップに並びかけますが、今一歩届かず1コーナーは予選順位通りの2位で進入。#3高橋選手も落ち着いてスタートを決め、順位を守っていきます。

各コーナーで牽制を続ける#5篠原は、ヘアピンの進入でインサイドへ滑り込みそのままダウンヒルストレートへ。ストレート後の90°コーナーでもサイドbyサイド、そのまま2ワイドでビクトリーコーナーへ進入しトップでオープニングラップを戻ってきました!

#3高橋選手はオープニングのS字コーナーで前走車が姿勢を乱しスピンするのを目前に見ながら、冷静な判断でゼブラーゾーンを使い回避しました。落ち着いたドライビングで危険を回避し、順位を上げていきます。

両ドライバー共に熱いオープニングラップとなりました。

2周目以降、#5篠原は順調にラップを重ね、2位に付け入る隙を与えません。
各コーナーでの正確なライントレース、ABCペダルの適格な操作、常に変化するタイヤの摩耗状態など、想像以上に多くのことを考え、判断しながらのドライビングとなります。安定したラップタイムを刻むことは容易ではありませんが、順調に周回を重ね少しずつ2位との差を広げていきます。

#3高橋選手も7番手をキープしながら順調にラップを刻みますが4周目に#16と順位争いを繰り広げ、惜しくも8位に後退。

レースも終盤、安定した走りを続ける#5篠原はトップをキープし2位との差を5秒に広げほぼ勝利を手中に納めます。
#3高橋選手は7週目以降激しい順位争いを繰り広げつつも無事ゴール!! わずか0.169差で惜しくも8位ゴールしました。

#5篠原は開幕戦富士スピードウェイ以来のトップチェッカー!
マシントラブルに苦しんだ菅生を超えて、嬉しい勝利です。

チェッカーはマシンをサインガードに寄せ篠原は激しくパッシングでスタッフと勝利を分かち合います。前戦が悔しい結果での今回の優勝はスタッフ達も大興奮のゴールとなりました。樋口チーフメカは泣いているようにも見えるほどで、スタッフ共々に歓喜に湧きました。

今回のもてぎラウンドではClub Witham Racingとしては実に収穫の多いレースとなりました。

レースの翌週には、両ドライバー共インカ―ビデオを何度も見直し、ラップ毎、コーナー毎、1回のシフト操作に改善点を見つけ、よりドライビングスキルを高めていこうという気持ちが入っていきます。

最終戦は11月28日にツインリンクもてぎで開催されます。 #3高橋選手はポイントランキング5位、#5篠原はランキング2位とそれぞれ上位に着けています。シリーズ・チャンピオンを掛けて最後の戦いへ挑みます。

次回最終戦も皆様に良いご報告が出来るよう準備していきます。今後もご支援、ご声援の程よろしくお願い致します。