
2024.02.04
「K4-GP」7時間耐久レース 参戦レポート
in 富士スピードウェイ
K4-GP 7時間耐久レースにSEVEN170で参戦!
これまでSEVEN 160で参戦を続け、2022年夏の10時間耐久でクラス優勝、総合5位を獲得したことで一区切り。今年は新たにデリバリー開始したばかりのSEVEN 170SをRacing Carに仕立て、冬のK4GPにエントリーしました!
SEVEN 170Sのポテンシャルはどれほどのものか興味が尽きることなく、これまでの経験を活かし新たなSEVEN 170 K4GP Race Carの製作に入りました。
先ずはロールケージ、バケットシートの取付けを行いました。ロールケージはより強固に剛性が保たれるCATERHAM純正のレース用のロールケージを選びました。
シートは同様にCATERHAM純正OPのファイバーコンポジットのバケットを用意し、レーシングハーネスはイギリスではトップメーカーとして認知されているTRS製を装備です。
車両の完成と同時に富士スピードウェイで早速テストを行いました。
SEVEN 160での燃費データを元に各種の条件にて、タイム計測と燃費計測を行っていきます。
SEVEN 170に搭載されるエンジンは、160のK6Aから新たにR06Aに代わり、低回転から粘り強く、高回転を使用せずともタイムに繋げられる特性を持っています。車両をセットアップしていく上では燃費を気にしながらも、ポテンシャルアップが計れるのではないかと期待をもってテスト終了です。
テストを終え本格的に車両製作に入っていきます。タイヤについては、装着サイズを検討し最終的にヨコハマADVAN NEOVA AD09を選択しました。
ショックアブソーバーはいつも通りARAGOSTAを装着。タイヤの変更に伴い、バネレートを変更し、よりストロークさせグリップを得られるセッティングへ変更です。
デファレンシャルは標準のデフから、よりトラクションが得られる機械式LSDへ換装します。SEVEN 170へのLSD装着は初めてですが1.5Wayを選択しイニシャルトルクをセット。
サイレンサーはワンオフで製作です。とことん軽量にこだわりパイプの肉厚を薄くし、形状、排気効率を考え製作致しました。クラシカルな形状となりましたが、Greenのボディカラーと相まって雰囲気のいい仕上がりになりました。
そしてカラーリングはCATERHAM F1 Team Limitedをオマージュしての配色としました。
SEVENのRacing Carとしてはバッチリ決まった感がありスタッフ間で見惚れました。
エントリードライバーはクラブウィザムレーシングからLOTUS CUPに参戦中の高橋基夫選手、モータージャーナリストでカー・オブ・ザ・イヤーの選考委員も務め、スーパー耐久、フォーミュラーなどのレースにも参戦する経験豊富な山田弘樹選手、そして弊社代表篠原祐二の3名でのエントリーとなります。
2月3日(土)
決勝前日に練習走行、予選が行われました。
高橋選手、山田選手はこの日がSEVEN 170に初乗車。走行フィーリング、170ならではの攻め方などを確認していきます。K4GPは使用燃料も車両毎に決まられておりますので、燃費との闘いでもあります。両選手共に回転数縛りを設け、タイム&燃料消費量を計りながら、練習走行を熟していきます。
サインガードテント内では、ホームストレートを通過するたびに、タイム&消費燃料を確認し、ペースメイクを考えていきます。K4GPにおいては、マシンのポテンシャルもさることながら、ピットスタッフのストラテジーがとても重要になります。
予選のタイムアタックを担当したのは篠原。
気温7.0℃、路面温度7.4℃、ドライ路面での走行になります。
数週のウォーミングアップののち全開でアタックラップに入ります。計測は5周走ったところでクラスポールポジションを奪取!総合でも5位に入り決勝へ向け手応えを感じることが出来ました。ワンオフのレーシングカーも多数参加するK4GPでSEVEN170の潜在能力を垣間見た気がします。
翌日の決勝を控えメンテナンスを行います。エンジン、補器類の他、タイヤ、サスペンション、ブレーキをチェックしていきます。
一通りの作業が終了したときは日も暮れていい時間になっておりました。
2月4日(日)
スタート前
いよいよ決勝日を迎え、ドライバー&チーム監督を交えてのミーティングです。前日プラクティスでの各ドライバーの燃費&タイムから決勝でのドライビングを確認していきます。
今回もピット裏にはホスピタリティーテントを設けました。暖かいクラムチャウダーや飲み物を準備。今回も“ブランジェリーおひさまパン”様が沢山のパンをご用意してくださいました!走り終えたドライバーやピットスタッフの休憩の際にホッと一息つけます。応援に来て頂いた方々にも楽しんで頂けますね。
いよいよスタートが近づきます。7時間耐久を思う存分楽しみたい。どんな結果が待っているのか?
ドライバー&スタッフ皆気合十分!スタート前に1枚!
1st Stint : 山田 弘樹
- Mortor Journalist -
スタートドライバーで乗り込むのは山田選手。第一スティントは100分の走行を予定しておりますので、集中力を維持することが大変ですが、経験豊富な山田選手なら安心です。
セーフティーカー先導で2周のフォーメーションラップを終えいよいよスタートです。
エントリー台数が130台!を超える為、レコードラインを走れる周回は皆無だろうと容易に想像が出来ます。雨量もそれなりに増えてコンディションは徐々に悪化していきますが、百戦錬磨の山田選手は落ち着いた走行で安定したラップタイムを刻んでいきます。
ピットスタッフはモニターを凝視…。毎ラップごとにドライバーと燃料消費量の確認を行っていき、消費量の計算と同時に上限回転数をドライバーに伝えていきます。
途中、他車のクラッシュでセーフティーカーが入ることもありましたが、安定した走行を重ね30LAPを迎えるころから、ドライバー交代&燃料給油のタイミングを計りながらの走行となります。
通常の耐久レースの燃料補給は各ピットで行いますが、K4では全車両がサーキット内の燃料給油所で補給しますので、タイミングによっては給油渋滞が発生します。スタッフが給油所脇で、混み具合をドライバー&ピットスタッフに伝え、待ち時間を可能な限り短縮出来るようタイミングを計ります。給油待ちがほぼゼロのところピットインのサインを出しました。
38周回を熟したところでピットイン、給油&ドライバー交代です。
2nd Stint : 篠原 祐二
- Club Witham Racing -
2ndドライバーは篠原。
170にはレース用ロールケージが取付けられておりますので、ドライバー交代の際はロールケージ上部の隙間から乗り込みます。
ホイールトルク、レーシングハーネス、車載カメラなど、それぞれにスタッフが配置しチェックを行い、ピットストップ時間を最短に済ませられるようにしました。
今回、160から170へのポテンシャルアップに伴いタイヤをハイグリップに変更出来たことで、舵を効かせることが出来るため、オーバーテイクの際は大きな武器になります。それでもウェット路面に対しては、満足なグリップを得ることが出来ず、苦戦を強いられます。
交代時に総合27位、クラストップでピットアウトをしてから、篠原の追い上げが始まります。周回毎にポジションアップしていき、約70分の走行で総合10位まで上げたところでドライバー交代を行いました。
3rd Stint : 高橋 基夫
- Club Witham Racing -
3rdドライバーは高橋選手。LOTUS CUPにも参戦していますので、富士スピードウェイは何百数と周回しています。様々なシチュエーションを経験しておりますので、交代時に20位まで下げた総合順位を挽回していきます。
雨量が若干弱まってきましたが、ウェットコンディションは変わりません。ドライビングにこんな状況は変わりませんが安定したラップタイムを刻んでくれて、約20ラップ走行87LAP目で交代です。
4th Stint : 山田 弘樹
- Mortor Journalist -
4thドライバーは山田選手が2回目のドライブ。
交代時で総合20位、クラス3位から再度追い上げを図ります。
ピット内で燃料計算を行い、ここからは回転縛りなく全開で走れることが確認できました。山田選手に伝え、一気にタイムアップ!1stスティントの時よりも、更にアグレッシブに攻めた走りを見せていただき、総合11位、クラス2位までポジションアップし103LAP目で、最終スティントの篠原へバトンタッチです。
Final Stint : 篠原祐二
- Club Witham Racing -
しかしピットインのタイミングがうまく掴めず、給油所が混んでいるタイミングでやむなくピットへ。給油所で約10分待つこととなり大きく順位を落とすこととなりました。
総合23位、クラス5番手まで下がった順位を最終ドライバー篠原の追い上げで、どこまでポジションを回復してくれるか?表彰台に載れるか??ピットスタッフが見守っていきます。
回転数上限は設けず、フルスロットルでの走行を指示。
終盤になってくると各車両のペースはマチマチです。残燃料が厳しくペースを上げられないチーム、マイペースで安定したタイムを刻むチーム、燃料に余裕があり全開で走れるチーム。接触やクラッシュの危険性が高まるなか、順位を上げていきます。
残り40分のところで、総合16位クラス3位まで上げてきましたが、そこから一進一退の攻防が続き約13周膠着状態でしたが、残り7分で総合14位クラス2位にポジションアップ!
127周、総合13位クラス2位でゴールを迎えました。
Finish!
無事に帰還したSEVEN170S。高橋選手、山田選手が篠原を迎えます。7時間の長丁場も各選手がレースを楽しみ、170Sのポテンシャルを存分に発揮してくれました。
軽自動車のレースとはいえ、他のレース同様に危険は伴います。クラッシュした車両も多く、無事に完走、クラス2位を果たしたドライバー達は健闘を称え合いました。
クラス2位を獲得したクラブウィザムレーシング。表彰台で喜びを分かち合いますが、表情には若干の悔しさも垣間見て取れます。次回こその思いが既にあるようです。
レースに“たられば”はありませんが、どうしても考えちゃいます。もっと天候が良ければ、、、ピットインのタイミングを変えれば、、、などなど色々思い浮かびます。
とにもかくにも、無事に完走、クラス2位の結果には大満足!皆と喜びを分かち合いました。今回、ピットスタッフとしてお手伝いに来てくれた方々、サーキットまで応援に来て頂いたお客様もいらっしゃって、車両製作に頑張ったメカニック達と共に皆さんと本当に充実した1日を過ごすことが出来ました。ありがとうございました!
引き続きクラブウィザムレーシングをよろしくお願い致します!