2025.02.09
「K4-GP」7時間耐久レース 参戦レポート
in 富士スピードウェイ
昨年に引き続きK4-GP 7時間耐久レースにSEVEN170で参戦!
今年はSEVEN170でクラス優勝を目指すぞ!
2025年2月9日、富士スピードウェイで開催されたK4GP冬の7時間耐久レースに、クラブウィザムレーシングが今年も参戦しました。
SEVEN160での初挑戦から数えて8回目の挑戦。2020年に記録したクラス1位・総合3位を超えるべく、今年もSEVEN170でエントリーし、今回の目標クラス1位!を狙います!
ドライバー&体制紹介
今大会のドライバーは以下の4名:
- Tipo編集長でおなじみの佐藤選手
- LOTUS 26RやELISEで数々のレース経験を持つ高橋選手
- クラブウィザムから初参戦の田中選手(GINETTA G12やLOTUS ELANでクラシックレースに出場、K4GPクラス優勝経験あり)
- そしてクラブウィザム代表・篠原
今回は、綿密な燃費テストに基づく戦略で、燃料を効率的に使い切る作戦を立てて挑みました。
2月8日(土)予選日
この日は練習走行と予選。
田中選手にとってはSEVEN170初ドライブとなりましたが、順調にフィーリングを確認。佐藤選手と篠原も最終チェックを行います。
予選アタックは篠原が担当。路面温度3℃という寒さの残るコンディションの中、タイヤをしっかり温め、ベストなタイミングでアタックを開始しました。
結果は2’11.660秒で総合4位、クラス1位。決勝に向けて車両の最終整備を行い、終了は夜の19時過ぎ。
夕食はドライバー&スタッフ全員で“とんかつ”を食べてゲン担ぎ!翌日の勝利を願って、この日は解散です。
2月9日(日)決勝 ー 7時間耐久レース本番!
クラブウィザムのピットでは、寒さをしのげるよう特製のクラムチャウダー&つみれ汁を用意。さらに“おひさまパン”のパンも並び、ホスピタリティ万全でレースに臨みます。
スタート前には、レーシングカーデザイナーの由良拓也さんから篠原がインタビューを受け、CATERHAMのポテンシャルを高く評価いただきました。由良さん率いるムーンクラフトも毎年参戦しており、昨年はNewマシンのCarbonara MCS50を投入してクラスは違えども総合成績では是非絡みたいライバルとなりますので要チェックです。
ドライバー4人共にやる気が漲っており、何かやってくれそうな雰囲気が出てます。
レースレポート
1st Stint : (Tipo編集長 佐藤選手)
ローリングスタートでレース開始!130台が一斉に走り出す様は圧巻。1台1台それぞれに7時間のドラマが始まります。
そんな中、佐藤選手は混戦を巧みに避けつつ、安定したラップタイムを刻み、序盤を堅実に走り抜けます。序盤から速いペースで周回を重ねるマシンも多く、順位はなかなか上げていけませんが、FUELマネジメントをしっかりして、耐える時間でもあります。
2nd Stint : (高橋選手)
2ndスティントは高橋選手。K4GPへの参加経験を重ねて、余裕すら感じられます。
このころになると各マシンのペースも上がり、コース上でスピン、接触などトラブルが頻繁に発生しフルコースイエロー(FCY)となりペースカーが先導することになります。
この間は当然順位変動などありませんが、ドライバーとしては退屈な周回となってしまいます。高橋選手が走行している間に何度かフルコースイエローとなりレースペースで走れる時間が大きく減らされてしまいました。
3rd Stint : (田中選手)
3rd.スティントは田中選手。クラシックなレーシングスーツ&ヘルメットが凄く似合います。
レースも中盤に差し掛かり、序盤に起きたフルコースイエローのおかげで予定していた燃料消費量に余裕が出てきました。ここぞとばかりに回転数縛りを緩め、ペースアップの指示を出していきます。
エンジン回転数縛りを500rpmでも上げることが出来れば、SEVEN170のポテンシャルをより発揮させることが出来てラップタイムは大きく変わってきます。
ドライバー交代時は総合52位クラス5位だった順位を、総合9位クラス3位まで一気に順位を上げていきました。
Final Stint : (篠原)
いよいよ最終スティントは篠原です。
交代時は総合順位、クラス順位をどこまで追い上げることが出来るか⁉ FUELストラテジーを担当している武田監督もGOALに向かって回転数縛りをどこまで開放出来るか計算します。
周回5LAPの時点で、この日一番の回転数まで引き上げて猛追を始めます。
レースも終盤に入ると、燃料消費の計算をどれだけ綿密にしているか、各チームの差が如実に表れてきます。
ストレートスピードを上げることが出来ないマシンも増え始める中、クラブウィザムの170はイン側から次々と抜いていきます。
順位は総合4位、3位と順調に浮上。ラスト30分、クラストップのマシンがピットインし、ついにクラストップへ浮上!
しかし燃料はギリギリのライン。
戦略担当からは「このままのペースでは完走できない」との指示。惜しくもわずかにペースを落とさざるを得ませんでした。
走行を終えたドライバー3人もテント内のモニターから目が離せません。
Finish!
総合トップ車両も燃料調整のためペースを落としたことで、こちらとの差は急速に縮まりましたが……あと一歩届かず!
7時間に及ぶ激戦の末、見事【クラス1位・総合2位】でフィニッシュ!
ゴールラインではスタッフが全員で出迎え、ピットウォール際で篠原が手を振って応えました。
ドライバーたちは肩を組んで満面の笑み、ポディウムでは大きなトロフィーを手に喜びを爆発させました。
Special Thanks!
今年も車両製作に関わったメカニック、ピットを支えてくれたスタッフ、応援してくださった皆様、ありがとうございました!
クラブウィザムレーシングは来年、ついに【総合優勝】を目指します!
今後とも応援よろしくお願いいたします!