Car Details
ローバーのKシリーズエンジン(1.8L/122ps)を搭載したエリーゼ スタンダードが入荷しました。ボディカラーはB92シルバーメタリック。当時のイメージカラーに用いられることも多いシルバー系はエリーゼのエクステリアとの相性は抜群です。
搭載されるローバーKシリーズエンジンは歴代モデルの中でも軽さへの追及は随一といえるエリーゼMk.1から継承されるユニットです。量産型ツインカムエンジンとしては前例がないほど軽量且つコンパクトなこのエンジンを搭載することがエリーゼ誕生のきっかけのひとつとも言われています。英国ではポピュラーな実用エンジンとなっており、当時はロータスの他にもケーターハムなど軽さにこだわるメーカーはこぞって採用しています。チューニングベースとしても最適な汎用性の高いエンジンのため、上位モデルともなるとかなり過激なスペックなものも存在しますが、その分耐久性へのリスクは高まります。その点本モデルは基本的にベースエンジンそのものですので大きなリスクや気難しさはなく、とにかく楽しさと軽さに重点を置いたエリーゼ本来の走りを堪能するのにベストな一台となっております。
現在のモデルでは(スペックが上がった分)当たり前となったABSをはじめとした電子制御、安全装置の類も本モデルにはありません。しかし、それらが省略されたことで車体そのものの軽さに直結し、ピュアなライトウェイトスポーツの走りを楽しむうえでは大きなアドバンテージにつながっています。
より軽さに振ったMk.1という選択肢もありますが、このMk.2ローバーに関しては初期コンセプトも色濃く残しつつ何より最低限の快適装備も備えますので本来のエリーゼのもつダイレクト感を最も身近に味わえる存在といっても過言ではないです。
現車はローバー世代では大変珍しいワンオーナー車両です。内外装は基本的にノーマルを維持しているというのも素性の良い個体の証といえますね。ウィークポイントのラジエターは対策品に換装され、ボディ同色のハードトップの他にソフトトップも付属します。その他に特別なオプションは装備されていませんが、このくらいシンプルなほうがかえってエリーゼの雰囲気にはちょうど良いと感じていただけるはずです。
すでに市場でもあまりみかけなくなっていますが、今後は益々少なくなることが予想されます。是非無くなる前に楽しんでおくべきモデルのひとつだと思います。