内藤とセブンの記録簿 30ページ目

メカニックの内藤です。

今回は、筑波サーキットの走行会で課題となったキャブレター調整を少しずつ進めていますのでそちらを紹介させていただきます。

走行会以前から1.2番のキャブレターからのガソリンの吹返しがすごく、ボディーが汚れていることが度々あったので、まずはキャブ調の基本となるガソリンの油面測定・調整をしていきます。

油面の測定には専用の油面計を使用して行います。画像は3.4番のキャブレターです。基準値はキャブレター上面から29mmですのでほぼ問題なしということになりますね。1.2番を測定してみると油面は上面から19mmでした。この状態だと油面が高すぎるので調整を行います。

早速キャブレターのカバーを外し点検してみると、フロートが凹んでしまっていました。(自分のキャブレターは対策前のものですので真鍮製のフロートが入っています。)パンクはしていなかったので直接影響はないかもしれませんが、あまり良い状態ではないので新品に交換します。

とりあえず両キャブレターとも新品のフロートに交換し、ニードルバルブも新品のものに交換しました。ニードルバルブも長期間使っていると摩耗して、不調の原因になる部品ですので定期的な点検・交換が大切です。

フロートの高さはカバーから8.5mmが基準値になります。数字を合わせれば必ず油面が揃うというわけではないので、高さ調整→エンジン始動→油面測定の順番で油面が規定値になるまでひたすら作業を繰り返します。
油面の値でジェッティングも変わるので、走る場所や乗り方によっても適正値が変わってきます。エンジン・キャブレターの仕様に合った油面を見つけるのも楽しみの一つですね。

余談ですが、セッティングにこだわる方には油面の誤差を最小限に抑えることができる「フューエルレギュレーター」オススメです!

CATERHAM Superlight R500 ステアリング交換

リチウムバッテリー化やヘッダータンクの移設を行ったSuperlight R500のオーナーより、今度はステアリング交換をご依頼いただきました。


こちらが元のステアリング。

今回は同じくMOMOのDシェイプ 250mmに加え、クイックリリースボスをLifeline変更しました。カーボンメーターパネルやSTACKのオールインワンディスプレイとも相まって、実にレーシーなコックピットになりましたね。
オーナーの理想の車にかなり近づいてきたようですが、まだまだモディファイの構想お持ちの様子です。またのご入庫をお待ちしております!

Superlight R500 モディファイ 2:Super-B & ヘッダータンク

先日ご紹介したSuperlight R500。ヘッドライトとノーズコーンだけではなく、エンジンルーム内にも大きく手を加えました。

こちらがモディファイ前のエンジンルーム。

冬場でもあまりヒーターを使うことがないということで、潔くヒーターコアを撤去。
ヒーターコアが設置されていた穴を埋めるプレートをアルミで製作し、バッテリーの移設も同時に行います。

バッテリーはSuper-B リチウムイオンバッテリーをお選びいただきました。軽さだけでなく、LOTUS等に純正採用される品質の高さもSuper-Bをお勧めするポイントです。重量はわずか1.7㎏。おそらくバッテリーだけで6㎏以上の軽量化になると思います。
前方に鎮座するラジエターヘッダータンクも取り外し・・・

配管を変更し、アルミで製作したラジエターヘッダータンクをバッテリー横に搭載。モディファイ前と比較すると見た目にもエンジンルーム内がすっきりしました。
アッパーグリル真下にあった純正ヘッダータンクがなったことで空気の流れを遮るものがなくなり、ラジエターからの熱を効率よく排出出来ます。

Roverエンジン搭載のR500はSEVENの中でも軽量ですが、さらに軽さに磨きをかけた1台に仕上がりました。

Superlight R500 モディファイ1:ノーズコーン&ヘッドライト

本日はCATERHAM Superlight R500のモディファイのご紹介。

同じように見えても、モデルにより形状・素材が異なるSEVENのノーズコーン。今回はRover世代のR500をDuratec世代のノーズコーンに換装します。合わせてヘッドライトも7インチから5.75インチ(現行サイズ)へとサイズダウン。

7インチと5.75インチのヘッドライトは取付位置もステーも異なります。5.75インチサイズはサスペンションアームのブラケットからステーが伸びる構造です。

フレーム側のブラケットにハーネスを通すための穴あけを行います。ウィンカーマウントコーンもそのままではステーに干渉するため、一部を加工する必要がありました。

ノーズコーンは削っては合わせ、合わせては削り・・・を繰り返し、ようやく違和感なく車体に組み付けることが出来ました。ラジエターグリルもファンに合わせて取付位置を前方へずらしています。

Duratec世代のノーズコーンは上部に大きなエアアウトレットが設けられており、ラジエターの熱を効率よく排熱出来そうです。低くマウントされた小径のヘッドライトと合わせて、より精悍な印象の1台となりました。

SEVEN 160にドライバッテリー搭載

先日のブログでご紹介をしてから、早速ドライバッテリーのご注文をいただきました。ありがとうございます。

今回はSEVEN 160への取付を行いました。SEVEN 160はバッテリーの前にECUがあり、そのままでは搭載出来ません。

ECUにスペーサーを噛ませて位置をズラす方法も考えましたが、今回はバッテリー後ろ側にストッパーを切断し、新たなストッパーを製作。万が一の場合も、入手しやすいノーマルバッテリーに簡単に戻せる仕様としました。

イモビライザーによる電力消費を考慮して、LB925をチョイス。ECUとヒーターコアの間にすっぽり収まりました。イモビ等のないキャブ世代車両であれば、もっと小さなサイズでも良いかもしれませんね。バッテリーを上から押さえるステーも新たに製作しました。

今までLOTUS/CATERHAM/GINETTAと様々な車に取り付けて来ましたが、通常の液式バッテリーに比べると寿命が長く、安定性した性能と取り扱いの容易さで万人にお勧めできるバッテリーだと思います(^^

内藤とセブンの記録簿 29ページ目

ファクトリーメカニックの内藤です。

今回は3点ロールバー用にダイアゴナルバーを取り付けます。筑波サーキットの走行会前に3点式ロールバーのみ取付けを行いましたが、ダイアゴナルバーが付属していなかったため、新たに製作することにしました。

使用したのはロールケージなどに使われる冷間引き抜き鋼管φ33。コの字型の金具は取付ブラケットに使用します。

まずは室内側の受けの製作です。カットしたパイプに金具を溶接。

インテリアパネルの内側に隠れているフレームのボルト穴を探りながら、室内側の受けを固定する穴を開けます。全ての車両で同じ位置にボルト穴があるわけではありませんので、少しコツのいる部分ですね。

ロールバー側はコの字型のブラケットを使って接続します。室内側の取り付け位置に合わせて角度が合うように慎重にパイプを削り、位置決めのため点付け溶接して仮付けしました。

問題がないことを確認して全周溶接を行い、取り付けたのが上の写真です。最後に塗装して完成!

今回は剛性や安全性よりも、レーシーなスタイルを求めて取り付けを行いました。シングルシーター用のロールバーと助手席側に伸びるダイアゴナルバーはVXレーシングを彷彿させてとてもかっこいいですね!

車検に合わせてSEVENをモディファイ

昨年の12ヶ月点検の際にカーボンレーシングスクリーンを取り付けさせていただいたSEVEN Superlight R300。 車検整備でのご入庫に合わせて今年もモディファイをご依頼いただきました。

まずはフロントノーズコーンにカーボンカナードの取り付け。このカナードはCATERHAMの純正パーツです。

そしてサイドスクリーンの装着。カナード・フロントウィング・ウィングプロテクター・ミラーに合わせてサイドカーテンもカーボン製をセレクト。ミリタリーグレイでペイントされたボディにカーボンの織目は実によく似合います。

付属のボルトが通常のボタンキャップだったため、このSEVENの雰囲気に合うようにボルトの頭を旋盤で少し切削してシャープに仕上げました。パッと見ただけでは気が付かないような部分ではありますが、Witham Carsのこだわりです。

そしてステアリングは純正からMOMOのDシェイプへ換装。直径は純正と1-2cmしか変わらないのですが、形状のせいか非常にコンパクトに見えます。コックピットがさらにレーシーになりましたね。

少しずつ理想の形に仕上げていくのも、SEVENの楽しみ方の一つですね。さて、次は足回りのモディファイでしょうか。(^^  またご相談お待ちしております。

CATERHAM リアウィングプロテクター交換

Roadsport 200のストーンガード(CATERHAMでは「リアウィングプロテクター」と呼びます)を、ステンレス製からカーボン製へと交換いたしました。フロントタイヤが巻き上げた小石からリアフェンダーを守るパーツです。

古いストーンガードはリベットをドリルでもんで取り外します。新品のストーンガードにも穴は開けられているのですが、リアフェンダーの穴位置とは合わないため、フェンダーに新たに穴開けが必要です。

ずしりと重い取り外したストーンガードを試しに秤に乗せてみると、左右で1,250g!(写真は右側のみ) 
それに対してカーボン製は左右で200gとわずか1/6。今回は軽量化を狙ったわけではありませんが、1kgも軽くなりました。

エッジモールをコーナーに合わせて加工し、慎重に取り付けて行きます。

ウィンドスクリーンやヘッドライトがブラックでまとめられたセブンにはカーボンのストーンガードがよく似合いますね。よりスポーティな印象になりました(^ ^

内藤とセブンの記録簿 27ページ目

ファクトリーメカニックの内藤です。

JCCA Tukuba Meeting Summerの走行会に向けて、フューエルポンプの移設と交換を行いました。

私の車両は元々FACETの電磁ポンプが燃料タンクの真横に設置されていましたが、ポンプが何年モノかわからないこと、燃料ホースの取り回しが長すぎるためにホースが垂れ下がりドライブシャフトに干渉してしまいそうになっていることなど、不安な部分が多いのです。そこで走行会前にポンプを新品に交換し、合わせて取り付け位置が変更することにしました。

上の画像がもともとポンプが設置されていたフューエルタンク横の状態です。まだまだ現役で動いているのですが、ホースの劣化具合などからもポンプそのものの古さが伺えます。

今回は信頼性の高いNISMO製の電磁ポンプを用意しました。燃圧や吐出量などトータルでバランスがいいので、非常におすすめできるポンプです。サイズ感もFACETやMITSUBAのポンプとほぼ変わらないため、交換も簡単です。

製作した燃料ポンプ移設用のブラケットです、助手席の後ろあたりに垂直に取り付けられるよう設計しました。

仮組み状態ですが、ほぼ取り付け完了です。フューエルホースも新品に交換し、ドライブシャフトの上下動のある部分は避けつつも長くなりすぎないように取り回しています。これで安心してサーキット走行に臨むことができそうです。

リアバルクヘッドのような目に触れる箇所に取り付けを行う際には、目立たないことも重要だと思います。今回作ったステーの固定にボルトナットではなく、リベットを使用したのも極力目立たなくするためです。

元々セブンはリベットを多用してアルミパネルを固定していることもあり、カーペットをもとに戻してしまえばまず気づきません。

ここに設置すると、ガソリンが減ってポンプが空打ちを始めた際ドライバーまでその音が届くので、ガス欠で止まるまで気づかないなんてことも無くなるかもしれませんね(笑)