ノートンドミネーターSSが初回点検のために入庫してまいりました。
ハンドメイドのアルミタンクがとても美しく、とても市販車とは思えない作り込みとスタイリングです。非常に貴重な車両ゆえ、整備に取り掛かる際は少し緊張します。
エンジンはCommando 961と同型の空冷 OHVツインエンジン。 エンジンオイルはドライサンプでフレームがサンプタンクも兼ねていますから、バキュームポンプで上から古いオイルを吸い上げます。当然オイルパンにも残っているので、マフラーの一部を外しドレンからも抜きとります。
そしてブロックは一体であるもののミッションケースとエンジンは分離しており、ミッションオイルが別になっているのはこのタイプのエンジンでは珍しいですね。ミッションオイルはギアボックス用ではなく、エンジンオイルと同等のものを使用します。
こちらはドミネーターに付属しているクローズドコース用マフラー。ドミネーターのデザインと一体感がある実に美しいマフラーなのですが、完全な直管でありO2センサーを取付けることも出来ません。英国本国ではレース用コンピュータに換装して走行することを前提としているそうです。
そのままでは日本のサーキットの音量規制に引っかかってしまいますから、弊社でバッフルを作成し装着しました。ツインらしい低音が強調され、思わず聞き惚れてしまうサウンドです(^^さらにエキパイに取り付けボスを溶接してO2センサーを装着したことで、レース用コンピュータに入れかえる必要もありません。
間もなく3月。今年はDominator SSでバイクのベストシーズンをお楽しみ下さい。