本日はMORGAN Plus4のステアリング交換作業をご紹介します。
MORGANのコックピットといえば、ウォールナットのメーターパネルに
ウッドリムのステアリングを思い浮かべますが、現行MORGANのステアリングはブラックレザーを巻いたものが標準です。
取り外し作業中のノーマルステアリング。シンプルで悪くはないのですが、少し寂しいですね。今回はモトリタのウッドステアリングに交換です。
こちらが装着するモトリタと専用ステアリングボス。特徴的な造形のアルミ無垢のボスはポリッシュ仕上げでとても存在感がありますね。マイナスネジの頭の向きを揃え、キズを付けないように細心の注意を払いつつ、ボスに組み付けていきます。
早速車体に組み付けてみたのですが。。。美しいステアリングボスが半分以上隠れてしまう上に、コラムカバーとの間に大きな隙間が出来てしまいます。モトリタボス用のコラムカバーが存在するのではないかと調べてみたのですが、どうやらこの状態が標準仕様のようです。もちろん機能上なんら問題はないのですが、Witham Carsとしてはこの状態でオーナーにお返しするのは気が引けます。
多少の手間と時間がかかっても、美しさにはこだわりたいところ。オーナーにご相談して隙間を塞ぐプレートを製作させていただくことにしました。まずはボス全体が見えるようにステアリングコラムカバーを短くカットします。
上下のステアリングコラムカバーとボスの隙間に合わせ、型紙を作成して樹脂の板からプレートを切り出します。製作したプレートをコラムカバーに取り付けたものが以下の写真です。
最後に塗装をして仕上げて取り付けると、ボスが隠れずにコラムカバーとの隙間も出来ません。4枚目の写真と比較すると、違和感なく仕上がったと思います。
国産車と違ってすんなりとパーツがつかなかったり、一工夫必要なことも多々ありますが、そのような場合も柔軟に対応いたします(^^