EVORA ワインディングへ!

昨日、今シーズンの打ち合わせに小田原のWAKOSさんを訪問しました。
小田原・・・となればもちろん箱根のお膝元。幸運にも1月とは思えない、最高気温18度の予報。これなら箱根のワインディングも十分楽しめる・・・。
というわけで今シーズンのレースの資料と企画書を携え、トランクにはレーシングシューズを仕込み、スーツ姿での出発となりました。

環八では軽く渋滞したものの、EVORAは快適そのもの。有り余るトルクと軽量なボディーは都内の渋滞などものともしません。それどころか、普段自身が乗っているセダンより乗り心地が良いのでは!?などと思わせる程の懐の深さを見せてくれます。
少しばかり乗ったぐらいではLOTUSの片鱗は見せてくれず、「本当にこれがLOTUS!?」とエンジニア渾身の演出がビシビシと伝わってきます。
「普段からLOTUS」,「いつもEVORA」そんなキーワードが頭の中でめぐっていました。今までのLOTUSにはない重厚感と、車線変更をするだけで見え隠れするスポーツカーとしての本質。これは今日は本当に楽しみだぞ・・と、仕事に向かうスーツ姿の男はEVORAのステアリングを握りながら、思わずニヤけてしまいました。

小田原のWAKOSさんとは今シーズンのレースについての打ち合わせです。WAKOSさんとはLOTUS CUP JAPANシリーズ以外にも7年間もお世話になっていますが、思い起こせば各レースでクラブウィザムレーシングとしてシリーズチャンピオンを6度も頂くことが出来、その技術力とサポート体制の充実振りは本当に頭が下がります。今年からはLOTUS CUP JAPANの運営にも深くかかわることになり、今まで以上にお世話になることになりそうです。

兎にも角にも、無事打ち合わせを完了し、若干風は強いものの春のような暖かさの箱根へと向かいました。ナラシをほぼ終えたLOTUS EVORAを味わいつくす絶好のチャンス!トランクにしまっておいたシューズに履き替え、スーツのジャケットを後部座席に放り投げ、いよいよワインディングへ!

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こんなに夢中で走ったのは久しぶりです。
どうしてもELISEやEXIGEと比較してしまう自分を払拭するのに2往復、少し休んで気持ちがリセットされた状態でEVORAを味わおうとしますが、どうしてもELISE EXIGEシリーズのドライビングが出てきてしまう・・・。
楽しくて感動的なスポーツカーのドライビング、要するに紛れも無くLOTUSなんですね。
EXIGEと同じペースで走る事も、それ以上のスピードで走り抜ける事もどちらも可能です。ただ、圧倒的に違うのは、EVORAのドライビングは心拍数が20ぐらい低い感じ。こういう書き方をしてしまうとエキサイティングじゃないのか?と誤解されてしまうかもしれませんが、そうでは無く、底知れぬシャーシー剛性と、重量が増えているにもかかわらず感動的なハンドリングレスポンス、最高にエキサイティングなんですが、とても紳士的なクルマです。

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途中でクルマから降りて、外から眺めるEVORAは本当にスタイリッシュで、あれほどの走りをサラっとこなすポテンシャルは感じさせません。締め上げられたサスペンションでもなくGTスポイラーもカナードも付いていなければ、こんな砂利のパーキングにも楽々に入っていける日常性を持ち、それでいてEXIGEやELISEに決して劣らない運動性能、プレーヤーからジャズを流しながらのドライビングは本当に楽しいひと時。スポーツカーを愛する大人達が求めるひとつのカタチがLOTUSによって実現された、そんな思いがしました。

 

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大観山のパーキングは若干の霧でした。誰もいないパーキングで独りコーヒーを飲みながらEVORAを眺めているとELISEがMK1からMK2へと進化した時の事を思い出しました。
コンセプトを忠実に実現されたELISE MK1は、その圧倒的な軽さを持ち味にして切れ味鋭いコーナリングが身上のマシン。ただ、切れてばかりもいられないシチュエーションにも上手く順応すべく生まれてきたのが当時のMK2のデビューした時のフィーリングでした。
今回もEVORAを走らせながら、各グリップを破綻させようと、かなり大げさなアクションをつくり、アンダーステアもオーバーステアも試みたのですが、その驚くほどの安定感と各タイヤのグリップ限界を超えてからのコントロール性能は明らかにMK1からMK2がデビューした時の違いのそれで、比較すべき先人のいないデビューしたばかりのEVORAに、自分の感じた進化とはELISE EXIGEシリーズを味わいつくしたその後にデビューしたEVORAにドライビングの楽しさとして感じるもの。それが今回のLOTUSが生み出したEVORAなのかなあ・・としみじみ感じました。
理屈抜きに、「カッコいいなぁ・・・・・」とぶつぶつ言いながらですが。

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LOTUS EVORA、本当に楽しいクルマです。
もし、ELISEやEXIGEより重く、そして大きくなった事をネガティブな要素とだけ感じているようならば、それは間違いです。
LOTUSが表現したかったハンドリング・コンセプトに見合ったサイズがEVORAのサイズなのだと思います。

スポーツカーとしての楽しさはこれ以上無い程に感じさせてくれます。
日常の使用にも、2プラス2というシートレイアウトが何一つ過不足無く対応してくれます。
クルマに近づく度にドキっとする程のスタイリングを見せ、
ドアを閉める度にそのコクピットに胸踊ります。
何より、今日も明日もLOTUSに乗って過ごせる・・・・、という日々を想像しただけで毎日が楽しくなりそうです。
スポーツカーを愛する皆さんに是非、共感して頂けると嬉しいです。