FACTORY便り No.92 SEVEN 多彩なオプション

連日のようにお伝えしております、納車整備を待つCATERHAM SEVEN の数々ですが、今回は160S のオーナー様が選んだ拘りのオプション群をご紹介していきましょう。
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まず見慣れない形のこの幌は、雨を避けるための通常のソフトトップではなく、強い陽射しを避けながら風通しは良くしたい時に最適のハーフフードです。これから夏にかけてはありがたいオプションですね。
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でも上を塞がれると狭くて乗り降りが大変そう、と思った方も心配は無用です。この様に上面が大きく開きますので、普段と同じように乗り込んだあと、内側からファスナーで閉じることができるのです。
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初めてのSEVEN オーナーにおすすめの一つがこのハーフドアです。本来はエアロスクリーンと組み合わせて使用するレーシーなアイテムですが、今回の様にツーリング・スタイルのセブンと組み合わせても重宝します。せっかくのセブンのフルオープンなコクピットですが、開放感がありすぎて緊張してしまいそうという場合も適度な安心感を提供し、フロントタイヤは跳ね上げる小石等もブロックしてくれます。
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フルオープンの走行でも風の巻き込みを軽減してくれるのが、サイドウインドディフレクターです。特に高速道路走行時には付けておきたいですね。
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さらに【7】の文字が縫い込まれた長~い物は、HOOD BAGです。幌を外した時に通常は畳んでトランクに入れておくのですが、貴重なセブンの積載スペースを占領してしまいます。このHOOD BAGを使うとかなりコンパクトに幌を収納することができます。トランクのスペースも確保することができますよね ♪
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こんな多彩なオプションを見ていると、あれもこれも欲しくなってしまいますが、ご自身のSEVEN スタイルを想像しながらチョイスするのも楽しいひとときです。これから始まる楽しいSEVEN ライフをWitham Cars がお手伝いさせていただきますので、まずはお気軽に遊びにいらしてください。お待ちしております。

ファクトリー便り No.82 ELISE Mk2 Roverの整備

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現在ウィザムカーズ・ファクトリーでは、Mk2世代初期のエリーゼの整備が進行中です。この頃のエリーゼの最大の特長は、エンジンがトヨタ製ではなく、ローバー製の18Kを搭載していた点です。ローバーエンジンを搭載したエリーゼは2000年から2007年頃まで生産されており、その魅力は何といっても軽さにあります。ちょうど日本への正規輸入が再開されたタイミングでしたので、ご記憶の方も多いと思います。
当時はMGFやケータハム、アリエル・アトムなど英国製のスポーツカーは、こぞってローバーのKシリーズを搭載していました。シンプルで軽量なローバーKはライトウェイトスポーツのエンジンにはうってつけであり、ロータスがエリーゼに採用したのも、ごく自然な選択だったと思います。
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マスターバックが無いブレーキやエアバッグが装備されないコクピット等、現行のエリーゼとの違いは何点かありますが、最大の違いはやはり「軽さ」です。クラッチやブレーキ、ステアリングなど、色々なところから伝わってくる「軽さ」は、エリーゼに慣れていない方でも乗り比べればすぐに感じ取れるほどです。軽さにこだわってエリーゼをご検討の方は、Mk1やMk2世代のローバーエンジンモデルも、視野に入れてみてはいかがでしょうか。目からウロコかもしれませんよ!

ファクトリー便り No.78

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本日は内藤メカニックが主人公?ではありません(笑)
フロントの小林がエリーゼのLSD装着をお伝えしようと思います。最近は立て続けにセブンのLSD作業を実施しましたが、もちろんエリーゼのお客様からもLSDのご相談は頻繁にございます。
まずは車輌からギアボックスを降ろしている写真です。この作業の前に、アンダーパネル、サスアーム、ドライブシャフトなどを既に取り外しております。もちろんミッションオイルも抜いておきます。
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これが車体から降ろした6速ギアボックスです。手前下の部分にデファレンシャルが入っていますので、上から順番に分解していきます。
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これは特殊工具を使って、5速ギヤと6速ギヤを外している所です。まず5速と6速ギヤを外し、順番に分解していきます。
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トップケース、5速6速ギヤ、センターケースと外していくと、1~4速ギヤが出てきました。これも順番通りに外していきます。手前に見える一番大きいギヤがデファレンシャルのリングギヤです。
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取り外したギヤを並べてみました。なんか壮観じゃないですか?私はこの写真、結構好きです(笑)
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ノーマルデファレンシャルから外周のリングギヤを取り外します。内部に見えるのが、デファレンシャルのサイドギヤやピニオンギヤです。
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そしてこちらが今回組み込むLSDです。先ほどのノーマルデファレンシャルと違って、中身が見えにくいのですが、よく見ると上のほうに湿式クラッチが見えています。このクラッチが作動することにより、差動制限が掛かる仕組みです。
このLSDに先ほど取り外したリングギヤを取り付けします。
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LSDにリングギヤを取り付けた物と外したノーマルデファレンシャルです。ここまで来れば、逆の手順で組み付けるだけです。言葉で言うと一言ですけど、外すより組み付けのほうが大変なんですけどね(笑)
LSDの効果については今更ご説明は不要かも知れませんが、コーナリングの最中にアクセル踏んでも、ガンガン加速するようになりますから、オーナー様も楽しみにしているようでした。
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ギアボックスを車輌に乗せたら、足回りなどを組み付けて、試運転の後に納車となります。慣らしが終わるまでは、安全運転でお願いしますね。

エリーゼmk1タイミングベルト交換

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新人フロントマン小林が初めてのブログをupします!これからよろしくお願いします
写真などが未熟な点は来店時に突っ込んで下さいね
今日のファクトリーでは、中古車の納車整備でタイミングベルトの交換をしています。
車輌はロータス エリーゼmk1 エンジンはローバーの18Kです。
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この写真は、タイミングベルトを外してる状態です。
タイミングベルトの輪の中にエンジンマウントが通ってますので、
エンジンを吊って、エンジンマウントを一旦外してから、タイミングベルトを抜きます。
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外したタイミングベルトです。細かいクラックが見受けられます。
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そして、こちらが新品のタイミングベルトです。
当然ですが、クラックなど一切見当たりません
タイミングベルト交換の重要性は皆様御存知だと思いますが、気になるオーナー様は、ぜひ小林まで御相談下さい。

2016オータム・ラリーにてG4デビュー

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10月16日(日)に開催したWitham Cars秋の恒例イベント「オータム・ラリー」にGINETTA G4で参加して参りました!
と、いつものトーンでツーリングのレポートをしようと思いましたが、G4で参加する為のイベント前準備&整備が楽し過ぎた為、イベント前レポートをしたいと思います(^^♪
G4の購入、イベント参加が決まったのが約10日前、、、
その時点では車検すら切れている状態でした。そして、車両の状態は数年間動かしていなかった為、まずはイベント当日をリミットとしたリフレッシュ作業が開始される事となりました!
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笑顔が清々しい新人メカニック原田(笑)
ではなく、STORE店長である私(原田)もツナギ姿で作業に奮闘します。
約1週間はツナギ姿でFACTORYにこもっての作業が続きました。
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もちろん弊社連休の定休日も、パーツが届くとなれば返上して作業をすすめます。
またこの種の車の整備は思うように進まないことが多く、夜遅くまで作業に没頭しました。
ある日は濃野メカニックに手伝ってもらい、そしてある日はパーツ製作をお願いしました。内藤メカニックは長年蓄積された誇り汚れを弊社中古車基準までリフレッシュしてもらい、工具マニアの柳メカニックには手より工具によるサポートを!(笑)
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欲しいパーツがあれば的確にパーツを確保してくる小林フロントマン。
忘れてはいけないのが私がメカニックになっている期間にSTORE留守をお願いしたSTOREスタッフ!
本当に頼もしいスタッフが揃っている事に感謝。
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すっかりツナギ姿も板についてきたイベント前日に、無事リフレッシュプラン第1弾が終了しました。
ツーリングで1日G4を楽しんで、そこで感じた事を元に自分に合った車造りを第2弾として行っていきたいと考えています。
これがまた楽しくもあり、車遊びの醍醐味でもあると私は思います。
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ヒストリック系の車両を探す場合どうしても完全にレストアされた車ばかりに目が行ってしまいますが、その様な車は勿論高額になりがちです。今回のG4のようにリフレッシュ前の車両を予算に応じて造り上げていくのも自分好みの1台になり楽しいものです。身をもって感じた作業となりました。(原田)

ファクトリー便り No.69

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現在ファクトリーでは、モーガン4/4の納車前点検整備作業が急ピッチで進んでいます。エンジンルームの点検から始まり油脂類の点検・交換や電装品の点検など、非常に広範囲に渡って進行中です。せっかくなのでモーガンならではのユニークな車体構造も、これからご紹介していきたいと思います。
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現在はリアのハブ周辺の作業を実施しています。気になる点は徹底的に分解・点検致しますので、あと少し!もう少し!と、どうしても時間をかけてしまいますが、もうすぐ完成致しますので、ぜひ楽しみにお待ち頂きたいと思います。

ファクトリー便り NO.60

今回は先日のファクトリー便りNo.59の後半でチラッとご紹介させていただきましたウィザムカーズオリジナルのセブン用ステッチド・ロールバートリム、こちらのこだわりポイントを大公開させていただきます!
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まずはこちらの写真をご覧下さい。
こちらは弊社スタッフの竹内の愛車「ロータスセブンSr.1」のステアリングホイールです(^^)。写真の矢印の部分にご注目いただくと、革張りのステアリングのつなぎ目部分が見えますね。
そしてつなぎ目部分周辺が少し膨らんでいるのがお分かりでしょうか?
これは革と革のつなぎ目をそれぞれ折り返してから縫い付けているので、折り返した部分の革の厚みが倍になり、その部分だけが少し膨らんでいるのです。
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そしてこちらがウィザムカーズオリジナルのステッチド・ロールバートリムです。皆さんもうお分かりですよね!
このロールバートリムも端の部分を折り返して縫い付けておりますが、膨らみが無いのです!ここがこのロールバートリムの最大のこだわりポイントです!
このロールバートリムは折り返して二重になってしまう部分の革を、一枚の革の厚みと同じになるようにあらかじめ薄くそぎ落としています。
一見気が付きにくい部分ではありますが、実はこんな細かい工夫がされているのです(^^♪。
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レザーの種類、カラーとステッチのカラーの組み合わせはほぼ無限大です!オーナー様ご自身で好きな組み合わせをお選びいただけますので、世界に1台だけのオリジナルセブンに仕上げる事も可能です!カスタムの楽しさもSEVENの魅力のひとつです。ぜひウィザムカーズにご相談下さい。

ファクトリー便り No.59

現在、ファクトリーでは2台のセブン620Rの納車整備&モディファイ作業が進行中です!
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今日は620Rのボディ・コーティング作業を実施しました。ウィザムカーズのコーティング作業はもう何度もブログでご紹介させていただいており、オーナー様にも大変好評をいただいているメニューの1つです。
ボディを研磨する前には入念に各部の養生を行います。養生は車内やダクト部分はもちろんですが、ご覧の様にゴムモール等の細かい部分にまでしっかりと行います。
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セブンの場合はエンジンフードのルーバー部分の様な複雑な部分も多く、根気のいる作業ですが、しっかりと丁寧に仕上げていきます。
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磨き&コーティング作業まで全て終了いたしました!ブラックの様な濃い色は磨き上げると本当に美しいですね。ブラックオールペイントのボディとカーボンフェンダー、そしてアクセントのレッドストライプ、、、カッコイイ!!!の一言です。
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一方、もう一台の620Rには、ウィザムカーズオリジナルのステッチド・ロールバートリムを施工させて頂きました!
このロールバートリムには、あるとてつもないこだわりポイントがあるのですがそれはまた次回のお楽しみとさせていただきます!笑

ファクトリー便り No.54

こんにちは!ウィザムカーズのメカニック高橋です!
先日の弊社ブログでもご紹介させて頂いたスーパーセブンBDRの納車整備ですが、車輌のリフレッシュ計画も進行してきましたので、ご紹介させていただきます!
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まずはこちらから!
これはセブンのセンタートンネルに覆っているカーペットです。セブンのインテリアは直射日光や外気にさらされることが多いため、どうしても経年劣化によってヤレてしまいがちです。今回はオーナー様のご要望で、新品のカーペットへ交換しリフレッシュいたしました!
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丁寧にカーペットが張られていきます。浮いてしまったり、シワになってしまわないように何度も微調整を繰り返します。
またカーペットと合わせてシフトコンソールも交換いたしました!運転中ドライバーの視界にも入る部分ですので、ここがシャキッとしているととても気持ちが良いのではないでしょうか♪
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そして運転席と助手席も、現行のケータハムの純正レザーシートに交換しました。
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新しいシートへの交換にあたり、シートレールの固定方法が現状とは異なるため、床面への補強プレートを新たに製作致しました。これでしっかりと床面の強度を確保して、問題無く最新のシートをお使いいただけます♪
製造から20年以上が経過したBDRですが、機械的な部分だけではなくインテリア等のリフレッシュも追加することで、さらに快適に乗っていただけます!
今日も入念に整備を進めさせていただいておりますので、ご納車までもう少々お待ち下さい!

モディファイ納車続々

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ウィザムカーズ・ファクトリーでは今日も様々な整備が進行中です。完成間近のスーパーセブンの隣りでは、ジネッタG4の整備作業が進んでおります。今回はエクステリアからエンジンルームまで、色々なモディファイを追加しての納車です。
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現在はエンジンを降ろしてベルハウジングやフライホイールを交換中です。ベルハウジングはアルミ製の超軽量タイプに交換し、同時にフライホイールも軽量化することでアクセルレスポンスを向上させます。
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この後はバケットシートの装着や、ロールバーのモディファイも予定しております。ウィザムカーズは、このようなモディファイを組み合わせての納車も得意としています。特にセブンやジネッタ等のレーシーなモデルは、オーナーの個性を反映させるキャンバスとしてぴったりな素材ではないでしょうか。
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例えばこちらの1400スーパースポーツ、とてもプレーンな印象ですが中身はかなりスポーティなスペックですから、エアロスクリーンやバケットシート、ボンネットストライプ等を組み合わせてはいかがでしょうか。
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こんな感じです。グラム単位の軽量化を徹底し、ひたすらストイックにワインディングを楽しむというシチュエーションです。 1.4LのローバーKの卓越した回頭性を、存分に楽しんで頂きたいですね。モディファイ納車!ぜひご相談下さい。