‘09.CLASSIC LOTUS’ カテゴリーのアーカイブ

LOTUS EUROPA SPECIAL 最終調整

2018年9月10日 月曜日


今週末の納車に向けて、LOTUS EUROPA SPECIALの納車整備がクライマックスを迎えています。


試走と最終調整は全て弊社代表の篠原が行っています。

各ジェットを変更して試走をし、フィーリングを確かめ、プラグの焼け具合をチェックするという地道な作業の繰り返しです。オーナーの乗り方・気温や気候を含め、想定される使用条件ごとにいくつかのセッティングをトライします。

総試走距離はすでに100㎞を超えました。


今回のレストレーション作業を行った濃野メカニック、エンジンおよびメカニカルパート担当の蚊爪メカニックとの打ち合わせを重ねながら、納車に向けてベストな状態を決定します。


今回のレストレーションにおいて全ての作業内容・交換部品とコンディションの記録は、専用のオーナーカルテの中に詳細に保管します。同様に走行フィーリングやサスペンションやエンジンのセッティングデータも、この試走により記録・管理されます。

今後オーナーからどのようなリクエストやセッティング等の変更を求められても、対応することが出来るのです。

いよいよ今週末、納車となります。正直手放したくないという感情が全員に湧いています(笑

LOTUS EUROPA SPECIALタイヤ交換

2018年9月4日 火曜日


いよいよ作業も大詰めとなったLOTUS EUROPA SPECIAL。今回はタイヤ交換を行いました。


走行性能を優先すれば現代のハイグリップタイヤを選択しがちですが、当時のハンドリングを最優先に考えAVON CR6ZZを選択しました。もちろんそのシルエットが生み出す雰囲気も含めてタイヤ選びにもこだわることで、仕上がりが一段上のものになります。

AVONは様々なヒストリックカー用のタイヤを生産しており、新品が入手出来ることはヒストリックカー好きには嬉しいですね。


入庫時は前後とも185のミシュランMXTを履いていましたが、当時の純正サイズに合わせてフロントを175/70-13、リアを185/70-13に変更いたしました。


今回のレストレーションにおいて、車両の足回りはサスペンションアームまで全て分解し、パウダーコーティングにて塗装を行いリフレッシュしています。もちろん全てのサスペンションブッシュさらにダンパー、スプリングも新品に組み換え、幾度となくアライメントの調整と試乗を繰り返しながらセットアップを行ってきました。


今回はタイヤの銘柄を変更したため、これまで繰り返してきたテスト内容を反映させる目的と、今までのテスト走行で仕上げてきたハンドリングと同様の乗り味にするために再度コーナーウェイトゲージに乗せてセッティングを行います。


タイヤ交換作業に付随して、念のためにドライブフランジのスタットボルトも全て新品に交換しました。スタッドボルトは3/8インチと細く、またLOTUS EUROPAの純正ホイールはシャンクナットを使用している為スタッドボルトは消耗品と考えてよいでしょう。

アフターマーケットのパーツでは、より太いサイズのスタッドボルトキットなども市販されてはいますが、当時の設計思想とライトウェイトに拘り、あえてオリジナルのままの3/8サイズのボルトを使用しています。

スタッドボルトにはスプライン加工が施され、ハブキャリアに圧入されています。しかし、ナットを締める際にスプラインがなめて共回りする可能性があるため、予防策としてポイントで点付溶接を施しました。

もう間もなく登録が出来そうです。納車までもう少々お待ち下さい。

LOTUS EUROPA SPECIAL 試走開始!

2018年7月23日 月曜日

先週からLOTUS EUROPA SPECIALの試走が始まりました。実際に走らせて見ると、少なからず不具合が見つかります。

まずはキャブレターの燃調です。低回転域でセッティングが出ていないため、スロージェットの交換をしました。納得の行く状態になるまで、セッティングと試走を繰り返します。

トランクリッドバーの軸穴が広がっていたため、アルミでプレートを製作して取り付けました。トランク自体は樹脂製ですから、アルミプレートは割れや摩耗の予防にもなります。

その他にもフューエルゲージのセンダーの微調整や

ステアリングセンターの調整など、地道な作業が続いています。ここまで徹底的に手を入れると、お客様の車両ではありますが、愛着が湧いて来てしまいますね。

さぁ、いよいよ納車間近です。

 

 

LOTUS ELAN Sr2 納車整備スタート

2018年7月16日 月曜日

先日ご成約いただいたLOTUS ELAN Sr2の納車整備が始まりました。

エンジンの負圧で作動するリトラクタブルヘッドライト。電動ではないので、エンジンを始動させないとノブを引いても開きません。

通常はエンジンを止めると負圧が抜けていつの間にか”目”は閉じてしまうものが多いのですが、このエランは1時間経っても目は閉じません。

もともと程度の素晴らしい車体ということもありますが、以前弊社で負圧の経路を徹底的にメンテナンスしているため、負圧が抜けにくいのです。

全体的に60年代生産とは思えないコンディションを保っていますが、オイルのにじみや見えない部分のゴム類の劣化なども考えられますので、しっかり点検・整備をすすめていきます。

今年の秋のツーリングはぜひこのELANでご参加いただけたらと思います。納車まで楽しみにお待ち下さい!

LOTUS EUROPA SPECIAL バッテリートレイ製作

2018年6月25日 月曜日

前回に引き続き、LOTUS EUROPAの納車整備を行っています。

この車両は大きなサイズのバッテリーがトランクルームに搭載されていましたので、今回はバッテリートレイを製作しエンジンルームに移設します。


この画像はバッテリー搭載予定箇所をタイヤハウス側からみたものです。上がボディ・下がフレームで、両者の間にすき間があいています。

このままボディにバッテリートレイを固定してしまうと、バッテリーの重さと振動によってFRPにクラックが入り、やがて大きなトラブルに繋がりかねません。

こすき間をアルミプレートなどで埋める方法も検討しましたが、前から後ろにかけてすき間のクリアランスが変化しているため容易ではなさそうです。


そこで旋盤で製作したアルミのカラーを挟むことにしました。カラーはボディーを貫通しており、バッテリーの重量を完全にフレームで受け止めるため、FRPボディに負荷はかかりません。


バッテリートレイもこの車両のためにアルミで専用品を製作しました。バッテリーはコンパクトかつ安定した性能を発揮するオデッセイのドライセルです。


バッテリーの再配線をし点検をすませば、いよいよ試走が可能な状態になります。

Vitaloni Sebring ミラー交換

2018年6月18日 月曜日

今回は納車整備中のLOTUS EUROPA SPECIALに装着されているビタローニ セブリングのミラー交換です。

少しでも広い後方視界を得られるようにセブリングのハウジングをそのままに、ミラー部分のみをコンペックスタイプに変更します。

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右が標準のフラットなミラー、左がコンベックスミラーです。映り込みでコンベックスの方は少し湾曲しているのがおわかりいただけると思います。

上の半透明な透明な枠によって、ミラーがハウジングに固定されています。にしっかりとはめ込まれていました。

溝にしっかりとはめ込まれたガラス製のミラーを割らないように取り出して、またはめ込むのには大変神経を使いました。

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コンベックスミラーはミラーの裏側も湾曲している為、そのままでは枠に密着しません。乗っているうちにグラついてしまう恐れもありますので、付属の両面テープよりも厚みのある両面テープに変更し、さらに接着剤を充填しておきました。

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これでかなり後方確認の視界が改善されると思います。

LOTUS ELAN エアクリーナー装着

2018年6月4日 月曜日

今回は、LOTUS ELANのエアクリーナの取り付けを行います。

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この車両はエアクリーナーボックスが取り外された、純正のダクトのみが残された状態でした。

そこで純正エアクリーナーダクトに適合する径のエアクリーナーを探して取り付けます。

ダクトの内径を計測し、一番サイズが近い外形80mmのエアクリーナーを取り寄せましたが、2~3mmの径の差がありそのままでは装着が出来ません。ダクトに少しずつ熱を加えながら、エアクリーナーのサイズに合わせて装着しました。

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1枚目の画像でダクトにぶら下がった状態になったいるエアクリーナーを、適正な位置に固定するためアルミでステーを製作します。

アルミの板を単に曲げただけでは振動に耐えられないため、長辺の部分をベンダーでL字に曲げることで強度を出し、さらに根元の部分を溶接で補強します。

さらにエンジンの振動や走行中の揺れを考慮して、セブンのマフラーの防振に使用されるブッシュ(ボビン)を間に挟みました。

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走行中に雨に降られても、むき出しのエアクリーナーに直接雨粒があたらないように、出来るだけ上の方に固定できるようにステーの長さを調節いたしました。

このエランの納車整備も終盤に差し掛かりました。後は試走と調整を繰り返し、安心して乗っていただける状態に仕上げていきます。

LOTUS ELAN 内外装リフレッシュ完了

2018年4月3日 火曜日

引き続き、エランの各部品の取付けを行っています。

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Bピラーの内装を貼り付け、インテリアのリフレッシュはほぼ終わり、インテリアランプが灯りました。車の世界も省エネなLEDがどんどん普及していますが、電球の優しい色合いの光はやっぱりホッとします。

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リアバンパーは新品を装着しました。ヒストリックカーのパーツはオリジナルが生産終了であっても、リプロ品が新品で手に入ります。しかし同じ型で長い間生産されているパーツですから、すんなり装着出来ることは稀です。

このバンパーも歪みが見られ、そのままでは装着が出来ませんでした。そこで熱を加えて、少しずつ車体に合うように修正をしていきます。何度も脱着を繰り返し、ようやく隙間なく車体に装着出来るようになりました。塗装をして仕上がったのが上の写真です。

バンパーはFRPで作られており、単品で持つととても軽量です。リアのオーバーハングにある重量物は、バネ下と同様に運動性能に大きな影響を与えます。ハンドリングにライトウエイトな感覚がハッキリと現れる部品です。

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リアウインドウはとても状態が良いため、そのまま利用します。モールは新しいものに交換しますが、これもそのままでは隙間が残りますので、念入りに防水処理を施しました。外装のリフレッシュ作業もこれにて完了です!

LOTUS EUROPA SPECIAL エンジン始動

2018年3月27日 火曜日

EUROPA SPECIALのカムカバーが塗装からあがってきました。

結晶塗料でペイントされたカムカバーは、鮮やかな赤でありながらもヒストリックカーによく似合う重厚な風合いに仕上がっています。

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リフレッシュ作業を済ませたエンジンにはオーバーホールを行ったウェーバーが装着され、あとはカムカバーを装着するばかり。
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コルク製のガスケットを組付け・・・
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慎重にカムカバーを乗せて、ナットを締め込んで行きます。
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バッテリーを接続し、イグニッションキーを回すと数回のクランキングの後にすぐにエンジンは目覚めました。セッティングなどは残っていますが、エンジン周りの作業はひとまず完了!ここまでくればあとひと息です。
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LOTUS ELAN ヘッドライト取付け

2018年3月20日 火曜日

今回はロータスエランのリトラクタブルライトの取付けを行います。

まずはライトがスムーズに開閉するようにリトラクタブルの軸の調整を行いながら、ボディへ取付けます。左右のクリアランスが均等になっていないと、ボティに擦ってしまうのです。

ちなみに写真でヘッドライトをテープで固定しているのは、エランがライトの開閉にエンジンの負圧を利用しているため。エンジンが停止するとライトも閉じてしまうのです。独特の動きで開閉するライトはユニークですね。

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次はレンズの取付けなのですが、仮組みしてみるとレンズが傾いでしまいました。これではロービームのカットラインが斜めになってしまい、車検には通りません。

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修正しなければならないものの、簡単に位置を調整できるような構造にはなっていません。そこでヘッドライト本体の裏にある位置決め用の凸部が嵌まる受け側プレートの凹部をリューターの切断砥石で切り落とすことで調整を行いました。

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ばっちり水平が出ました。エンジンも掛かり、負圧による開閉も問題なく作動します。

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美しく塗装されたバンパー、左右のヘッドライトが取付けられ、いよいよ形になってきましたね。