いまさら聞けないロータスF1ヒストリーvol.1

 99t-1

復活したロータスレーシングによるF1デビューが近づいて来ました。30年以上も
続いたチームロータスの輝かしい実績を紹介する新企画!その第1回は87年の
99Tです。
この頃すでに チャップマンは他界し、ピーター・ウォーの指揮でチーム・ロータスは
再起を図っていましたが、マンセルとピケを擁するウィリアムズ・ホンダが圧倒的
でした。ホンダエンジンと中嶋の参戦が話題になり、日本でも深夜のTV番組に
F1のコーナーができる等、ブームの兆しはありました。

99t-2

当時は ターボ全盛で、空力より馬力でタイムを削る時代です。予選用エンジンは
1000馬力を超えるほどですからタイヤも巨大で、いまになってみるとかなり不恰好
な印象です。馬力を規制するためレース中の給油は禁止されており燃料タンクが
大きいので、ホイールベースの大部分はエンジンとタンクに 占有されています。
99Tのハイライトは何といってもアクティブサスの採用です。当時のコンピュータでは
演算処理が間に合わず誤作動が多かった、という評価が一般的になっています。
何年も後にウィリアムズがアクティブサスで圧勝したことが、逆に当時のロータスの
技術的未熟さを証明しているようにみえますが、この年セナの2勝を含め8回も表彰
台に上がっているそうなので、むしろ大成功したマシンじゃないのかなと思います。
今年もしもロータスが優勝すると、この99T以来の快挙!ということになります。


vol.2に続く?(竹)