内藤とセブンの記録簿 21ページ目

ファクトリーメカニックの内藤です。

今回はセブンのフェンダーステーの交換を行いましたので紹介させていただきます。

上の画像が交換前のノーマルフェンダーステーです。13インチのタイヤと合わせるとクリアランスが広く、どこかおかしな印象を受けます。そこで今回はフェンダーステーを交換することにしました。

 早速フェンダーステーを取り外していきます。右側が純正の13,14インチ用フェンダーステーです。フェンダーを支えるアームが短いのがおわかりいただけるでしょうか。

ケントエンジン世代はステーとフェンダーはボルト留めになっていますので、取り外しは比較的容易に行うことが出来ます。

新しいフェンダーステーに交換し、フェンダーを取付けます。ノーマル同様ボルト留めでも良いのですが、ボルト穴からひび割れてしまうこともあるため、今回は専用の接着剤で貼り付けて固定しました。現行世代のケータハムのフロントフェンダーも同様にステーに接着されています。

翌日重ね塗りを行い、念の為に1週間程接着剤を硬化させて完成です。フェンダーとタイヤのクリアランスが狭くなったことで少し車高が下がったように見え、精悍でスポーティな印象になりました。

Ginetta G12 納車整備進行中


先日ご成約いただいたGinetta G12の納車整備が進行中です。

このG12は弊社で定期的なメンテナンスを行って来た車両
ですので、エクステリアの状態の良さはもちろんのこと
機関面においても、このままツーリングに出かけられるほどの
コンディションです。

しかし、新しいオーナー様にG12本来の乗り味をお楽しみ
いただくためにも、入念な点検・整備を行っています。


清掃や油脂類の交換作業を行いながら、各部の状態をチェックし
これまでの整備履歴と照らし合わせながら整備を進めます。現状で
問題は見られませんが、前回の交換から少し時間が経っているため
タイミングベルトも交換予定です。

秋のベストシーズンをG12でお楽しみいただけるように
しっかりと仕上げて納車いたしますので、もう少々お待ち下さい。

 

LOTUS EUROPA SPECIAL 最終調整

今週末の納車に向けて、LOTUS EUROPA SPECIALの納車整備がクライマックスを迎えています。

試走と最終調整は全て弊社代表の篠原が行っています。

各ジェットを変更して試走をし、フィーリングを確かめ、プラグの焼け具合をチェックするという地道な作業の繰り返しです。オーナーの乗り方・気温や気候を含め、想定される使用条件ごとにいくつかのセッティングをトライします。

総試走距離はすでに100㎞を超えました。

今回のレストレーション作業を行った濃野メカニック、エンジンおよびメカニカルパート担当の蚊爪メカニックとの打ち合わせを重ねながら、納車に向けてベストな状態を決定します。

今回のレストレーションにおいて全ての作業内容・交換部品とコンディションの記録は、専用のオーナーカルテの中に詳細に保管します。同様に走行フィーリングやサスペンションやエンジンのセッティングデータも、この試走により記録・管理されます。

今後オーナーからどのようなリクエストやセッティング等の変更を求められても、対応することが出来るのです。

いよいよ今週末、納車となります。正直手放したくないという感情が全員に湧いています(笑

LOTUS EUROPA SPECIALタイヤ交換


いよいよ作業も大詰めとなったLOTUS EUROPA SPECIAL。今回はタイヤ交換を行いました。

走行性能を優先すれば現代のハイグリップタイヤを選択しがちですが、当時のハンドリングを最優先に考えAVON CR6ZZを選択しました。もちろんそのシルエットが生み出す雰囲気も含めてタイヤ選びにもこだわることで、仕上がりが一段上のものになります。
AVONは様々なヒストリックカー用のタイヤを生産しており、新品が入手出来ることはヒストリックカー好きには嬉しいですね。

入庫時は前後とも185のミシュランMXTを履いていましたが、当時の純正サイズに合わせてフロントを175/70-13、リアを185/70-13に変更いたしました。


今回のレストレーションにおいて、車両の足回りはサスペンションアームまで全て分解し、パウダーコーティングにて塗装を行いリフレッシュしています。もちろん全てのサスペンションブッシュさらにダンパー、スプリングも新品に組み換え、幾度となくアライメントの調整と試乗を繰り返しながらセットアップを行ってきました。

今回はタイヤの銘柄を変更したため、これまで繰り返してきたテスト内容を反映させる目的と、今までのテスト走行で仕上げてきたハンドリングと同様の乗り味にするために再度コーナーウェイトゲージに乗せてセッティングを行います。

タイヤ交換作業に付随して、念のためにドライブフランジのスタットボルトも全て新品に交換しました。スタッドボルトは3/8インチと細く、またLOTUS EUROPAの純正ホイールはシャンクナットを使用している為スタッドボルトは消耗品と考えてよいでしょう。
アフターマーケットのパーツでは、より太いサイズのスタッドボルトキットなども市販されてはいますが、当時の設計思想とライトウェイトに拘り、あえてオリジナルのままの3/8サイズのボルトを使用しています。
スタッドボルトにはスプライン加工が施され、ハブキャリアに圧入されています。しかし、ナットを締める際にスプラインがなめて共回りする可能性があるため、予防策としてポイントで点付溶接を施しました。
もう間もなく登録が出来そうです。納車までもう少々お待ち下さい。

KTM X-BOW 車検整備-2

先日の記事でもご紹介したKTM X-BOWの車検整備の作業を少しご紹介します。

LOTUS ELISEやEXIGE系とは当然異なり、アンダーパネルリア側はワンピース。ボルトの本数は少ないのですが、パネルが大きく慣れが必要な作業です。作業を進めるにはここを外す必要がありますから、ツーリング中に溜まった小石やら木の葉やらをクリーニングしながら整備を進めていきましょう。

カウルやエンジンヘッドにあるエアクリーナーボックスを外した状態。カウルの中はなかなかみる機会がありませんね。分離しているカウルを外せば横からも手が入りますから、ワンピースボディーのLOTUS 340Rと比べれば整備しやすいです。ラジエターもサイドにあるので、LLC交換はいささか短時間で行えるでしょう。

室内保管だけあって各部の状態は良く、交換したものといえばタイロットエンドブーツと油脂類くらいで、他は基本的な整備のみです。
KTM X-BOWは弊社で扱っているラインナップの中では毛色が異なる様に見えますが、とにかく乗って楽しい車という点でLOTUSやCATERHAMに劣らない車だと思います。完成度も高く、チャンスが有れば、ぜひ乗っていただきたい1台です。

KTM X-Bow Clubsport 車検整備

Witham Carsでは正規販売代理店として、KTM X-Bowも取り扱っています。
X-Bowはオフロードバイクの世界では有名なKTMが作り上げたオーストリア製のライトウェイトスポーツ。大きなダウンフォースを発生させる特徴的なボディデザインやカーボンモノコックシャシーと言ったインパクトあるビジュアルに反し、実はABSはおろかパワステやブレーキサーボすら持たないピュアなスポーツカーなんです。
そんなX-Bowが、長野県から車検整備で入庫してまいりました。
こちらは5年前に新車でご購入いただいた車両で、今回2回目の車検を迎えました。5年間トラブルらしいトラブルもなく、車検時も基本的なメンテナンスのみで、ワインディングやツーリングを楽しんでいただいています(^^
何度見ても細部まで抜かりない造り込みや完成度の高さには驚かされる車です。ご注文も受け付けておりますので、LOTUSやCATERHAMでも満足出来ない方はWitham Carsまでお問い合わせください。




 

SEVEN 270S Neova AD07装着

9月2日開催される JAPAN LOTUS DAYのサーキット走行に向けて、SEVEN 270Sのタイヤ交換をご依頼いただきました。
こちらのオーナーはワインディングやサーキットを走る機会が増え、純正タイヤ(AVON ZT-5)のグリップ力に不満を感じることが増えてきたそうです。そこでAdvan Neova AD07への交換をお勧めいたしました。


ホイールは4輪とも洗って汚れを落とし、異常がないことを確認した上でタイヤ交換作業に移ります。Witham Carsではタイヤを組み付ける前に1本1本ホイール単体でバランスをチェックしてからタイヤを組み付けることで、バランスウェイトの量を最小限に抑えています。

装着完了。サーキットやワインディングにおいて、よりSEVENのポテンシャルを活かした走りを楽しんでいただけると思います。オープンホイールの車はタイヤによって雰囲気もかわりますね。
Neova AD07はLOTUS ELISEに純正採用されていることからもわかるように、トータルバランスに優れたタイヤです。純正タイヤに物足りなさを感じている方は、お試しになってみてはいかがでしょうか(^^

SEVEN 160 CUSCO LSD 取付け

ファクトリーメカニックの内藤です。
納車整備中の新車のSEVEN 160にCUSCO LSD  1.5WAYを取付けを行いましたのでご紹介します。
160といえば500kgを切る車重と660ccとは思えない軽快な走りが魅力です。しかし、軽自動車枠に収めるためのにスマートになってたフェンダーと155サイズのタイヤとの兼ね合いもあり、スポーツ走行時にはもう少しリアの安定感が欲しいなと感じることがあります。

LSDを取付けることによってリアの安定感が格段に増し、より楽しくサーキットやワインディングを走行することができます。

CUSCOのLSDは1way・1.5way・2wayの選択が出来ますので、お客様の希望に沿った仕様で組むことが可能です。今回は弊社のK4GPマシンで培ったデータを元に調整を行った1.5wayの仕様にて組み付けさせていただきました。

オイルはCUSCOのLSD専用オイルを入れました。LSDの効きはもちろん、チャタリングも少なく、内部のフリクションプレートの摩耗を抑えてくれるので、オーバーホールの頻度を減らすことが出来ます。
その他の作業も着々と進んでおります。今年はSEVEN 160と共に秋のワインディングをたっぷりお楽しみいただけると思いますので、納車までもう少々お待ち下さい。

LOTUS EXIGE SPORT 350 ディスクローター交換

EXIGE SPORT 350は牽引フックの取り付けに続いて、ディスクローターとブレーキパッドの交換作業です。
こちらのEXIGEのオーナーは生粋のサーキット派で、EXIGEにお乗り換えいただく以前から毎月数回はサーキット走行を楽しんでいるそうです。納車時にはブレーキダクトを取り付けているのですが、今回さらにブレーキ性能の向上を図りたいということで、ディスクローター/ブレーキパッドの交換をご依頼いただきました。

装着するのはLOTUS CUP指定パーツでもあるFERODO製パッドとDBA製ディスクローター。
FERODO DS1.11は耐フェード性とフラットなμ特性によりコントロール製に優れており、Witham Carsでもお勧めのレーシングブレーキパッドです。

DBAのディスクローターは一見通常のワンピースのベンチレーテッドディスクに見えますが、実は内部構造が特長的。左が一般的なディスクローター、右がDBA。”Kangaroo Paw”と呼ばれる独自の構造で、高冷却効率と高耐久性を備えています。

また、サイドのペイントの変色によって走行時のおおよそのディスクローターの温度を知ることが可能です。

全ての作業が完了し、見た目にもレーシーな雰囲気が増したEXIGE。ブレーキ周りの強化により、さらに積極的にアクセル踏んでいただけると思います。

EXIGEの純正ブレーキはスポーツ走行にも十二分な性能をもっていますが、サーキット派の方やレースでさらなるブレーキ性能をお求めの方はWitham Carsにご相談ください。

Caterham Vauxhall Racing ステアリングラック修理

今回はCaterham Vauxhall Racing のメンテナンス風景です。
お盆休み前のファクトリーにステアリングの異常を訴えるSevenが緊急入庫してまいりました。しばらく走っていると、ステアリングが重たくなってきてしまうそうです。

急遽原因を探ってみると、ステアリングラックに異常があることが判明。ラックを取り外して分解していくと、内部のブッシュに原因がありました。
ラックギヤーとピニオンのバックラッシュを調整するナットの中に、ジュラコン(プラスチック)のブッシュがあり、それが熱によって膨張することによって摩擦が大きくなり、ステアリング操作を重くしていたのです。
実はGinettaでは同様の症状が時折り見られます。しかし、Sevenでは初めてと言っていいほど発生しないトラブルでしたので少し驚きました。
Ginettaの場合と同様に、ジュラコンのブッシュの外径を旋盤で削り、スムーズに回転するように対策して修理は完了です。
その場で車をお返しすることが出来たため、夏休みの予定を変更していただかずに済み、ホッと胸を撫で下ろしました。