EVORA徹底解剖2

EVORAのアルミシャシーの構造は、アルミ接着によるバスタブ型シャシーという点がELISE世代と共通していますが、実際には全くの新開発シャシーであり、全ての構造が刷新されています。

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この写真はフロントサスアームのシャシーとの結合部分で、写真の左側が前、右側が後ろになります。サスアームの直後、ステンメッシュのブレーキホースのある辺りが、クラッシュストラクチャーとメインシャシーの接合部分になります。つまりサスアームは、メインシャシーではなくクラッシュストラクチャーに結合していることになります。万が一の事故の際、メインシャシーへのダメージを遮断し、乗員の安全を確保しながら、修理を容易にする設計です。
さらにクラッシュストラクチャー側面に配置されたいくつかの四角い穴には、衝突事故の瞬間にクラッシュストラクチャーの変形を促す機能を持たせています。アルミシャシーの特性を解析し尽くした、新世代のシャシーにも注目してください(竹)