今日のFactoryではヨーロッパSの整備が行われています。
オルタネーターが少し特徴的なのでご紹介しましょう。
ヨーロッパSのオルタネーター
殆どの車両のオルタネーターはクランクシャフトプーリーによってベルトを介して回転しており、エンジン回転に比例して回転が変化するわけですが、減速時にはベルトには逆方向の大きな力がかかるためベルトがスリップしやすくなります。
当然、ベルトには負荷となるため大きなノイズが発生し、またベルトの寿命も短くなってしまいます。
もちろん減速時の低回転時にはオルタネータの回転数も低下し、充電効率も悪くなります。
左がELISE Mk-2用。右がEUROPA-S用。クラッチ内臓の為プーリーが大きいです。
そこで、これらの問題を解決するためのワンウェイクラッチ付きオルタネータプーリーがヨーロッパには装備されています。ワンウェイクラッチを付けることにより、ベルトには逆方向の力がかからずスリップもしません。また、減速時でもオルタネータの慣性力によりほぼ同じ回転数を維持しており、緩やかに減速することによりベルトも傷めず、充電効率も低下しません。
GTとして生まれてきたEUROPA-Sは、静寂性能を求められた結果、採用されたのでしょうね。