元祖スーパーライト!

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先日ケータハム・スーパーライトのお客様がお立ち寄りになりました。この車両は97年式ですから、最初期のスーパーライトになります。新車からずっと弊社のメカニックが、全てのメンテナンスを実施してきました。ウィザムカーズのツーリングイベントにもご参加いただき、快調に距離をのばしています。91年から採用が始まったローバー製Kシリーズエンジンですが、当初スーパーライトには1.6Lが搭載されました。当時日本など重要な市場では、ヴォグゾールなどキャブレター世代がまだまだ人気でしたが、将来を見越してグラハム・ナーンがKシリーズの採用に踏み切ったことが、その後のケータハムの発展のきっかけになったことは間違いないでしょう。ローバー世代からは、シャシーフレームの改良も進み、SVシャシーなど新しいモデルも登場しました。
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世界的なヒットとなったスーパーライトのルーツと呼ぶべき存在が、この1.6スーパーライトです。とにかく軽量化を最優先した設計で、ノーズコーンやフェンダーはカーボンが採用され、ウィンドスクリーンやワイパー、ドアや幌など走行に必要ないものは、潔く取り去られています。シートもFRP製の簡素なもので、シートレールは無く、車体にボルトで固定されています。
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フットスペースやセンタートンネルに貼られるべきカーペット類も一切なく、軽量化が徹底されています。エリーゼという強力すぎるライバルが登場した時期に、あえて先鋭化に生き残りをかけたグラハム・ナーンの決意が伝わってくるモデルです。