年末のOH作業

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新年おめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。ウィザムカーズ・ファクトリーでの年末最後の整備作業の1台は、ELISE-RのギアボックスOH作業でした。mk02
シフトチェンジ時に異音がする、というご相談でのご入庫です。早速ギアボックスをおろして、点検です。
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摘出したギアと新品とを比較してみましょう。通常はギアそのものに大きなダメージはみつかりません。ギアチェンジの際の異音やギアの入り難さは、シンクロ機構の部分の磨耗が主な原因です。ギア間の回転数の差を調整し、スムーズに変速するための重要な部分ですが、無理な変速操作等で負荷がかかってしまうと、下の写真のように磨耗・変形してしまいます。
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矢印の部分ですが、左側の新品部品ではきれいに形状が整っています。右側の部品はギアボックスから摘出したものです。磨耗が進行し形状も変わっていますね。もちろん部品を交換すれば完全に復旧し、新車時のシフトフィールが蘇ってきます。同時にシフトワイヤーの交換もおすすめです。
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2zz系エリーゼ/エキシージはデビューが2004年ですから、そろそろ10年目に突入です。ギアボックスのOHで、愛車をリフレッシュしてはいかがでしょうか。