7月より正規販売代理店として取り扱いを開始したNorton。少しずつではありますが、少しずつその魅力をご紹介していきたいと思います。今回はエンジンをピックアップ。
美しく仕上げられた各パーツの中でも、ひときわ存在感を放つのが、自社製の並列2気筒エンジン。新たに開発された現代のエンジンではありますが、あえて空冷OHV形式を採用し、クランクケースの造形や大きなフィンがかつてのCommando750/850を彷彿させます。Nortonのファクトリーで手作りされている生粋の英国製であり、手間のかかる砂型鋳造で製造されているのも、心くすぐられるポイントではないでしょうか(^^ 現代のバイクが失った、良い意味での荒々しさや分厚い中低速トルクやを想像させる佇まいは、眺めているだけでも想像力を掻き立てられ、走りに行きたくなってしまいます。
OHVエンジンならではのシンプルな造形のヘッドカバー。優しい丸みは現代のエンジンを見慣れた目にはかえって新鮮に映りますね。OHCエンジンと比べ、耐久性や整備性の面で優れるOHVエンジンは、カムシャフト(=重い鉄の棒)がシリンダー下にあるため、低重心に仕上がるというメリットもあります。実際Commandoにまたがってみると、大柄なエンジンの見た目とは裏腹に重さを感じさせないほど低重心です。
新生NortonのCEOであるスチュアート・ガーナーは根っからのバイク好きで、ボンネビルフラットの世界記録挑戦ではライダーを務めています。さらにレースではチーム監督を務めながら、自ら工具を持ってメンテナンスを行うほどだとか。まだ試乗は叶っていませんが、そんなCEOが指揮を執る新生ノートンなのですから、生み出されるバイクが面白く無い訳が無いと思うのです。
写真のCommando 961 はショールームに展示しておりますので、ぜひMoto Withamに遊びにいらして下さい!スタッフ一同、お待ちしております。