ウィザムカーズだけのオプションのひとつに、ステアリングのレザーの張替えがあります。通気性や防水性、色など様々なサンプルからお好みのレザーを選んで、インテリアにアクセントを加えることができる人気のカスタマイズです。今回はケータハムのSEVEN160の純正ステアリングを張り替えてみました。
レザーの色は、ケータハムのインテリア・カラーとしては定番ともいえる赤を選択 しました。赤いインテリアはケータハム自体も限定車に採用するほどの人気です。(写真ではステアリングは黒ですね)
このカラーリングのモチーフとなったのは、ロータスのフォーミュラカーのコクピットだと言われています。例えばジム・クラークの頃のF1も、ボディカラーはまだイギリスのナショナルカラーであるグリーンですが、ステアリングやメーターパネル、シートなどが赤で統一されています。
しかし、クラークが活躍した60年代前半より前に存在したセブンのシリーズ1には、すでに赤い内装が採用されていたことを思い出しました。ロータスのロードカーとフォーミュラカー、どちらが最初に赤い内装を採用したのか、急に興味がわいてきました。
色々と調べてみると、チームロータスの最初のF1であるTYPE12(1958年)も、内装は赤です。一方セブンより前のロードカーMark.6(1952年)では赤いシートの車両もありますが、これは後年レストアされた可能性もあります。ロータスエンジニアリング時代のF2あたりが、赤い内装の起源なのでしょうか。そもそもなぜ赤なのでしょうか。なぜ会社名が「チャップマン」ではなく「ロータス」なのかという疑問と同様、赤い内装の起源も解けない謎のひとつかもしれません。