ファクトリー便り No.58

今回はこちらの車をピックアップします。
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サージタンクに刻印された「CATERHAM SUPERCHARGED」の文字。皆さんもうお分かりですね!
こちらがケータハムのニューモデルにして史上最強スペックを更新した、セブン620Rのエンジンルームです。チラッと見えるアルミのインテークパイプがただならぬ雰囲気を醸し出しています!今回はそんな620Rを少しご紹介させていただきます。
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620Rというモデルで一番注目すべきところは、言うまでも無く過給機が搭載されたという所ですよね!少し見辛いですが写真の一番右側に見える白いプレートの付いたプーリーが、ロトレックス製の遠心式スーパーチャージャーのユニットです。
あまり聞き慣れない遠心式スーパーチャージャーですが、エリーゼSやエヴォーラSに搭載されたルーツ式やリショルム式とは少し異なる構造です。まずユニット自体が非常にコンパクト&軽量で比較的自由なレイアウトを取れることや、メカニカルノイズが少ないことなどのメリットがあります。そして肝心のフィーリングも低回転域から高回転域まで全域のパワー,トルクを太らせたような乗りやすい特性となります。
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またスーパーチャージャーの搭載にあたり、冷却系にも抜かりなく手が入れられています。写真の上から順番に、吸入空気冷却用のインタークーラー、ラジエター、そしてエンジンオイル冷却用のオイルクーラーとなります。
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こちらも少し見辛いですが、オイルクーラーの裏側には、スーパーチャージャーのトラクションオイル冷却用のオイルクーラーもマウントされています!
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冷却性能の向上を狙ってノーズコーンも専用設計です。正面の開口部は拡大され、上部にはインタークーラー冷却用のダクトも設けられています。
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310馬力を実現させるためには、冷却系だけでもここまで徹底的な対応が必要なんですね。ケータハムのエンジニアリングも、どんどんパワーアップしてきている様に感じます。次はどんなモデルが登場するのか、今から楽しみです!