6/29日はビートルズの来日50周年記念日です。全然知らなかったのですが、すでに50周年を記念して様々な商品や展示会、コンサート等が日本中で企画されているそうです。1966年のことですから竹内はまだ生まれてもいませんでしたが、メンバー4人がJALのハッピを着て飛行機のタラップをおりてくるあの白黒写真は、もちろん記憶しています。
なぜ写真がロータス・エランなのかというと、つい先日インターネット上でタラ・ブラウンという人物についての記述を見かけたからです。興味を持って色々検索してみると、彼はビール会社ギネスの御曹司にして貴族院議員という華麗な身分であり、ビートルズのジョンやポールと親しい関係だったようです。ビートルズだけではなく、なんとローリングストーンズのメンバー達とも交流があったようなので、当時ショウビジネスの世界では非常に重要なパトロンだったのかもしれません。そのタラ・ブラウンが愛車として乗り回していたのがロータス・エランであり、彼がエランをとても気に入っていたことは、ジョンやポールも既知の事実でした。
残念ながら彼とエランの蜜月は、交通事故死という最悪の結果で終わってしまい、衝撃を受けたジョンとポールは「 A Day In The Life 」という曲を書き上げます。
このビデオの中の光が流れる映像は、まるで事故を暗示しているかのようで、メンバーの深い悲しみが伝わってきますね。冒頭では一瞬ですがミック・ジャガーも登場しています。詞の内容はかなりサイケデリックで、レコーディング方法も非常に実験的な音作りが行われており、かなり前衛的なサウンドですから竹内のような素人には理解し難いのですが、当時ロンドンのロックシーンの中心にいた人物が惚れ込むほどの魅力がエランにはあったことだけは、間違いないようです。