今回は2ZZエンジンを搭載したELISE-Rに、機械式デファレンシャルを組み付けましたので紹介させて頂きます。お客様から市街地、峠、ジムカーナコースでそれぞれどんな効き方をご要望なのか詳しく教えて頂きましたので、まずはLSD内部を組み替えて、仕様を細かくセッティングしていきます。
今回お客様に選んでいただいたデファレンシャルは、CUSCOのTypeRSという製品です。
機械式のLSDですがイニシャルトルクが低く、チャタリングが起こりにくいのが特長ですね。1wayと1.5wayで使用可能で、組み込み時に変更ができます。写真の左側の切り欠きが1.5way用、右側の切り欠きが1way用です。
先ほどの写真の切り欠きにカムが収まります。アウターケースにトルクがかかると作用し、左右差を抑えようとする力が発生します。
写真の外周に写っている小さなスプリングが、こちらのLSDの特長でもあるイニシャルトルクを発生させるパーツです。スプリングの本数によってイニシャルトルクが変化していきます。今回はお客様の要望に応じて、設定を1wayにして、イニシャルトルクも調整させていただきました。
次回は組み付けの紹介をさせていただきます。