今回はケントエンジンを搭載しているセブン1600GTSのオルタネーター交換を紹介させていただきます。
こちらの車両はエンジンが掛かっているにも関わらず、チャージランプが点灯してしまうためご入庫しました。まずはエンジン運転中の無負荷での発電量を測ってみたところ、12.5Vしかありませんでした。高負荷時は11V台まで落ちてしまう為、早速ハーネスやコネクター類のチェックから点検を始めましたが、オルタネーター本体が原因であることが判明しました。
上の写真が新品に変えたオルタネーター(左)と取り外したオルタネーター(右)です。単体で回転させてみるとわかりますが、ベアリングもヘタってしまってゴリゴリという感触があり、オルタネーター本来の回転抵抗も全く無くなってしまっています。まだまだ新品のオルタネーターが手に入りますので、今回はVALEOをチョイスしました。
同時にオルタネーターに接続されるコネクターも、新品に交換です。エキマニが近いため、高温に晒された配線の被覆が少々硬くなり始めていました。こちらも、通電抵抗によっては配線の引き直し等が必要になる場合もあるので、注意したいポイントですね。
交換作業が完了したら、再度無負荷時の発電量を測定していきます。交換前に比べると、一気に数値が増えました。高負荷時も13.8Vを下回ることはなく、安定して発電していることが確認できます。
ケントだけでなく、ロータスT/C、ローバーKを搭載しているスーパーセブンは、スターターやオルタネーターのすぐ近くをエキマニが通過するため、高熱に晒されやすい環境です。過熱と冷却を繰り返すと、電子部品はどんどん劣化していきますので、定期的なメンテナンスをおすすめします。