今回はヨーロッパスペシャルの納車整備のご紹介です。ロータスといえばまずJPSカラーのヨーロッパスペシャルが思い浮かぶ方も多いはず。当時憧れた方も多いのではないでしょうか。
この個体はボディーの状態は大変艷やかであるものの、足回りやエンジンには経年に伴うサビが見られ、ウォーターポンプや各ガスケットからの漏れが見られる状態でしたので、足回りをバラし、エンジンを下ろし、各部徹底的に整備を進めています。
本日はパウダーコートに出していた、サスアーム・シフトリンケージ・サブフレーム等のパーツが仕上がってきました。
パウダーコートは高価な自転車のフレームにも施される塗装法であり、静電気で塗料の粉末を付着させたパーツを高温の炉で熱することにより塗膜を形成します。
塗膜が厚く、強度・耐候性・耐食性に優れるため、石はねなどでキズが付きやすいサスアーム等には特に適する塗装です。
仕上がったパーツたち。組み上げたら見えなくなる部分だからこそ、しっかり仕上げておくと気持ちがいいものですし、安心してお乗りいただけます。
ゴム類の交換、そしてハーネスを仕上げつつ、恐竜の標本のようなアーム類をじっくり組み立てて参ります。