今回はCATERHAM RoadSport300のクラッチレリーズシリンダーの交換を行いましたのでご紹介させていただきます。
フォードのシグマ・デュラテックエンジン世代のセブンは、レリーズシリンダーがレリーズベアリングと一体のインナーレリーズタイプです。現行モデルのロータスエリーゼや、セブンのヴォグゾールなどにもこのタイプのレリーズシリンダーが採用されています。
インナーレリーズタイプはシリンダーに不具合が見られた場合、エンジンの脱着が必要です。
補機類やラジエーター、エキゾーストマニホールド、インテークマニホールドなどを外し、エンジンを吊り上げて…
ようやくアクセスできました。ミッションのベルハウジング部分がクラッチフルードで濡れているのがお分かりいただけるでしょうか。
クラッチペダルの踏み応えに違和感を感じた際は、ベルハウジングとエンジンの継ぎ目からサラサラのオイルが漏れているかどうかをチェックすると、エア噛みを起こしているのか、レリーズシリンダーが抜けてしまったか判断する目安にもなります。
レリーズベアリングも一体になっているため、オーバーホールではなくアッセンブリーでの交換となります。クラッチディスクやカバーも摩耗状態によっては同時に交換してしまうのもおすすめです。
クラッチペダルに違和感を感じた場合は、お早めにご相談下さい。