先日ご成約頂きました新車のELISE 20th Anniv.がFACTORYに入庫し、納車整備が着々と進行しています。
今回はスポーツマフラー・インテーク・HID・ナビなどの取り付け・ボディ/ホイールコーティングも合わせてご依頼頂きました。既に理想とする愛車のイメージが出来上がっている方は、納車時にモディファイを行うことでトータルの入庫時間の短縮にもなります。
まずはリフトにあげて車体下回りを点検。直接走りや安全性に関わる足回りやブレーキは、ホイールを取り外して特に念入りにチェックします。安心してお乗りいただくため、そしてロータス本来の走りを体感していただくため、新車であっても手間は惜しみません。
スポーツサイレンサーは定番のSACLAM製を装着しました。性能だけでなく、音質にまでこだわり抜いた設計と細部までぬかりない作り込み。ご指名が多いのも納得です。今回はインテークも換装しますから、素晴らしい吸排気音が楽しめますね。
HIDヘッドライトの配線作業中。特に街灯が少ない夜の峠などでの安心感は絶大です。車体が低くコンパクトなエリーゼの被視認性を向上させるという意味でも有用と言えます。
Witham Carsオリジナルナンバーステーの取り付け。ナンバープレートが擦りにくく、万が一擦ってもボディにダメージが及びにくい設計です。さらに純正より軽量。慣れるまでは特に擦りがちですので、最初に交換して置くと安心ですね。
車体の整備を行っている間に、車体から取り外して洗浄したホイールをコーティング。スポーク一本一本、裏側まで丹念にコーティング剤を塗布していきます。ブレーキダストが付着しにくくなり、一年後のホイールの輝きが違いますよ!オススメのプランです。
今年は紅葉の期間が長いそうですので、仕上がったELISEで秋のツーリングを楽しんでいただけるかと思います。納車までもう少々お待ち下さい(^^
エリーゼ Mk2 ラジエーター交換
今回は中古車のエリーゼの整備の一コマを紹介させていただきます。
こちらのELISEは、ラジエータをアルミ2層のハイスペックなタイプに交換することになりました。作業はまずフロント・クラムシェルの取り外しから始まります。正面の大きな開口がラジエータ冷却のインテーク、その横にはオイルクーラーがみえますね。
ラジエターホースなどを撤去したら、純正ラジエータを取り外していきます。エリーゼのラジエータは、フロント・クラッシュストラクチャーというシャシーと強固に連結された構造物に、ブッシュ等を介さず直接水平に固定されているのが特長です。ラジエーター・ハウジングを少し浮かせながら、慎重に取り外し作業をしていきます。
右側が今回取り付けを行ったアルミ2層ラジエータです。左側の純正ラジエータは樹脂製サイドタンクがカシメで固定されているのに対し、コアだけでなくサイドタンクも全てアルミ製になっているため、信頼性が大幅に向上しています。
エリーゼのラジエータは常に振動に晒されているので、走行距離によってはラジエターからの冷却水漏れが発生する場合があります。微量の漏れなので、突然エンジンが破損したり走行不能になる心配はほとんどありませんが、なるべく早めに対処しておきたいですね。 走行中にクーラントの匂いがしたり、フロント・ウィンドウに水滴がつく場合は、一度点検をしてみましょう。ぜひウィザムカーズファクトリーまでご相談ください。
GINETTA G12 納車整備 Part.4
納車に向けて整備中のジネッタG12、エンジンの搭載も完了し、現在は最終の調整・試運転が進行中です。
特殊性の高いモデルですので、油脂類の交換やタイミングベルト,オイルポンプベルトの交換、クラッチレリーズシリンダのOH、ブレーキマスターシリンダのOHなど、車両の隅々まで整備を実施しました。上の写真はドライブシャフトのグリスアップとブーツ交換の様子です。 今回はラジエターホースやヒーターなど、特に冷却水の循環経路に整備が必要でした。
この車両は走行していない期間がかなり長かったので、バッテリーも当然交換ですが、新しいバッテリーに合わせてトレーや固定ステーも製作しました。
さらに細かいところでは、燃料タンク内のセンダーユニットの調整や、ホーンを駆動するエアポンプの分解調整等も実施しています。
調整が終わったキャブレターを取付け、冷却水やオイルの配管を接続し、いよいよ完成が近づいてきました。試運転を繰り返し、間もなく納車となります。
FACTORY便り No.106 ヒストリックスポーツの整備続々
関東地方も最近は涼しくなってきましたね。いよいよスポーツカーを一番楽しめるシーズンです。ウィザムカーズ・ファクトリーでは、今日も様々なヒストリックスポーツの整備が進行中です。
まずこちらのG12は納車整備としてエンジン脱着の準備中です。ほぼレーシングカーのような車両ですから、念入りに整備を進めています。
エンジン脱着作業はこちらのエランでも進行中です。シリーズ2のdhc、最高の状態に仕上げるため、作業が始まりました。
ボディのリペイントのため外装パーツを取り外し中のエランSr.4や、納車整備を継続中のヨーロッパSPなど、続々と作業が進行中です。それぞれ個性が強いクルマ達の整備状況を、これからもご紹介していきますので、楽しみにお待ち下さい。
MINI納車整備の総仕上げ
MINIの納車整備 Part.3
MINIの納車整備も進行中 Part2
先日ご紹介したMINIの納車整備ですが、まだまだ各部の整備が進行中です。
こちらはブレーキマスターシリンダーのオーバーホール作業です。MINIはこれらの消耗部品が現在でもすぐに入手できるので、車両コンディションの維持が容易な点もうれしいですね。
もちろんクラッチレリーズシリンダーやクラッチマスターシリンダーもOHです。さらに下の写真はエンジン・ステディロッド、ここにもブッシュが入っていますので、今回の整備で交換です。
消耗部品が入手しやすい点は、ミニの特長のひとつです。チューニングパーツやドレスアップパーツもふんだんにありますので、オーナーの個性を生かす素材としても最適です。普段乗りのクルマでも車趣味を楽しめる、理想の一台ですね。
MINIの納車整備も進行中
FACTORY便り No.92 SEVEN 多彩なオプション
連日のようにお伝えしております、納車整備を待つCATERHAM SEVEN の数々ですが、今回は160S のオーナー様が選んだ拘りのオプション群をご紹介していきましょう。
まず見慣れない形のこの幌は、雨を避けるための通常のソフトトップではなく、強い陽射しを避けながら風通しは良くしたい時に最適のハーフフードです。これから夏にかけてはありがたいオプションですね。
でも上を塞がれると狭くて乗り降りが大変そう、と思った方も心配は無用です。この様に上面が大きく開きますので、普段と同じように乗り込んだあと、内側からファスナーで閉じることができるのです。
初めてのSEVEN オーナーにおすすめの一つがこのハーフドアです。本来はエアロスクリーンと組み合わせて使用するレーシーなアイテムですが、今回の様にツーリング・スタイルのセブンと組み合わせても重宝します。せっかくのセブンのフルオープンなコクピットですが、開放感がありすぎて緊張してしまいそうという場合も適度な安心感を提供し、フロントタイヤは跳ね上げる小石等もブロックしてくれます。
フルオープンの走行でも風の巻き込みを軽減してくれるのが、サイドウインドディフレクターです。特に高速道路走行時には付けておきたいですね。
さらに【7】の文字が縫い込まれた長~い物は、HOOD BAGです。幌を外した時に通常は畳んでトランクに入れておくのですが、貴重なセブンの積載スペースを占領してしまいます。このHOOD BAGを使うとかなりコンパクトに幌を収納することができます。トランクのスペースも確保することができますよね ♪
こんな多彩なオプションを見ていると、あれもこれも欲しくなってしまいますが、ご自身のSEVEN スタイルを想像しながらチョイスするのも楽しいひとときです。これから始まる楽しいSEVEN ライフをWitham Cars がお手伝いさせていただきますので、まずはお気軽に遊びにいらしてください。お待ちしております。
ファクトリー便り No.82 ELISE Mk2 Roverの整備
現在ウィザムカーズ・ファクトリーでは、Mk2世代初期のエリーゼの整備が進行中です。この頃のエリーゼの最大の特長は、エンジンがトヨタ製ではなく、ローバー製の18Kを搭載していた点です。ローバーエンジンを搭載したエリーゼは2000年から2007年頃まで生産されており、その魅力は何といっても軽さにあります。ちょうど日本への正規輸入が再開されたタイミングでしたので、ご記憶の方も多いと思います。
当時はMGFやケータハム、アリエル・アトムなど英国製のスポーツカーは、こぞってローバーのKシリーズを搭載していました。シンプルで軽量なローバーKはライトウェイトスポーツのエンジンにはうってつけであり、ロータスがエリーゼに採用したのも、ごく自然な選択だったと思います。
マスターバックが無いブレーキやエアバッグが装備されないコクピット等、現行のエリーゼとの違いは何点かありますが、最大の違いはやはり「軽さ」です。クラッチやブレーキ、ステアリングなど、色々なところから伝わってくる「軽さ」は、エリーゼに慣れていない方でも乗り比べればすぐに感じ取れるほどです。軽さにこだわってエリーゼをご検討の方は、Mk1やMk2世代のローバーエンジンモデルも、視野に入れてみてはいかがでしょうか。目からウロコかもしれませんよ!