今回は2ZZエンジンを搭載したELISE-Rに、機械式デファレンシャルを組み付けましたので紹介させて頂きます。お客様から市街地、峠、ジムカーナコースでそれぞれどんな効き方をご要望なのか詳しく教えて頂きましたので、まずはLSD内部を組み替えて、仕様を細かくセッティングしていきます。
今回お客様に選んでいただいたデファレンシャルは、CUSCOのTypeRSという製品です。
機械式のLSDですがイニシャルトルクが低く、チャタリングが起こりにくいのが特長ですね。1wayと1.5wayで使用可能で、組み込み時に変更ができます。写真の左側の切り欠きが1.5way用、右側の切り欠きが1way用です。
先ほどの写真の切り欠きにカムが収まります。アウターケースにトルクがかかると作用し、左右差を抑えようとする力が発生します。
写真の外周に写っている小さなスプリングが、こちらのLSDの特長でもあるイニシャルトルクを発生させるパーツです。スプリングの本数によってイニシャルトルクが変化していきます。今回はお客様の要望に応じて、設定を1wayにして、イニシャルトルクも調整させていただきました。
次回は組み付けの紹介をさせていただきます。
日光サーキット走行会開催中
本日は日光サーキットにて走行会を開催しております。会場から写真が届きましたので、ご紹介しましょう。現地からの連絡によると、朝の段階では天気は雨でコース上はウェットの状況とのことです。
しかし雨をものともせず、参加者の皆様は続々とコースイン!
周回を重ねる毎に少しずつ路面も乾いていき、タイムも向上しているようです。
日光サーキットは1周が1kmほどの小さなサーキットでスピードも控えめですから、未経験者の方でも気軽に参加しやすいと思います。ウィザムカーズでは初心者の方でも楽しみやすいモータースポーツイベントを、色々と企画・開催しております。せっかくのロータス、ケータハムですから、たまにはサーキット走行を体験してみてはいかがでしょうか。ぜひお問い合わせください。
トランスミッターのリフレッシュ
アラゴスタ 新カタログ入荷
サスペンションメーカーのアラゴスタ様から新しいカタログが届きました。アラゴスタはロータスやケータハムのチューニング・シーンでは圧倒的な存在感を示すブランドですから、すでにご存じの方も多いと思います。特に品質の高さには定評がありますが、今回のカタログでも、摺動面のカシマコーティングなどアラゴスタならではのこだわりが満載です。
ロータスやケータハムなど少量生産のメーカーにもしっかり対応している点も、アラゴスタの魅力のひとつです。例えばケータハムでもCSRなど特殊なモデルや最新のSEVEN160もすでにラインナップされています。ライトウェイトスポーツというジャンルなら、最も信頼できるサスペンションがアラゴスタです。せひお気軽にご相談下さい。
USED CAR ピックアップ ELISE 1999
FACTORY便り No.97 Tipo最新号に注目!
WAKO’S 2-ELEVEN クラッチ点検作業 part2
今回は前回ご紹介したWAKO’S 2-ELEVENのクラッチ点検作業の続きを紹介します。
前回のブログでご紹介した様に、クラッチカバーの再使用は不可能ですので当然交換ですが、せっかくギアボックスを降ろしてクラッチを分解していますので、同時にクラッチレリーズベアリングも交換していきます。
今回組み込むクラッチカバーはTRD製の強化品です。実はロータスが2-ELEVENに純正採用しているパーツなのです。
組み込むと見えなくなってしまう部分ですが、TRDのロゴがかっこいいですね。
カバーを組み付けたらミッションを乗せて完成です。エリーゼ系のクラッチ交換のみなら一日も掛かりません。2-ELEVENなら作業性もいいので、更に早く終わりますね。
クラッチは徐々に磨耗していく部品なので変化に気が付きにくく、気ついたときにはクラッチが滑りかけということも少なくありません。当店ではご入庫いただいた車両を点検する際に違和感を感じた場合、オーナー様に状況をお伝えするようにしていますが、走行距離が伸びてきている方や、スポーツ走行が好きでサーキットやワインディングによく行く方は、一度点検してみてはいかがでしょうか。
純正パーツ以外にも様々なパーツを取り付け可能ですので、気になった方は是非ご相談ください 。
WAKO’S 2-ELEVEN クラッチ点検作業
今回は5月7日の袖ヶ浦走行後クラッチの踏みごたえに違和感を感じた2elevenのクラッチ点検のご紹介です。
まずはサスアームやドライブシャフト等、足回りを分解していきます。
作業に無駄がないよう必要最低限のパーツのみ外していきます。
エリーゼやエクシージと違い、2イレブンは開口部が広いので作業がとても捗ります。
ギアボックスとベルハウジングを分離して、クラッチが露出しました。目視による点検だけではわかりませんので、クラッチディスクの残量を確認するために取り外します。
まずは一番怪しいクラッチディスクの磨耗点検を行います、しかし0.3mmほどしか削れていなかったため、他の部分も確認します。
クラッチカバーを確認してみると、6本ある取り付けボルト穴のうち2箇所にクラックが入っていました。クラッチペダルに感じられた違和感の原因はこれだと思われます。やはりサーキット走行だけを繰り返してきた車両ですので、高い負荷による車体各部の疲労は無視できないレベルですね。定期的な点検の重要さをあらためて実感しました。
次回は部品交換作業をご紹介したいと思います。
エリーゼMk1 ウォーターラインホース交換
今回はエリーゼMk1のラジエーターホース交換を紹介させていただきます。
エンジンルーム内でホースからのクーラントの漏れが見つかり、当初は純正部品での修理も検討しましたが、最終的にお客様に選んで頂いたのは、SAMCO製のシリコンウォーターラインホースキットです。
エンジンルームやフロントセクションのホース類全体に経年劣化が進行しており、漏れ箇所だけの対策ではなく、ウォーターライン全体のリフレッシュが必要と判断されたためです。
実際に作業を始めてみると、ホース交換の前に一手間必要な状況でした。既設のホースを外したところ、アルミパイプの接続部分の表面がかなり荒れており、このまま接続するとホースにダメージが及ぶ心配がありますので、サンドペーパーで研磨しました。
フロントセクションのヒーターホースもすべてシリコン製に交換しました。エリーゼMk1ではお馴染みのヒーターストップバルブもちゃんと移設してあります。
ローバーエンジン世代は最終モデルでも既に10年経過しており、ホースなどは劣化が進行しているせいか、昨年からホース交換を依頼されるお客様が増えてきました。クーラントの減りが気になってきた方や、これからもエリーゼを長く楽しんでいくために長期的にメンテナンスをお考えの方はぜひご相談下さい。
USED CAR ピックアップ ELISE-S 2006
本日ご紹介の車両は、入荷したばかりの2006年式ELISE-S、ボディカラーはソーラーイエローです。TOYOTA製1zzエンジンを搭載し、最高出力は136馬力です。
ELISE本来のハンドリングを楽しめるこのモデルの素性の良さは、これまでも度々ご紹介してきましたね。さらにエアバッグが標準装備される前の車両は、アルカンタラとアルミの素材感を組み合わせた独特のインテリアも、魅力のひとつです。
例えばウィンドウレギュレーターは電動ではなく手動でハンドルを回す方式ですが、ハンドル全体がアルマイト処理された部品で構成されており、視覚的にも軽量さをアピールしています。ここまでこだわったレギュレーターハンドルはロータス以外にはないでしょう。
エアコン操作パネルの下にはドリンク・ホルダーがついています。アルミとカーボン調レザーストラップを組み合わせた形状は、まるでこの部品だけでエリーゼのデザインを凝縮しているかのような逸品です。アルミの肌を意図的に露出させるインテリアのコンセプトが最も強くあらわれているのが、この時期のエリーゼの特長です。ぜひ実車をご覧下さい!ご来店お待ちしております。