EUROPA SPECIALのカムカバーが塗装からあがってきました。
結晶塗料でペイントされたカムカバーは、鮮やかな赤でありながらもヒストリックカーによく似合う重厚な風合いに仕上がっています。
リフレッシュ作業を済ませたエンジンにはオーバーホールを行ったウェーバーが装着され、あとはカムカバーを装着するばかり。
コルク製のガスケットを組付け・・・
慎重にカムカバーを乗せて、ナットを締め込んで行きます。
バッテリーを接続し、イグニッションキーを回すと数回のクランキングの後にすぐにエンジンは目覚めました。セッティングなどは残っていますが、エンジン周りの作業はひとまず完了!ここまでくればあとひと息です。
LOTUS EUROPA SPECIAL
LOTUS EUROPA SPECIAL エンジンが載りました!
少しずつ進行しているヨーロッパスペシャル。いよいよエンジンとミッションを車体に載せて行きます。
クラッチを取付け、エンジンとミッションケースをドッキングした状態です。
本来ならばリフトに車体を載せてエンジンを下から入れたいところですが、ドライブシャフトがサスアームを兼ねている構造のため、ホイールを取り付けることが出来ません。
車体の移動が不可能なため、エンジンクレーンで吊り上げて上部からアクセスします。エンジンルームはタイトで、前後方向にほとんど余裕がありません。3人がかりで少しずつ少しずつ、接触しないように細心の注意を払い、ようやくエンジンとミッションが鎮座いたしました。
ここからサスアーム・補機類・内装・電装などの作業を進めつつ、お客様と打ち合わせをしながら細かい仕様を決定していきます。さあこれからが本番です!
LOTUS EUROPA SPECIAL 納車整備
今回はヨーロッパスペシャルの納車整備のご紹介です。ロータスといえばまずJPSカラーのヨーロッパスペシャルが思い浮かぶ方も多いはず。当時憧れた方も多いのではないでしょうか。
この個体はボディーの状態は大変艷やかであるものの、足回りやエンジンには経年に伴うサビが見られ、ウォーターポンプや各ガスケットからの漏れが見られる状態でしたので、足回りをバラし、エンジンを下ろし、各部徹底的に整備を進めています。
本日はパウダーコートに出していた、サスアーム・シフトリンケージ・サブフレーム等のパーツが仕上がってきました。
パウダーコートは高価な自転車のフレームにも施される塗装法であり、静電気で塗料の粉末を付着させたパーツを高温の炉で熱することにより塗膜を形成します。
塗膜が厚く、強度・耐候性・耐食性に優れるため、石はねなどでキズが付きやすいサスアーム等には特に適する塗装です。
仕上がったパーツたち。組み上げたら見えなくなる部分だからこそ、しっかり仕上げておくと気持ちがいいものですし、安心してお乗りいただけます。
ゴム類の交換、そしてハーネスを仕上げつつ、恐竜の標本のようなアーム類をじっくり組み立てて参ります。
LOTUS EUROPA 徹底的な納車整備
現在ウィザムカーズ・ファクトリーでは、ロータス・ヨーロッパSPの納車整備が進行中です。ご覧の様にエンジン、ギアボックス、サスペンションなど全てを分解し点検を実施していますので、エンジンルームは完全にがらんどうの状態です。もはやフルレストアと呼んでも良いくらいの徹底的な分解ですが、弊社ではあくまでも納車整備の一環として実施しています。
ボディパネルなど外装がとても良い状態であることは一目でわかりましたが、こうやって分解してみるとシャシーフレームもサビが 非常に少なく、細部にわたってコンディションが良いことが確認できました。
エンジンを降ろした状態なら、特徴的な逆Y字フレームやドライブシャフトが丸見えですから、ボディやフレームの状態をじっくり点検できます。
しかし車体各部のゴム部品、例えばこのエンジンマウントなど経年劣化の部品はありますので、隅々まで妥協することなく点検して、躊躇なく交換していきます。
フロントサスペンション、とてもきれいな状態ですが、
タイロッドエンドやトラニオン、スタビライサーのブッシュはしっかり点検が必要です。
さらにステアリングラックのブーツ
そしてアッパーウィッシュボーンのボールジョイント。
リアの足回りでも、まずはブレーキの分解・点検を実施中です。
”レストアレベルの納車整備”でヨーロッパ本来の乗り味をしっかり復活させて、オーナー様にお届け致しますので、ぜひ楽しみにお待ち頂きたいと思います。