9月2日開催される JAPAN LOTUS DAYのサーキット走行に向けて、SEVEN 270Sのタイヤ交換をご依頼いただきました。
こちらのオーナーはワインディングやサーキットを走る機会が増え、純正タイヤ(AVON ZT-5)のグリップ力に不満を感じることが増えてきたそうです。そこでAdvan Neova AD07への交換をお勧めいたしました。
ホイールは4輪とも洗って汚れを落とし、異常がないことを確認した上でタイヤ交換作業に移ります。Witham Carsではタイヤを組み付ける前に1本1本ホイール単体でバランスをチェックしてからタイヤを組み付けることで、バランスウェイトの量を最小限に抑えています。
装着完了。サーキットやワインディングにおいて、よりSEVENのポテンシャルを活かした走りを楽しんでいただけると思います。オープンホイールの車はタイヤによって雰囲気もかわりますね。
Neova AD07はLOTUS ELISEに純正採用されていることからもわかるように、トータルバランスに優れたタイヤです。純正タイヤに物足りなさを感じている方は、お試しになってみてはいかがでしょうか(^^
SEVEN 160 CUSCO LSD 取付け
納車整備中の新車のSEVEN 160にCUSCO LSD 1.5WAYを取付けを行いましたのでご紹介します。
160といえば500kgを切る車重と660ccとは思えない軽快な走りが魅力です。しかし、軽自動車枠に収めるためのにスマートになってたフェンダーと155サイズのタイヤとの兼ね合いもあり、スポーツ走行時にはもう少しリアの安定感が欲しいなと感じることがあります。
LSDを取付けることによってリアの安定感が格段に増し、より楽しくサーキットやワインディングを走行することができます。
CUSCOのLSDは1way・1.5way・2wayの選択が出来ますので、お客様の希望に沿った仕様で組むことが可能です。今回は弊社のK4GPマシンで培ったデータを元に調整を行った1.5wayの仕様にて組み付けさせていただきました。
オイルはCUSCOのLSD専用オイルを入れました。LSDの効きはもちろん、チャタリングも少なく、内部のフリクションプレートの摩耗を抑えてくれるので、オーバーホールの頻度を減らすことが出来ます。
その他の作業も着々と進んでおります。今年はSEVEN 160と共に秋のワインディングをたっぷりお楽しみいただけると思いますので、納車までもう少々お待ち下さい。
Caterham Vauxhall Racing ステアリングラック修理
今回はCaterham Vauxhall Racing のメンテナンス風景です。
お盆休み前のファクトリーにステアリングの異常を訴えるSevenが緊急入庫してまいりました。しばらく走っていると、ステアリングが重たくなってきてしまうそうです。
急遽原因を探ってみると、ステアリングラックに異常があることが判明。ラックを取り外して分解していくと、内部のブッシュに原因がありました。
ラックギヤーとピニオンのバックラッシュを調整するナットの中に、ジュラコン(プラスチック)のブッシュがあり、それが熱によって膨張することによって摩擦が大きくなり、ステアリング操作を重くしていたのです。
実はGinettaでは同様の症状が時折り見られます。しかし、Sevenでは初めてと言っていいほど発生しないトラブルでしたので少し驚きました。
Ginettaの場合と同様に、ジュラコンのブッシュの外径を旋盤で削り、スムーズに回転するように対策して修理は完了です。
その場で車をお返しすることが出来たため、夏休みの予定を変更していただかずに済み、ホッと胸を撫で下ろしました。
Caterham Roadsport タイミングベルト交換
車検でご入庫のCaterham Roadsportのタイミングベルトの交換を行います。
この車両は1800ccのRover-Kエンジンを搭載した90年代終わり頃のモデルです。タイミングベルトにROVERのプリントがあることから、相当長い間交換していないことが伺えます。
距離だけを見れば4万キロそこそこなのでまだ距離を伸ばせるかと思いましたが、ベルトを外してみると綺麗な円ではなく多角形のようになっています。しばらく走らずにいると、プーリーに掛かっている部分にクセがついてしまい、この部分からひび割れなどのダメージに繋がることになります。内側にあるのがオルタネーターベルトです。こちらもクセが付いてしまっているので交換しておきましょう。
やはり機械は定期的に動かしてあげることも大切です。
この車両は保管環境が良いようで、クランクやカムシャフトのシール部分に錆がなく、オイルの滲みや漏れも見られませんでした。20年前後たつエンジンの場合、このようにベルトの交換だけで済むのは稀です。これからも大事に乗ってあげてくださいね。
年数が経ったエンジンは、普通に乗っていてもカムキャリアからのオイル漏れがあったり、ヘッドガスケットが抜けてLLCとオイルが混ざったりと言うことが起こり得ます。長く楽しむためにも、専門店での定期的な点検をぜひお受けください。
Superlight R300 レーシングスクリーン装着
今回は、Caterham Superlight R300のウィンドスクリーンのカーボンレーシングスクリーンへの換装です。同時にセンターミラーとサイドミラーもカーボン製を取り付けます。
スクリーン本体には穴は固定用の穴などは一切開けられていませんので、まずは固定用・センターミラー用・サイドミラー用の穴を慎重に位置合わせをして開けていきます。
レーシングスクリーンの中央の固定にはトノカバーのボタンを取り付けているボルトを利用するのですが、そのままではスカットルとスクリーンの間にはすき間が出来るため、ここを埋めるスペーサーをアルミで製作しました。
センターミラーが振動し後方確認しづらくなる恐れがあるため、極力その振動を抑えるべく、アルミで作成したスペーサーと同じ厚さのやや固めのラバースペーサーを製作して一緒に挟み込んでいます。
さらにアルミのスペーサーが直接スカットルの塗装面に当たらないように、1mmのABS樹脂板を切ってラバースペーサーとスカットルの間に挟み込んで固定しました。
スペーサーを製作したことで、違和感なくおさまりました。
サイドミラーのアーム固定ボルトはマウント部裏側にあり、通常は増し締めの際にミラー本体を取り外す必要があります。今回はアーム固定ボルトにアクセスするための穴を開けました。
この車両にはバッテリーカットオフスイッチが装着されており、そのガードの取り付けに一工夫必要です。スペーサーを製作して浮かせる方法も考えましたが、ボディとのすき間が大きくなってしまうため、スクリーンを避けるようにガード本体を加工して取り付けました。
大きなガラスとアルミのフレームがなくなることで、かなりの軽量化となります。ボディ側には手を加えていませんので、ウィンドスクリーン仕様に戻すことも用意です。季節によってスクリーンを交換するのもいいかもしれませんね。
CATERHAM ブレーキマスターO/H
今回はCATERHAMの納車整備で、ブレーキマスターのオーバーホールを行いましたのでご紹介いたします。
ブレーキタッチに違和感はないのですが、フルードが漏れた跡(茶色く汚れている部分)が見られます。しっかり効くブレーキがあってこそ安心してアクセルを踏めるもの。SEVENの魅力を余すことなくお楽しみいただくために、納車前にオーバーホールしてリフレッシュしておきましょう。
ケーターハムに使用されているブレーキマスターは、AP製とGERLING製がありますが、この車両にはAP製マスターが装着されていました。
分解して各部の状態をチェックしたところ、特に異常は見られませんでした。
シリンダー内は専用のホーニングツールを使用してクリーニングをします。シリンダー内の汚れや多少の段付きなら綺麗にすることが出来ます。このマスターシリンダーの内壁はとても良い状態でした。
シールキットを新品に組み替え。乗らない期間が長くなるとシールがマスターシリンダーに張り付いてしまい、久々に動かしたときにシールが破損してブレーキが抜けることもありますので要注意です。
シリンダーの外側も錆や汚れが目立っているため清掃し、外観もリフレッシュ。シリンダー自体を綺麗にしておけばフルードが滲んできたときに早期発見につながります。
リザーバータンクのシールとブーツも新品に交換したら車両に組み付けを行って作業は完了です。
しっかり仕上げて納車いたしますので、楽しみにお待ち下さい!
SEVEN 160 ブルックランズスクリーン装着
SEVENのモディファイの中でも人気が高いのがブルックランズ レーシング(エアロ)スクリーンです。今回はSEVEN 160への取り付けのご依頼をいただきました。
こちらが取り付けるブルックランズスクリーン。Made in Englandです。
こちらは汎用品のため、純正のウィンドスクリーンと交換して完了!というわけには行きません。エアロスクリーン用スタンションにスクリーンやミラーを固定するための穴を開ける必要があります。
まずは慎重にセンターミラー・左右のスクリーンを位置決めし、スタンションに穴あけ位置をマーキングします。
合計10箇所の穴あけは、決して失敗が許されない作業です。
今回はノーマルのウィンドスクリーンに戻しやすいよう、ワイパーモーターはそのままにしていますが、軽さを求める方はモーターを外せば更に数kg軽くなります。センターミラーはSeven Super Sprintと同じ、小ぶりのメッキタイプです。
最後にサイドミラーを取り付けて作業は完了。サイドミラーは弊社オリジナルのフォールディングミラーをお選びいただきました。よりクラシックな雰囲気を狙うならレイヨットタイプの砲弾型ミラーもよく似合いそうですね
重さも見た目にも軽くなり、よりダイレクトに風を感じられるようになります。通常のスクリーンよりも横からの風の巻き込みが減るため、いやな風の流れではありません。ガラス1枚とはいえ、視界を遮るものがなくなったSEVENの気持ちよさはまた格別です(^^
いっそSeven Super Sprintのようにスクリーンをシングル仕様にしてしまうのも良いかもしれませんね。
SEVENのモディファイはWitham Carsにご相談ください。お問い合わせは048-423-2404まで。
SEVEN 620R用 スマートフォンホルダー
今回は新車のSEVEN 620へのスマートフォンホルダー取り付けのご依頼です。
CATERHAMの場合はメーターパネルに市販のホルダーを貼り付けたり、ウィンドスクリーンに吸盤式のホルダーが一般的ですが、今回は出来るだけ目立たない位置に取り付けたいというご要望です。
いくつかの取り付け場所を検討した結果、シフトレバーの前に設けられたコイントレイであれば、目立たず・着座位置からディスプレイが見える位置に収まりそうです。しかし周りの空間にほとんど余裕がなく、市販品では取付可能なものが見つかりませんでした。
そこでカメラを三脚に取り付けるための自由雲台と、スマートフォンを三脚にマウントするためのクランプを組み合わせて使用することにします。
写真中央の黒い部品が自由雲台のベースで、固定用にインチ規格のネジが切られています。今回の用途には高さが足らないため、自由雲台のベースの代わりとなるスペーサーを兼ねた支柱を旋盤で製作いたしました。固定用のネジも一般的なミリサイズとしています。
支柱で高さを稼ぐことで、角度の調整幅が広がりました。
製作したパーツは塗装し、コイントレイの形状に合わせてアルミ板をカットしたベースプレートに固定。これでコンソールとメーターパネルの限られたスペースの中にスマホが収まるようになりました。
運転席に座るとこのように見えます。スマートフォンを取り付けるとクランプもほとんど目立たず、シンプルなコックピットの雰囲気を壊しません。
スマホホルダーに限らず、市販品では満足できるものがない!というこだわりのある方はWitham Carsにご相談ください(^^
CATERHAM R500 クラッチマスター交換
今回はR500のクラッチマスター交換を行いましたので紹介させていただきます。
こちらのR500はデュラテック世代ですので、クラッチのシステムは油圧です。経年劣化に加え、走行距離が少ないこともあり、クラッチマスターのシールからフルードが漏れてきていました。
シャフトやマスター本体がフルードで汚れているのがおわかりいただけると思います。
Wilwood製のマスターシリンダーはオーバーホールキットが入手出来ないため、今回は新品のGerling製マスターアッセンブリに交換しました。
ゴム製のパーツは比較的劣化が早いため、定期的な点検が必須です。メンテナンスをせずに長距離走っている場合はもちろんですが、距離が伸びていない車両でも乗らない期間が長くなると、久しぶりに乗った際に抜けることがあります。
完全に抜けてしまえば走行もままならなくなってしまいますから非常に危険です。ブレーキマスターも同じ構造ですので、こちらもタッチに違和感を感じた場合は早急に点検することをお勧めします。
Seven Sprint + クラシックマフラー
12ヶ月点検でのご入庫に合わせて、Seven SprintにWitham Carsオリジナル クラシックマフラーのご注文をいただきました。
クラシックマフラーを装着していただいた1台目のSeven Sprintですので、写真でご紹介させていただきます。
1,960年代をイメージしたSeven Sprintとクラシックマフラーの相性は抜群ですね。今回お選びいただいたロングタイプは、斜め後ろから車体を眺めたときにエンドパイプがチラリとみえるのがポイントです。
クラシックマフラーと取り外したSeven Sprint純正マフラー(写真下)と並べてみると、サイレンサーのコンパクトさがひと目でわかります。
直線で構成された純正マフラーに対し、クラシックマフラーは、ヒストリックカー/バイクのマフラーをイメージしたラウンドシェイプのエンドキャップと曲線を描くエンドパイプが特徴です。
排気音は住宅街でも気兼ねすることのない純正に近い音量で、少し太めの音質となります。
気になる走行フィールは、愛車にクラシックマフラーを装着したスタッフ小澤のインプレッション記事をご覧ください。SEVEN 160がさらに軽く感じられる走りになるそうですよ(^^
クラシックマフラーはSAITAMA・TOKYOどちらの店舗でも実物をご覧いただけます。まずは実物を見てみたいという方は、ぜひご来店ください。装着をご希望の場合も、マフラー交換だけならばお待ちいただいている間に作業が可能です。
7月7日のClub Withamのセブンツーリングにご参加予定の方も、今ならまだツーリングにマフラー交換が間に合います。新たなマフラーでセブンツーリングを楽しまれてはいかがでしょうか(^^
6月末までのオイル交換キャンペーンと合わせて、ぜひご入庫ください!入庫のご予約はTEL 048-423‐2404 / FAX 048-423‐2405までどうぞ。