ウィザムカーズファクトリーでは、今日もたくさんのロータスやケータハムの整備が進行中ですが、同時にジネッタG15の納車整備も徐々に進んでいます。60年代ロータスのライバル的存在だったジネッタは、G4やG12といったモデルがこのブログにも何度となく登場していますが、G15はさらに玄人好みの存在ですね。
最も特徴的なのはそのパッケージングです。エンジンはリアオーバーハング部に右側に大きく傾いた状態で配置されています。ジネッタの歴史の中でもかなり独創的な存在ですが、ロータスエランの良きライバルとして、ジネッタ史上最高のヒット作となったそうです。これから少しずつご紹介したいと思います。
ヘッドライトの進化
今日は車検整備をしているジネッタG4のヘッドランプについてです。
画像はヘッドランプの裏側です。
驚くことにバルブとレンズが一体になっています。
ヘッドランプ自体が電球になっているように見えます。
こちらが新しく取り付けられるヘッドランプです。
バルブとレンズは別々に分かれておりバルブのみ交換できるようになっています。
レンズと一体のタイプのヘッドランプは当時3000円程度で買えたそうです。
球切れすると丸々交換というのは今では考えられないですね。
G12納車整備PART.2
ウィザムカーズ・ファクトリーでは、今日もG12の納車整備中です。前回はリアセクションをご紹介致しましたが、今回はフロントです。G12はフロントカウルを外すと、写真のようにフレーム、サス、ラジエターなどが露出します。
下の写真はクラッチとブレーキのマスターシリンダーのOH作業です。ブレーキはパラレルタイプのツインマスターシリンダーです。前後のブレーキバランスを決める重要な部分ですので、慎重に作業を進めております。この後はFUELポンプの交換を予定しています。
G12納車整備中
新規オープンしたウィザムカーズ・ファクトリーでは、早速G12の納車整備作業が始まりました。ジネッタの中でも特にレーシングカー寄りのキャラクターを持つG12ですから、納車整備といっても一筋縄ではいきません。各部を点検した結果、タイミングベルトの交換を実施することになりました。 Continue reading “G12納車整備中”
バッテリーには厳しい季節です
アメリカでは死者20名以上の記録的な寒波が襲来しているようですが、東京も昨日から猛烈に寒くなりました。バッテリー上がりによる始動トラブルが多発する季節です。バッテリーは真夏の高温・高負荷や、真冬の低温には弱い性質があります。さらにエンジン本体も低温時には始動性が低下し、オイルもかたくなりますので、悪い条件が重なります。昨日からウィザムカーズにも、バッテリーについてのご相談が増えています。肝心な時にエンジンが始動しないと大変ですので、普段からの点検をおすすめ致します。
3年ほど使用すればバッテリーの性能低下は避けられないところですので、車検時の交換もおすすめです。最近はドライセルタイプなど、バッテリーの選択肢も増えてきました。上の写真はレースの現場で急速に普及が進むリチウムイオン・バッテリーです。エリーゼに使用されている従来のバッテリーと比較すると、サイズも重量も1/3以下!!小型軽量で長寿命ですから、稼働率が低いスポーツカーには最適なバッテリーです。詳細はウィザムカーズ・ファクトリーまでご相談下さい。
Price Down 速報!
年末最後のセール情報!ジネッタG12が大変お買い得です。ジネッタの頂点にしてライトウェイトスポーツの至高の存在と言えるモデルですから、ご興味をお持ちの方も多いと思いますが、ピュアで荒削りなクルマだけに大幅なモディファイを受けている固体が多く、純正状態の車両はなかなか見つかりません。このシルバーのG12は、内外装ともに素晴らしいコンディションを維持しており、改造箇所がほとんどありません。ここまで本国オリジナルの仕様を保っているG12は本当に希少だと思います。消費税込み価格は680万円ですが、今回年末特別プライスを設定させて頂きました。詳しくはこちらをご覧下さい。
ご成約ありがとうございます
FACTORYにてリフレッシュ作業を継続してきたELANが、ご成約となりました。
まだ整備は継続中ですが、今後はお客様のご要望に合わせて、内外装各部を仕上げていく予定です。引き続きここでご紹介したいと思います。
入荷したてのこちらのジネッタG4もご成約です。ツーリングには最適なシーズンになりましたので、念入りにメンテナンスを実施して納車致します。
さらに次の車両も入荷の予定ですので、ここでご紹介したいと思います。
GINETTA G4車検整備
こちらのG4は車検整備でご入庫中です。ただし数年間まったく走行していない状態からの整備ですので、通常の車検よりもかなり広範囲にわたって整備が必要になりました。
例えば足回りも写真のようにサビがひどい状態でした。今回は全て分解して、消耗部品の交換、サスアームの再塗装、ダンパーやタイヤの交換を実施します。
こちらが作業中のサスアーム。サビをサンドブラストで除去し、 表面のメッキは薬剤処理で剥離しました。サビ止めの処理と塗装下地のサフェーサーが終わった段階です。ブッシュを油圧プレスで圧入後にサスアームを塗装して、足回りは完成です。
ワンオフ工房稼働中です
この部品はケータハムのステアリング取付用アダプターです。ケータハムのような小径ステアリングは、通常は上側2本・下側1本に配置された3本のボルトで固定されます。しかしスーパーライトの場合、純正では上側1本・下側2本と逆に配置されています。今回は純正のステアリングと追加のMOMOと、どちらでも使用できるように、6本穴のアダプターを製作しました。
アルミから切り出した段階でも十分きれいな仕上がりですが、せっかくなのでブラックのアルマイト仕上げにしてみました。スーパーライトはカーボンを多用したインテリアですので、パーツを黒で統一すると、後から追加したような違和感が出ません。
下の写真はジネッタG4のギアレバー付近です。このギアノブやシフトブーツのリングもワンオフ工房の作品です。パーツでお困りのオーナー様は、ぜひウィザムカーズにご相談下さい。何でも作ります!
中古車入荷速報 GINETTA G4
久しぶりにジネッタG4が入荷してきました。ソフトトップでボディカラーはレッドです。
よく自動車の評論で「抑揚のあるボディ」という表現がありますが、G4のこのボディは同年代の他のクルマと比較して、本当に際立った「抑揚」ですね。ジネッタの歴史の中でも、特に完成度の高いスタイリングだと思います。
1991年式のこのG4は再生産が始まった直後のモデルですので、フェンダーやセンタートンネルの形状など、60年代のG4のディティールがそのまま再現されています。秋にはこんなG4で、スポーツカーのノスタルジーを満喫するのも良いものです。
まもなく詳細をご紹介致しますので、楽しみにお待ち下さい。