
ウィザムカーズ・ファクトリーで納車整備中だったG4Rですが、もうすぐ完成です。お客様のご要望により、今回も様々なモディファイを実施しましたが、今回はタコメーター交換作業のご紹介です。

G4Rは本来STACK製の集中ディスプレイタイプのタコメーターが装備されています。速度や距離だけでなく、水温や油温、油圧、電圧からラップタイムまで計測できる多機能なメーターなのですが、今回はもう少しクラシックなメーターに交換することになりました。

まずは何度も採寸を繰り返して、メーターを設置するためのパネルを設計します。運転中は常に目の前にあるパーツですので、パネルの形状やサイズ、メーターの配列など、かなりデザインにはこだわりました。

アルミで製作したパネルです。きれいにヘアラインがついた金属表面はジネッタのキャラクターにはピッタリなのですが、さらにこだわって表面の質感を変えてみました。

表面のアルマイト処理により、落ち着いた印象のつや消しブラックになりました。ペイントのブラックとは違い、金属の質感そのままで色を変えることができるのが、アルマイト処理の特長です。もちろん耐久性も優れています。

ダッシュボードに取り付けて完成です。パネルを固定するリベットもブラックで統一してみました。クラシックな印象で同時にレーシーな雰囲気が、ジネッタのコクピットに相応しいと思います。

今回使用したメーターはSTACKのクロノトロニック。外観は徹底してクラシックで往年のクロノメトリックあたりを彷彿とさせるのですが、中は最新です。ツーリングなどで常用する4,000回転以下では、あえて旧車のタコメーターの針の動きを再現しているのですが、4,000rpm以上のスポーツ走行時には、視認性が良いステッピング・モーターの細かな針の動き方に切り替わります。まさにジネッタのために存在しているかのようなタコメーターですね。
もちろんケータハムにも似合うと思います。詳細はウィザムカーズ・ファクトリーまでお問合せ下さい。
