ファクトリー便り No.50(特別編)

こんにちは!ウィザムカーズのメカニック高橋です!
No.50を迎えました今回のファクトリー便りは特別編!先日開催されました「JAPAN LOTUS DAY2016」に展示された弊社竹内のロータスセブンの1日を追いかけていきたいと思います!
弊社竹内の愛車は1959年式のロータスセブンSr.1。私の生まれる遥か昔に誕生した元祖セブンです。
今回ロータスデー2016の「レボリューションオブロータス」ブースでの展示と、往年の名車達に混じってのデモ走行をすることになりました!
あいにくの雨模様となってしまった今年のロータスデー。ウィザムカーズからはエヴォーラ400、先日のK4GPを戦ったセブン160、そして竹内のロータスセブンの3台を持ち込みました。
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竹内のセブンは「レボリューションオブロータス」ブースにロータス88、ロータス97Tといった往年のF1マシンと共に堂々と展示!竹内も一日中誇らしげな顔をしておりました。
そしていよいよ富士スピードウェイを走行する時がやってきました!
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走行前の準備に入る竹内。もちろんこのロータスセブンをサーキットで走らせるのは竹内にとっても初めてのことです。
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走行開始。写真からも分かるようにどしゃ降りの雨の中での走行となりました。果たして無事にピットへと帰って来ることができるのでしょうか!
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数週の周回を重ね、無事にピットへと帰って来ました!
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あれ?なんとセブンから降りてきたのは竹内ではなく、弊社社長の篠原!
実はあまりの大雨での走行に怖気づいてしまった竹内に代わり、急遽篠原がピンチヒッターとして走行したのでした!(笑)
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走行後のセブンの車内には水溜りが出来るほどにビショビショに!しかし幌もつけずにサーキットを走ったということで会場は非常に盛り上がりました!
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その後雨も上がって無事にパレードランに参加し、自走で帰路へとついたセブン。どこを走っていようとセブンに乗っている時の竹内の顔はいつも笑顔。時代やモデルに違いはあれど、セブンは乗った者を笑顔にしてしまう、本当に魅力的なスポーツカーです。

EXIGEに注目!

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先日入荷したばかりのエキシージ、かなり魅力的な内容です。ここで情報をリークしてしまいましょう!
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まずは何といってもLOTUS純正のスーパーチャージャーキット。220馬力のパフォーマンスは、ご説明するまでもないでしょう。
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吸気系にはHKS製のレーシングサクションが装着されています。このパーツが発売された時の驚きは、今でも覚えています。2zz特有の高回転域での吹け上がりが一気に向上し、クルマの魅力が何倍にも増幅されたかのような印象でした。
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サイレンサーはSACLAM製。品質の良さはロータスの世界では飛び抜けています。音量・音色どれをとってもベストな選択です。
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バッテリーはオデッセイを装備しています。軽量化、始動の安定性、信頼性や長寿命などメリットが多いドライセルタイプです。走行頻度が少なくなりがちなロータスにとっては、必須のアイテムです。
もうすぐウィザムカーズ・ファクトリーに展示致しますので、ぜひご来店下さい!

Mk1-111S入荷しました

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先日ウィザムカーズ・ストアのブログでもご紹介致しましたが、エリーゼ111Sが入荷してきました。車両のコンディションが最高なので、ここでもご紹介したいと思います。ボディ全体を見回しても、キズも無く深い光沢がとても良い印象です。
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室内のコンディションも特筆モノです。シートやステアリングにも時間の経過や使用感を感じさせる点は無く、純正状態の清廉な雰囲気がそのまま残っています。
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ここまでコンディションの良い個体は、本当に少なくなりました。特にハイパワーな111Sとなると、非常に希少な存在です。しかもディーラー純正のクーラーまで追加されています。程度の良いMk1をお探しの方にとっては、決して見逃せない1台と言えるでしょう。
このままでも十分なコンディションなのですが、ウィザムカーズではエンジンや足回りなど、これから徹底的に点検・整備を実施して、まるで新車のようなコンディションまで高めていきたいと考えております。途中経過もここでご紹介致しますので、楽しみにお待ち下さい。

2016 JAPAN LOTUS DAY

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昨日は富士スピードウェイで、ジャパンロータスデイが開催されました。天気はあいにくの雨で、風もかなり強くなりましたので、残念ながらこのイベントの楽しさを十分に実感できなかった方も多いと思います。しかし、500台もの新旧ロータスとケータハムが勢ぞろいする日本最大のロータスイベントですから、やはり見応えのあるコンテンツもたくさんありました。
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ウィザムカーズは、毎年ロータスデイではお客様にのんびり休んで頂けるホスピタリティを用意していますので、雨を気にせずにオーナー様同士がロータス談議に花を咲かせていました。
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焼きたての美味しいパンと温かいコーヒーも、毎回大人気です。
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今年のメインイベントは「レボリューション・オブ・ロータス」、半世紀以上に渡るロータスの歴史を彩る歴代のロードカーとレーシングカーの展示です。F1マシンまでもが、間近でじっくりとみることができます。
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ロータスイレブンや26R、47GT等ロータスの代表的なモデルといっしょに、ウィザムカーズの1959年式セブンも展示されていました。しかもこれらの展示車両は実際にコースを走行し、迫力のサウンドも体感することもできました。
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豪雨の中を疾走するセブン、ドライバーは弊社の篠原!もちろん走行後はずぶ濡れです。
イベントの様子は、ホームページのイベントコーナーでご紹介致しますので、楽しみにお待ち下さい。

JAPAN LOTUS DAY 2016 展示

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今週末のジャパンロータスデイではRevolution of LOTUSという歴代のロータスのロードカーとレースカーが勢ぞろいするイベントが予定されています。エランやヨーロッパ等の人気モデルからF1マシンまで、じっくりとご覧頂くことができ、サーキット走行も予定されていますので、フォーミュラマシンたちの官能的なエキゾーストサウンドもご堪能頂けます。
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ウィザムカーズからもLOTUS SEVENを出展します。1959年式のシリーズ1とよばれる世代です。まだボディにFRPパーツは使用されず、全てアルミで製作していた頃のセブンです。シャシーのパイピングやサスペンションなど、現代のセブンとは色々と違いがあります。ぜひ会場でご覧下さい。

ファクトリー便り No.49

こんにちは!ウィザムカーズのメカニック高橋です!
今回はエアコンのメンテナンスでご入庫中のエリーゼの作業をご紹介いたします。
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症状はエアコンの風量調整がきかなくなってしまったとのこと。室内のスイッチパネル等に問題はなかったため、風量調整のメインのユニットであるレジスターの故障と判断し作業開始です!
まずはフロント周りの補機類を取り外していきます(^^
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こちらが上から覗いた様子です。仕切りを介した左側がヒーターコアやエバポレータの入ったヒーターハウジングで、右側がブロアモーターです。空きスペースが無いほど詰まっていますが、レジスターはこのヒーターハウジングのさらに下面に取り付けられているため、交換するにはこれらのユニットをすべて取り外す必要があります。
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取り外すとこのようにポッカリとスペースが、、、
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取り外したレジスターがこちらです。約15年ほど経過していますので、侵入してきた雨水や湿気によってこんなにも錆びてしまっていました。(^_^;)特にカプラーの端子部分の錆がひどいのが見て分かりますよね。
レジスターの交換後は、正常に風量調整が出来るようになりました。また新しいレジスターキットは、雨水等の影響を受けにくい場所に移設する対策がとられておりますので安心です(^^♪
毎年この季節は徐々にエアコン関係のトラブルのご相談が多くなります。気温も上がって雨も降りやすい時期を迎えますので、早め早めのメンテナンスが重要ですよ(^^)

イベントシーズンが始まりました

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いよいよ春のイベントシーズンが始まりました。ツーリングやモータースポーツの計画を立てている方も多いと思います。ウィザムカーズ・ファクトリーでも、イベントとに備えてのメンテナンスやレースのサポートなど、忙しくなっています。こちらの写真は富士スピードウェイで今日開催されたJCCA FUJI JANBOREE ヒストリック・グランプリの模様です。
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ヒストリックGPは、フォードGTやシェブロン、アルピーヌなど60年代のモータースポーツシーンを彩った往年のレーサー達が雌雄を決するレースで、ウィザムカーズからもジネッタG4が参戦です。豪快なエキゾースト・ノートを響かせながら疾走する姿は、まさにクルマ趣味の最高潮ですね。イベントの詳細も、後ほどご紹介致します。
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さらに4月17日は、 JAPAN LOTUS DAY も開催されます。竹内も閉店後に自分のロータスを準備中です。果たして間に合うのか!

エヴォーラのベンチレーション

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ウィザムカーズ・ファクトリーではエヴォーラの整備が今日も続いています。昨日はサスアームをご紹介致しましたが、今日はエンジンルームのベンチレーションについてです。現在のロータスはミドシップマウントというレイアウトのため、エンジンルームの排熱が重要です。従来のエリーゼやエキシージはテールゲートに大きなグリルがあり、エンジンルームの熱を上に逃がす構造になっています。空力を優先した結果、エンジンルームの床がディーフューザーで完全に塞がれているためです。ヨーロッパSではテールゲートがガラス製で密閉されてしまうので、ディフューザーは装備せず、熱を下に逃がす構造です。
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エヴォーラでは上面はガラス、下面はディフューザーで塞がれてしまうので、熱の逃げ場がありません。そのため、熱を逃がすためのダクトがたくさん配置されています。上の写真はリアウィンドウ直後のダクトで、フロント側のEXマニや触媒からの熱を上に逃がすための煙突です。
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そしてこのダクトは、右側ドア後方の吸気口からのエアでオルタネーター等を冷却させるためのものです。電動ファンで強制的に外気を取り込むようになっています。左側の吸気口は、エンジンの吸気に使用されています。
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さらにこちらはエンジンルームの一番後側にあり、サイレンサーなどの熱がサブフレーム内にこもらない様にするための ダクトです。これらの厳重な熱対策により、エヴォーラは真夏の渋滞でもオーバーヒートとは無縁で、エアコンの効きも強烈です。これなら400馬力のハイパワーエンジンでも安心ですね。

エヴォーラの足回り

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今日のウィザムカーズ・ファクトリーはエヴォーラの整備が進んでいます。この写真はリアのクラムシェルを外したところです。エヴォーラのシャシーはリアホイールの直前でアルミシャシーが終わり、スチール製のサブフレームが連結される構造です。基本的にはエリーゼと同様の構造ですが、もちろん全てのパーツがエヴォーラのための専用設計です。400馬力を余裕をもって受け止めるこのシャシーは、モータースポーツからハイブリッドまで対応する、ロータスの将来を担うプラットフォームです。
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こちらはリアサスペンションのアッパーアーム、鍛造アルミ製の逸品です。
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こちらはエリーゼ系の足回りです。スチールのパイプにガセットを溶接しただけのシンプルなアームは、まるでクラシック・フォーミュラのようですね。単純な形状ですが、エリーゼの基本コンセプトを忠実に再現しており、これはこれで十分に魅力があります。
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こちらがエヴォーラのリア・ロアアーム。もちろん鍛造アルミ製で、非常に複雑な形状はエリーゼ系のシンプルなアームとは対照的ですね。エンジニアリングのレベルが向上していることが覗えます。
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サスアームの表面にはロータスのロゴマークが配置されています。開発陣の自信の表れでしょうか。エヴォーラのプラットフォームは今後も様々なモデルに採用されそうですね。