旋盤でアルミを切削している写真です。入荷してきた試作品を、さらに加工して
デザインや寸法を調整しているところです。
旋盤というのは高速で回転させた加工物に、刃物を接触させて形状を作る機械
です。ロータスやケータハム、ジネッタなど少量生産のクルマは、専用に開発
されたパーツが少ないので、このように社内で製作することも頻繁にあります。
今回製作しているのは、スーパーセブンのサイドミラー用の取付ブラケットです。
年々厳しくなる道路法規に対応して、安全にケータハムに乗り続けて頂くための
アイテムのひとつとして準備中です。近日公開予定!
作っているのはこの人です。ウィザムカーズの工場長です。最近ここに
よく登場するので、覚えている人も多いと思います。頼まれたら何でも
引き受ける !がモットーの人です(甘党)。
from Factory
代車で活躍していましたMINIが、「どーしても!」というご要望で嫁いでいくことになりました。そんな訳で急遽、納車整備です。
納車整備とは言いましても、代車で活躍していた車ですからいつも以上に入念な点検が必要になります。やはり嫁いでいくからには新天地で元気に活躍してもらいたいものです。
様々な人々に運転されると、どうしても一般的な磨耗とは異なる消耗をしてしまいがちで、車の持つクセや特徴を把握するまもなく一時的に運転されるのが「代車」ですから、どうしてもクラッチやミッションに負担が掛かりがちになるわけです。
とまあ、前置きが長くなりましたが、運転していて別段異常を感じるほどではなかったのですが、エンジン降ろしてミッションとクラッチの点検の納車整備になりました。
余談ですが、エンジンクレーンの油圧シリンダーがお亡くなりになりました・・・。何年使ったんだろう・・。
エンジンオイルとミッションンオイルとを同じくするMINI。走行距離は3万キロ強と少ないのですが、バックギヤに不安がありましたので、点検です。
リバーギヤのスリーブが偏磨耗していました。バックギヤ抜けの原因はココにありました。
こちらはクラッチディスク。問題ないレベルですが、やはり走行距離以上に磨耗しています。もちろんレリーズベアリング共々交換します。
リヤブレーキのホイルシリンダーにうっすらオイルが滲んでいましたのでOHします。もちろん左右同時にOHです。足回りは好調、問題なしです。ラバーコーンも昨年交換しましたので良好です。
あとは、油脂類を交換して、クーラントを入れ替えして、ついでに清掃して、これで年内納車OKです。きっとお正月は初詣も楽しくなる事でしょう。
今年の春のツーリングにはこのMINIで下見に出掛けました。
桜の木の下でMINIを走らせるのは気持ち良く、ドコにでも停められるMINIはツーリングのルート作りに最高のパートナーでした。
そういえばLOTUS乗りには普段MINIに乗っている方も多いですね。
新しいオーナーの元で幸せに過ごしてくれる事でしょう。
あと少し、気合を入れて。愛情こめて納車整備を完了させますね。
From Factory
前回のGINETTA G12用キャタライザー・スリップオンサイレンサーから問い合わせの多かったGINETTA G4用サイレンサーです。特に宣伝はしてませんでしたが、結構昔から作ってました。いまは既にVer2.01。DAREのG4に関してはほとんどボルトオンが可能になっています。
排気排出角度も検査規定角度、後方30°をクリアしてしまう、要するにクルッとまわして下向き排気が可能な作りです。もちろんキャタライザー内蔵で、キャタライザーもVer1.0からずいぶん耐久性が向上しています。
後ろから見るとこんな感じ。シンプルな分、お安く作りましたがキャタライザーには拘ってます。STDはステンレスの遮熱板がちょっと・・なのでオススメです。
出口の形状に拘るアナタにはこちらのスタイルもあります。
下段に移っているのは、キャタライズド・スリップオンサイレンサーのスリップオンレーシングサイレンサー(笑)。サーキット用のキャタライザーなしバージョンです。
ウチで採用しているメタル触媒はセラミック製と違い触媒内部のセル寸法を大きくする事ができるので排気圧の損失を抑える事が出来ます。排気ガスの浄化能力を第一に考える純正触媒は、相反する排気効率までは望めないものです。最近ではかなりセル数やフィン厚などで高効率なものになってきていますが、セラミックとメタルの決定的な違いはやはり否めません。
さらに、ご近所にお気遣いの方には、
ココを
こんなふうにも出来ます。
基本的に作り物は大好きですので何でもご相談下さい。