ELISE Mk1 ラジエター交換

最近冷却水がすぐに減るというELISE Mk1がご入庫です。

実はこのELISEは新車からお乗りいただいているワンオーナーの車両。ほぼノーマルの状態を維持しており、初期型の特徴であるアルミディスクローターやアルミエンジンフードも当時のまま。ひと目見てオーナーの愛情が伝わってくるほど大切にお乗りいただいています。

ウォーターホース類はすでにシリコン製に換装済みでしたが、今回はシリコンホースが接続されている金属製のパイプの劣化によるものでした。さらに各部を点検したところ、ラジエターにも漏れ跡が発見され、クラムシェルを取り外してのラジエター交換となりました。

写真はラジエターを取り外した状態。ラジエターはクラッシュストラクチャーに水平にリジッドマウントされています。

下が純正、上が交換するアルミラジエター。製造されてから20年以上、よく今までノントラブルで頑張ってくれたものです。

純正品は樹脂製のタンクがガスケットを挟んでラジエターにカシメられています。このガスケットが経年により劣化して冷却水漏れが発生することが多いのですが、この車両はコアの接合部からの漏れでした。

クラムシェルを外したときにしか出来ない作業ということで、飛び石でレンズにクラックが入っていたドライビングライトも交換します。新品のライトはやはり輝きが違いますね。

ドアを開いた状態でホールドするためのスプリングプレート。運転席側(写真左)は折れてしまっていました。このプレートもクラムシェルを外した状態でしか交換できないパーツです。

現在供給されているプレートは板厚が増し、形状も変更されてたため、割れていなかった助手席も対策品に交換です。ドアのヒンジもグリスアップし、開閉がスムーズになりました。

すべての作業が完了し、あとは納車を待つばかり。これで今年の秋は安心してツーリングをお楽しみいただけます。ELISEに乗り続けられる限り、これからも大切にしてあげてくださいね。

GINETTA G4納車整備

FACTORYの2柱リフトでは、今月納車予定のGINETTA G4の納車整備が連日行われています。

走行距離も少なさ、各部の状態も良さはもちろん、ほぼDAREから出たままの状態を維持している希少な個体です。乗られていなかった車両だけに、走りを楽しむためには細かい所まで時間を掛けて点検・整備を行う必要があります。






GINETTAもWitham Carsの得意とするところ。もう少しお時間がかかりそうですが、その分G4本来の楽しさをしっかりと体感していただける1台に仕上げます!

EXIGE-S V6 の登録に行ってきました

Witham Cars のローダーは、1ヶ月の半分以上は新車・中古車の登録や納車などでいろいろな場所を走っています。

先日はEXIGE-S V6の登録のために川崎陸運局へ行って参りました。

川崎市は東西に長く、最西端にお住まいの方も自働車等の登録をするためには、最東端に近い陸運局まで行かなくてはならず、これが結構遠いんですね。

各地の陸運局はそれぞれ雰囲気が違っていて、それも私には楽しみの一つでもあります。

川崎は静かで落ち着いた雰囲気の陸運局です。

トランスポーターを停める場所を確保し、そして登録。いつもやっていることとはいえ、無事に登録を終えて車検証を受け取るまでは落ち着きません。

こちらの EXIGE-S はELISEからお乗り換えいただくお客様の車両です。秋のツーリングを目一杯楽しめる、最高のタイミングでの納車となりそうです。

WithamCarsのローダーとすれ違ったり、見かけたりすることがあるかもしれません。見かけたらぜひ声をかけてくださいね。

LOTUS EXIGE Mk1 コンプリートメンテナンス2

EXIGE Mk1の納車整備続き。今日はドライブシャフトブーツ交換です。

一見大きなヒビ割れはありませんでしたが、サイドからグリスが漏れてきていました。CVジョイントやドライブシャフトはLOTUSの走行性能を支える重要なパーツですので、新品に交換しておきましょう。

分解したら古いグリスを綺麗に清掃し、各部に異常な磨耗やキズがないかを点検していきます。幸いこの車両には問題は見られませんでした。

奥が新品のドライブシャフトブーツ。右ドライブシャフトのインナー側のブーツは、高温のエキマニが直下に位置しており、他の箇所に比べて劣化が早い傾向にあります。

製造された年代を考えると、ローバー世代のLOTUSはO/Hや交換が必要な箇所がいろいろと出てくると思います。なんか変だな?と思ったら、早めにご相談ください。

Ginetta G12

Witham Cars 今週最後のお仕事は車検整備が完了したGINETTA G12の納車でした。

納車の日の朝、最終調整と試走を行い、万全の状態でオーナーのお迎えを待ちます。



こちらのオーナーはELISE・EXIGE-S V6・SEVENと乗り継ぎ、現在はワインディングやサーキットを楽しむGINETTA G12と日常的な足としてのRover Miniの2台体制でライトウェイトスポーツカーライフをお楽しみいただいています。

今年のオータムラリーはG12でご参加いただけるとのこと!そうそう、その前に筑波の走行会がありますね。サーキットを走るには今履いているA021Rはそろそろ山が・・・ということで原田とタイヤ新調のご相談です。さて、次のタイヤは何でしょう?

Club Withamのイベントだけでなく、今年の秋はG12で目一杯楽しんでくださいね。ありがとうございました!

MORGAN ROADSTER 展示車両 入庫

Witham Cars SAITAMAにMORGAN Roadsterの展示車両が入庫しました。MORGAN 4/4と並んで展示中です。

4/4は特別オーダーでジャガーのプリムローズイエローにペイントされ、Morganらしいクラシックな雰囲気に仕上がっています。

対してRoadsterはソリッドグレーにブラックのヘッドライトリム/ラジエターグリルで今風に。3.7L  V6 284馬力の心臓部とワイドなボディを持つRoadsterのキャラクターによく似合うカラーリングですね。

MORGANは”アガリの車”と決めつけてしまうには勿体ない車です!いつかは・・・と考えている方も、まずは実車に触れてみて下さい。

元気なバッテリーでベストシーズンに臨みましょう

人間のほうが参ってしまいそうな酷暑の夏も終わり、いよいよ気持ちのいいシーズンの到来ですね。久しぶりにキーを捻ってみるとむなしく「カチカチカチ・・・」・・・・と鳴るのみで、愛車の目覚めが悪かった方もいらっしゃるのではないでしょうか。

現行のLOTUSやCATERHAMは、エンジンを切っていてもセキュリティ等でバッテリーを消費します。そしてカットオフスイッチを装着していても、自然に放電していきますから、バッテリーをあげない為には、乗らない間も充電器を接続したり、ときどきエンジンをかけてあげることが重要です。バッテリーも消耗品ですから、ある程度の年数が経過したら交換をお勧めいたします。

WithamCarsでは純正バッテリーをはじめ、始動性が高く、長期保管にも適しているドライバッテリー、軽量なリチウムバッテリーなど、各種取り扱いしております。

ELISEやCATERHAMのアップグレード用として、特に人気が高いのがオデッセイのドライセルバッテリーです。自然放電の少なさや始動性の高さはもちろん、リチウムバッテリーのような取り扱いの難しさ(ジャンプスタート不可・要専用充電器等)がないのも万人にお勧めできるポイントの一つと言えるでしょう。


Mk2/3以降のELISE/EXIGEならば写真のような専用のバッテリートレイで、簡単にドライセルバッテリーへのリプレイスが可能です。

CATERHAM SEVEN 160や270の場合は、バッテリートレイやステーの簡単なモディファイで搭載出来ます。ドライセルバッテリーは横倒し可能なので、搭載方法の自由度も高いのも特徴です。

一見問題なく使用できているバッテリーも、長く使用していると突然元気が無くなることもあります。「そういえばしばらくバッテリーを交換してないな・・・」という方は、お気軽にご相談くださいね。

オーナーも愛車も、万全の状態で今年の秋を目一杯楽しみましょう!

LOTUS EXIGE Mk1 コンプリートメンテナンス

メカニック内藤が先日ご成約いただいたEXIGE Mk1のコンプリートメンテナンスを進めています。少し特別なモデルでもあり、生産から年月が経過している車両でもあるため、診るべきこと、やるべきことが沢山です。

今日はフロントハブベアリングの交換。左フロントハブベアリングにガタが出ていました。EXIGE Mk1には軽量なアルミ製のアップライトが採用されています。

油圧プレスで古いベアリングを抜き取ります。

新品のハブベアリングとCクリップ。

ベアリングを抜いたアップライトはウェットブラストで汚れを落とし、リフレッシュします。

綺麗になったアップライトを再度点検し、ダメージがないことを確認してから作業を進めていきます。 バーナーで熱したアップライトにベアリングを圧入し、続いてハブを圧入。

アップライトを元通り組み付け、交換作業は完了です。

納車まで十分なお時間をいただいたつもりですが、計画的に作業を進めていかねば終わりそうにありません。明日はドライブシャフトのブーツ交換です。

WithamCarsスタッフツーリング ESCORT編

9月24日(火)を臨時休業させていただき、24(火)、25(水)の1泊2日でWitham Carsスタッフツーリングに行って参りました。
道中の画像紹介は他のスタッフに任せるとして、原田ブログは愛車ESCORTを中心の話題とさせていただきます(笑)

今回のルートは群馬→長野方面。CATERHAM1700SSに乗る内藤メカが「ヴィーナスラインを走ってみたい!」と言う一言でルートをMK1エリーゼの新井、SEVEN160の小澤がヴィーナスラインお腹いっぱいルートを設定して2日間走り込んで参りました。
(↑泊まったホテル。天気も良く最高でした。)

前回大幅なモディファイを実施してから、長距離ドライブは初となるのでオータムツーリング前のトータル的なチェック、ワインディングでの走行チェック、そして今後の課題探しが中心となります。

約500kmの行程でしたが、不安になる箇所も無く調子は◎、サスペンションやタイヤ、ブレーキ等のトータルバランスもとれているのでとても楽しい仕様となっています。不満が出るまで車体側はこのスペックのままでOKとしましょう。

今後の課題としては、車検証重量830㎏とハコ車としては充分軽量なESCORTですが、上り道で2速ではエンジンが吹け切ってしまい、3速ではギヤ比の関係でパワーバンドから外れて登って行かない!と言うシーンが多くありました。
この点を出来る範囲で改善できたら良いなと思います。

・キャブレターのリセッティング
・エンジンに手を入れる
・ギヤ比を変更する
・腕を上げる←これが一番難しい(笑)
まずはキャブレターのセッティングを詰めて、エンジンの性能をもう少し引き上げられるかを確認してみたいと思います。

10月20日(日)に控えるTC2000走行会までに手を加えていきますので、またのレポートをお楽しみに!

あらためて感じるスタンダードエリーゼの良さ

先日のブログでもお伝えした通り、スタンダードエリーゼの魅力はグレード随一の軽量ボディによる旋回性能の高さや扱いやすいエンジン出力などによってもたらされるドライビングファンに尽きると思います。

 

エリーゼには様々なグレードが存在し、スペックだけを眺めてしまうとどうしてもパフォーマンスの高い2ZZに目が映ってしまいがちですが、公道を流す分にはスタンダードの1ZZがクルマのおいしい領域を最も早く、長く楽しめることが出来ます。

 

5,500rpm付近までは両者ほぼ同じようなトルク曲線を描きますが、普段使いで多用するのはもう少し下の回転数になりますので、1ZZのほうがエンジンのおいしいところを無理なく使いきれるのは一目瞭然ですね。ちなみに軽い車重と相まってひとたびアクセルを踏めば充分以上の加速を味わえます。扱える範囲での速さと楽しさとのバランスがちょうど良く、スタンダードはやはりロータスの狙いを感じるクルマに仕上がっているといえます。

 

06年以降のエリーゼはシャシー性能も上がり、サーボ付きのブレーキも標準装備され、シチュエーション問わず安心して楽しめるクルマに仕上がっています。(ちなみに基本的なセッティングはMk.2で完成されているそうです。)

私も休日を利用して愛車のスタンダードエリーゼを走らせてみましたが、『やっぱりエリーゼ良いな!』とあらためて感じる事が出来ました。

今ならコンディションの良いエリーゼが豊富です。弊社ストックリストはこちらからご覧ください。