引き続き、エランの各部品の取付けを行っています。

Bピラーの内装を貼り付け、インテリアのリフレッシュはほぼ終わり、インテリアランプが灯りました。車の世界も省エネなLEDがどんどん普及していますが、電球の優しい色合いの光はやっぱりホッとします。

リアバンパーは新品を装着しました。ヒストリックカーのパーツはオリジナルが生産終了であっても、リプロ品が新品で手に入ります。しかし同じ型で長い間生産されているパーツですから、すんなり装着出来ることは稀です。
このバンパーも歪みが見られ、そのままでは装着が出来ませんでした。そこで熱を加えて、少しずつ車体に合うように修正をしていきます。何度も脱着を繰り返し、ようやく隙間なく車体に装着出来るようになりました。塗装をして仕上がったのが上の写真です。
バンパーはFRPで作られており、単品で持つととても軽量です。リアのオーバーハングにある重量物は、バネ下と同様に運動性能に大きな影響を与えます。ハンドリングにライトウエイトな感覚がハッキリと現れる部品です。

リアウインドウはとても状態が良いため、そのまま利用します。モールは新しいものに交換しますが、これもそのままでは隙間が残りますので、念入りに防水処理を施しました。外装のリフレッシュ作業もこれにて完了です!
"BRITISH SPORTS CARS"
ネコ・パブリッシングのムック、「BRITISH SPORTS CARS」が発売となりました。
新旧問わず誰もが「いつかは」と思うような英国車ばかりを集め、美しい写真と共に詳細なインプレッションが綴られています。ブリティッシュ・ライトウェイトスポーツカー好きならば、ぜひ書架に加えていただきたい1冊です。
ご来店されたことのある方はお気付きだと思いますが、表紙写真は弊社工場で撮影されました。

LOTUS SEVEN Series2, GINETTA G4, LOTUS CORTINAといったWitham Carsを代表する車両の提供もさせていただきました。

実はTipoとWitham Carsの繋がりは大変長く深いもので、18年以上前、Witham Carsがオープンする前の月に広告を掲載したのがその始まりでした。今では単なる雑誌とショップの関係だけにとどまりません。
今回このようなムックに関われたことは、その繋がりがひとつの形になったようで、我々も大変嬉しく思います。
LOTUS EUROPA SPECIAL エンジン始動
EUROPA SPECIALのカムカバーが塗装からあがってきました。
結晶塗料でペイントされたカムカバーは、鮮やかな赤でありながらもヒストリックカーによく似合う重厚な風合いに仕上がっています。

リフレッシュ作業を済ませたエンジンにはオーバーホールを行ったウェーバーが装着され、あとはカムカバーを装着するばかり。

コルク製のガスケットを組付け・・・

慎重にカムカバーを乗せて、ナットを締め込んで行きます。

バッテリーを接続し、イグニッションキーを回すと数回のクランキングの後にすぐにエンジンは目覚めました。セッティングなどは残っていますが、エンジン周りの作業はひとまず完了!ここまでくればあとひと息です。

EXIGE SPORT 380 ウィンカー/ワイパースイッチ入れ替え
EXIGE SPORT 380のウィンカー/ワイパースイッチのモディファイのご紹介です。
右手でウィンカースイッチを操作したいというお客様からのご依頼で、ワイパースイッチとの入替えを行いました。
ステアリング回りを全て分解し、まずはスイッチの仮組みをしてみます。
ワイパースイッチはウィンカースイッチが元あった場所に意外にもすんなりと移設することが出来ました。しかしウィンカー側は周囲のパーツが干渉し、そのままでは取付けることが出来ません。

様子を見ながら干渉する部分を少しずつ削り、組み上げた状態が以下の写真です。
いかがでしょう?言われなければ気づかないくらいにスイッチレバーや根本のラバーブーツなども綺麗に収まりました。
スイッチレバーの形状の関係でノーマルよりも少し上に跳ね上がる形になりましたが、違和感なく操作が可能です。もちろんウィンカーのオートリターンも従来通りに機能しますよ。
Witham Cars FACTORYではこういったモディファイも承っております。愛車でお悩みの方はご相談下さい。


Came back to CATERHAM SEVEN-LIFE again!!
Witham Cars SAITAMA Blogをご覧頂きありがとうございます。
日中の日差しが暖かく、スポーツカー好きにとっては否が応にもテンションがあがる今日この頃ですが、本日Witham Cars SAITAMAではそんな春の訪れに相応しいCATERHAM SEVENのご納車がございましたのでBlogにてお届けいたします。

表題の通り、本日のご納車は元々弊社オーナー様で、この度10年ぶりにSEVENライフへカムバックいただきました。
ライフスタイルにモーターサイクルが欠かせないお客様ですが、それでもやはり”あの味が忘れられずに!”との事です。
そんな趣味人の心を掴んで離さないSEVENは改めて偉大だと感じました。
今回は1.6K-Series ROADSPORTと90’sSEVENの良いとこどりのようなモデルをお選びいただき、まさに新しい幕開けにも相応しいSEVENと言えますね。
今後とも末永くお付き合いの程、よろしくお願い申し上げます。
やはり10年振りともなると、その刺激的な感覚は新鮮なようですね!
さて、世間一般、3月-4月といえば新生活の時期ですが、こうしてSEVENやLOTUSでの新生活を始めてみるのも”粋”と思いますがいかがでしょうか?
”楽しそう!”と少しでも思った方、今からでも遅くありません!スペシャリストが多く在籍しておりますWitham Carsまでお気軽にご相談下さい。
LOTUS ELAN ヘッドライト取付け
今回はロータスエランのリトラクタブルライトの取付けを行います。
まずはライトがスムーズに開閉するようにリトラクタブルの軸の調整を行いながら、ボディへ取付けます。左右のクリアランスが均等になっていないと、ボティに擦ってしまうのです。
ちなみに写真でヘッドライトをテープで固定しているのは、エランがライトの開閉にエンジンの負圧を利用しているため。エンジンが停止するとライトも閉じてしまうのです。独特の動きで開閉するライトはユニークですね。

次はレンズの取付けなのですが、仮組みしてみるとレンズが傾いでしまいました。これではロービームのカットラインが斜めになってしまい、車検には通りません。

修正しなければならないものの、簡単に位置を調整できるような構造にはなっていません。そこでヘッドライト本体の裏にある位置決め用の凸部が嵌まる受け側プレートの凹部をリューターの切断砥石で切り落とすことで調整を行いました。

ばっちり水平が出ました。エンジンも掛かり、負圧による開閉も問題なく作動します。

美しく塗装されたバンパー、左右のヘッドライトが取付けられ、いよいよ形になってきましたね。
LOTUS EUROPA SPECIAL
SEVEN 270Rにドライバッテリーを搭載
今回は、CATERHAM Seven 270s のバッテリー交換のご依頼をいただきました。同じバッテリーへの交換ではなく、モアパワーなバッテリーにコンバートします。

上の写真は純正のバッテリーです。新しいバッテリーはオデッセイドライバッテリーをご指名いただきました。
縦横関係なく設置が可能で、自己放電が少なく、充電残量が少ないときもクランキング可能という特性を持つ、ロータスオーナーにも人気のバッテリーです。リチウムイオンほど高額ではなく、取り扱いに気を使わないでいいのもオススメ出来るポイントです。

適合するサイズのドライバッテリーは端子を上を向くように置くとトレーに収まりません。必然的に縦に置くことになるのですが、それでも数ミリ大きくボンネットに当たってしまいます。そこでトレー下の8mmのスペーサを4mmに交換し、専用の帯状の固定金具を製作しました。

純正品のように綺麗にエンジンルームに収まりました。これでバッテリーに関する心配が少し減りますね。
LOTUS EXIGE CUP 380 ハーネス取付け 2
前回ご紹介したEXIGE CUP 380 6p/4pハーネス、今度は肩側の取付けです。
肩側のベルトはシートベルトバーと呼ばれるバーに取付けます。
シートベルトバーは3点式シートベルトのガイドと共締めするタイプが一般的ではありますが、簡単に取付けが可能な反面、下図の用に強い力がかかった場合にバーが回転してしまう可能性があります。そこで今回はWitham Carsオリジナルのクロモリ製ハーネスバーを使用しました。シャシーと直結した純正のロールバー全体がストレスを受け止めるため、危険な動きが発生せずシートベルトが安全にドライバーの身体を保持します。この方式はLOTUS SPORTでも採用されているものです。

インテリアパーツの一部を加工してシートベルトバーを取付けた状態です。現行世代のEXIGEは標準ではリアスピーカーがありませんが、リアスピーカー装着車両の場合にもWitham Carsオリジナルの移設マウントを使用することで、シートベルトバーとリアスピーカーの併用が可能です。

取付け完了です!Witham Carsオリジナルシートベルトバーは、一般的なタイプよりも取り付け位置が低く、見た目的にも純正品の様にスッキリしています。ハーネスは英国のTRS製をお選びいただきました。運転席側に6P、助手席側に4Pハーネスを装着しています。レーシーなEXIGE CUP 380によく似合いますね。TRSのハーネスは7色のカラーバリエーションが用意されており、車体とのコーディネートを楽しむことが出来ます(^^

安全に直結する装備ですから、取り付け方法にもこだわりたいですね(^^
CSR350 Part2 オリジナルシフトカラー取付け
今回はCATERHAM CSR350にWitham Carsオリジナルシフトリンクカラーの取付けを行いましたので、ご紹介させていただきます。
CSR純正のシフトレバーとシフトシャフトのスペーサーカラーは樹脂製です。力のかかる金属の間に挟まれているパーツですから、シフトチェンジの度に摩耗が進んでいきます。上の写真は30,000km走行した車両から取り外したパーツです。樹脂が擦れて薄くなり、一部は欠損してなくなってしまっているのがおわかりいただけるでしょうか?
上の動画はシフトカラーを交換する前のシフトノブのガタです。ジョイント部分では少しのガタでも、シフトノブの先端では大きなガタとなります。シフトミスにも繋がりますし、なによりフィーリングが悪いですよね。
そこで、弊社では上の写真のような金属製のスペーサーカラーを制作しました。
上の動画はオリジナルシフトカラーを取付けた後のものです。Beforeの動画と見比べて頂くと、全体的なガタが減っているのがハッキリとおわかりいただけると思います。シフトタッチもダイレクトなものになりました。



