今回は、サイクルフェンダーの違いについて紹介させていただきます。

こちらが一般的によく見かける通常のサイクルフェンダーです。(本国ではサイクルウィングと呼ばれています)

そしてこちらがあまり見かけない、ちょっと長いサイクルフェンダーです。注意して見てみるとわかりますが、パッと見では全然気が付かないほど自然でした。
皆さんもケーターハムを見かけたときはぜひフェンダーを観察してみてください。これら以外にも一風変わったフェンダーがあるかもしれません。

余談ですがこちらはとても希少なアルミフェンダーです。フェンダーステーまでもアルミ製ですので、バネ下重量の軽さならほぼ負け無しかもしれません。憧れの逸品です。

最後は車体サイズも走りも全然違うCSRのフェンダーです。形状も全然違いますね。写真では見えませんがフェンダーの上面部分には、空力を考慮してくぼみが作られています。リアサスペンションのダブルウィッシュボーン化も含め、とても特別な1台ですね。
入荷速報のMk1の詳細

先日ウィザムカーズ・ストアのブログでご紹介したエリーゼは、内外装のコンディションが最高です。MK1世代のエリーゼをお探しの方は、このアズールブルーは必見です。

ボディがきれいなのはもちろんですが、ぜひ幌にも注目して下さい。この世代のエリーゼの場合、15~20年の時間が経過していますから、幌には多少のほつれや劣化などがあってもやむを得ないのですが、今回のエリーゼは幌まで最高のコンディションです。これまでの保管状況で差が出てくるポイントですね。

さらに、運転席と助手席のコンディションがあまり変わらない点もポイントです。全く同じコンディションではないので、社外のバケットシート等に交換していた訳ではなく、ちゃんと使用していたのですが、それでもこれだけきれいな状態で残っているということは、もはやオーナーの愛情以外に要因は無いと思います。
右ハンドルのアズールブルーという最強の組み合わせでこれほどのコンディションのMk1は、なかなかお目にかかれません。ぜひ週末はウィザムカーズ・ファクトリーまでご来店下さい。
ケーターハム クイックリリースボス取付
今回はSEVEN160にクイックリリースボスを取り付けましたので紹介させていただきます。

今回はオプション装備であるMOMO製のステアリングからの変更ですので、ステアリングボスとステアリングシャフトのみの交換です。
純正のモトリタMk4からの変更の場合は、ステアリングも必要になります。

純正のアルミ削りだしのボスもかっこいいですが、クイックリリースボスはさらにレーシーな印象ですね。


クイックリリースボスにすると、脱着はワンタッチで簡単です。取り外せばこの通り、乗り降りが楽にできるスペースが確保できます。
3点止めのステアリングはラインナップも多く、色々なメーカーから出ているので、オーナーの個性を発揮できるポイントにもなりますね。
スーパーセブンは内装と外装が同じくらいよく見える車両ですので、見える部分にお客様のこだわりを取り付けてみてはいかがでしょうか。
SEVEN SPRINT 生産進行中
ヴォグゾール オルタネーター交換
今回はスーパーセブンのオルタネーター交換作業を紹介します。

今回のセブンはヴォグゾールエンジンを搭載したモデルです。あのJPEにも採用されていた2Lのツインカムですね。
スーパーセブンで長距離ツーリングもこなすオーナー様なので、これからも安心して長距離ドライブを楽しんで頂けるよう、オルタネータを交換させて頂きました。


こちらが取り外したオルタネーターです。レギュレーターの絶縁体が溶けてしまい、本体外側に液体が出てきてしまっています。こうなってしまうとオルタネーターの寿命ですので早めに交換しましょう。

新しく取り付けられたものがこちらです。20年以上前の車両ですが、未だに新品のオルタネーターが手に入ることに驚きです。

最後に低負荷時と高負荷時の発電量を確認して作業完了です。オルタネーターの劣化はバッテリーへの負担が増えバッテリー本体の劣化も招く恐れがありますので、異常を感じた際は早めの点検、交換をお勧めいたします。
COSWORTH BDRの分解整備

先日まで作業が継続していたケータハムのBDRの整備をご紹介致します。コスワースが開発したBDRは、セブンの長い歴史の中でも最も人気が高いエンジンです。オーナー様は最近オイルの滲みが気になるようになってきたため、ツインカムヘッドの分解点検、ガスケットやタイミングベルトの交換などを実施することになりました。

カムカバーを取り外すとベルト駆動のシンプルなツインカムの構造がみえてきます。さらにどんどん分解していきます。

ツインカムヘッドを降ろしてバルブを分解し、燃焼室の状況を確認します。燃焼室やバルブ、ポートには、カーボンスラッジが付着していました。これからきれいに清掃していきます。


こちらは燃焼室のポートを拡大したところです。やはりカーボンが溜まっています。

こちらが清掃が完了したバルブ、もちろんステムシールの交換やバルブシートとの摺合わせも実施します。

ポート内部も慎重にスラッジを除去、地道な手作業の連続です。

すっかりきれいになった燃焼室、ヘッドガスケットやタイミングベルトも交換しました。これで気持よく吹け上がってくれるはずです。

ヘッドの組付けもBDRの難作業のひとつです。カムシャフトとカムスプロケットの勘合部分にはキー溝がなく、クランクにもアイマークがないため、バルブタイミングを合わせるためには正確な計測と微妙な調整が不可欠です。ダイヤルゲージを見ながら慎重に調整を続けます。調整次第でエンジンのパフォーマンス自体が左右されてしまいますので、経験とノウハウが最も重要です。まるでメカニックの技術を試すかのような、BDRならではの作業ですね。

無事に完成したBDR、F1で一時代を築いたDFVにも似たBDRのカムカバーがツインウェーバーと並ぶ姿は、いつ見ても絵になりますね。電子制御を寄せ付けないメカの塊りが持つ、独特の迫力があります。オイルの滲みも止まり、BDRの豪快な吹け上がりにオーナー様も大満足のご様子でした。
ファクトリー便り No.88 ステアリングラックの点検
今回は納車点検中のELISE MkⅡの整備風景を紹介します。

こちらの車両は納車整備中にステアリングラックのガタを見つけました。バックラッシュ調整を行います。

まずはタイロッドエンド、ステアリングシャフト、ステアリングラック本体をシャシーに固定しているボルトを外していきます。
国産車などの多くはステアリングラック をゴムブッシュを介してフレームもしくはサブフレームに固定しますが、ロータスやケーターハムはフレームにダイレクトに取り付けされていて、路面からのインフォメーションを重要視していることがうかがえます。

ステアリングラックはギリギリまで絞りこまれたスペースに収められているので、取り外す際は知恵の輪のような難しさがあります。

もちろんエリーゼのステアリングにパワーアシストは一切有りませんので、軽量かつシンプルですね。

回転トルクとバックラッシュの調整を行い取り付け、ガタが消えていることを確認して作業完了です。
エリーゼ、エクシージのステアリングラックは、走行距離に比例してガタが生じる場合があります。当社では中古車を全車確認し、必要に応じて調整又は交換をしてから納車しています。
休日セブンツーリングに行ってきました

すっかり月例行事となった内藤と竹内の休日ツーリング、今月も行ってきました。今回も9時集合ののんびりツーリングです。午前中の目的地は埼玉県と群馬県の県境にある下久保ダムです。珍しいL字型のダムで、ダムファンにとっては必見のスポットです。

午後の目的地を目指して十石峠街道から土坂峠を超えます。雪や凍結が心配でしたが、路面の状況は問題なく、気持ち良く走行できました。やっぱりこんな道を走っていると、セブンって良いなぁとしみじみ思います。

今回のランチは秩父の「そば福」、くるみ出汁の天ざるがおいしいです。 ランチの後は風もかなり暖かくなり、本当にセブンの楽しさを満喫することができました。

午後の目的地は浦山ダム、日本で2番目に高いダムですから、上から見下ろすとちょっと怖さを感じるくらいの絶景です。
これから暖かくなりますので、今後は趣向を変えて景色を楽しむツーリングやひたすらワインディングを走り続けるコースなど、色々と企画したいと思います。 水曜日に参加できるセブンオーナーの方、いっしょに走りませんか!
SEVEN160 メーターパネルの小加工
今回はSEVEN160のメーターパネルのモデファイを紹介します。
お客様のご要望はハザードスイッチをウィンカースイッチの上に移設、そしてウィンカースイッチの動きを左右方向から上下方向に向きを変えたいとのことでした。

こちらの写真がSEVEN160の純正のメーターパネルの並びです。

こちらの写真が今回変更を行ったものです。

before

after
今回は簡単なモデファイでしたが、メーターの追加や移設、スイッチの追加など、ご紹介した内容以外にも、色々なモデファイが可能です。もちろんメーターパネルそのものをカーボンなどに変更して、完全にオリジナルなメーターのレイアウトに変更することもできます。
シンプルな作りのケータハムだからこそできるモデファイです。簡単なものから凝ったものまでできるだけ対応しております。気になった方はぜひウィザムカーズファクトリーまでお問い合わせください。
ナビゲーションマウント製作

先日製作したナビゲーションマウントをご紹介します。最近はポータブルタイプのナビにも高性能なものが増えてきましたので、ロータスのようにオーディオ取付スペースが少ない車種でも気軽にナビが使えるようになってきました。しかし大画面化はこのジャンルでも容赦なく進行しており、7インチぐらいのナビになると、視界を妨げず使いやすい位置に固定するのは、かなり難しくなってきました。
そこで今回は大きめのナビをエアコン操作パネルの真下に固定するナビマウントを製作してみました。

画面を注視し続けなくても音声だけでかなり正確に案内が可能ですし、この位置なら運転中の視界の邪魔になることはありません。大きめのナビならこの位置が意外に使いやすいと思います。既存のネジを共用するので新たに穴をあける必要もなく、画面の角度調整も可能なすぐれものです!スマホやタブレットにも応用できそうですね。


