ファクトリー便り No.79 エリーゼMk1車検整備

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今日もウィザムカーズ・ファクトリーではエリーゼの車検整備を作業中です。Mk1世代のエリーゼともなると、整備項目はかなり多くなります。油脂類の交換はもちろん、ブレーキマスターシリンダーやブレーキホースの交換、ラジエターホースの交換、バッテリーやタイヤなど、今回もたくさんの整備を実施させて頂きました。
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例えばブレーキローターも、今回の作業で交換しました。Mk1世代のエリーゼは、ブレーキローターの素材もアルミとスチールの2種類の設定があり、当然ブレーキパッドも別々のものになります。今回はスチール製でした。
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ローターの表面をよくみると、ブレーキパッドとの摩擦面だけが磨り減って、段差ができています。3万キロ程度走行したら、一度点検してみましょう。
余談ですが、MK1世代のエリーゼは、ホイールのPCDも95.25mmという英国車ならではの数値です。Mk2以降は一般的な100mmになります。
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こちらが交換済みの新しいローターです。エリーゼはブレーキの鳴きが気になることがありますので、ブレーキグリスを塗布します。さらにブレーキパッドの面取りをして完了です。エリーゼ用のブレーキローターには、純正タイプからドリルドタイプまで色々あります。またブレーキホースがゴム製の場合は、ステンメッシュのタイプに交換すると、ブレーキペダルの感触がダイレクトなものに変わりますので、こちらもおすすめです。

怒涛の納車ラッシュ

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今週のウィザムカーズ・ファクトリーは納車の連続でした。しかもすべて関東圏以外のエリアです。ウィザムカーズの積載車が大活躍の1週間でした。
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まずはエリーゼSCのキャニオンレッド、この車両は静岡県の富士市に納車させて頂きました。陸運局は沼津です。
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翌日は大阪陸運局(寝屋川市で、ケータハムのSEVEN270の登録と納車です。年末ということもあり、陸運局は大混雑の状況でした。
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さらに昨日は名古屋のお客様に、エリーゼMk1を納車致しました。ガレージでエリーゼを待っていたのは、エリートとエランの組合せ。しかもエランはBRM、これまでの疲れも吹っ飛んでしまうほどの驚きでした。
今回の3日間の走行距離の合計は2000kmを超えました。これからも日本全国に納車致しますので、遠方の方もぜひお気軽にご相談下さい。

セブンライフのはじまり!SEVEN-CLASSIC

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今週末は天気が良く寒さもやわらぎましたので、絶好のセブン日和でしたね。ウィザムカーズ・ファクトリーではSUPERSEVEN1600CLASSICを納車致しました。1.6Lのケントエンジンを搭載したこのセブンをお選び頂いた理由は、何といってもキャブレター独特のレスポンスへの憧れとのことです。クラシックなバイクも嗜むオーナー様にとっては、ウェーバーの感触を気軽に楽しめるクラシックは、ぴったりの選択だと思います。今回はウィンドスクリーンやソフトトップ、ドアなどを追加してツーリング仕様に仕上げました。ぜひ末永くお楽しみ頂きたいと思います。

ロータス2017カレンダー販売中です

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STOREのブログでもご紹介致しましたが、2017年版のロータスカレンダーがファクトリーにも入荷しております。卓上タイプですが、表面にも裏面にもロータスの画像があり、合計で26枚もの画像を使用した、かなり豪華な内容です。ロータスオーナーならぜひ机の上に飾っておきたいですね。価格は¥1,500(税別)です。残りわずかですので、お早めにお問合わせ下さい。
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サーキットサポートin袖ヶ浦

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今日はお客様のサーキット走行のサポートで、袖ヶ浦フォレストレースウェイまで行ってきました。天気は快晴!心配していた寒さも和らぎ、絶好のコンディションとなりました。
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私自身はレースイベントは何度も現場に足を運んでおりますが、今回のようなプライベートなサーキットサポートは参加する機会がなく、ピットでのスタッフの動きを初めて目にすることができました。弊社のメカニック内藤のメンテナンス作業やドライビングアドバイザーとしての篠原のサポートにより、お客様のタイムもどんどん向上し、ドライビングが洗練されていくプロセスをじっくり観察することができましたので、またブログで詳しくご紹介したいと思います。楽しみにお待ち下さい。

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ドライバーも大きな手応えを感じることができ、大満足のご様子でした。
来シーズンの活躍も期待してます!(竹)

ケータハムのコーティング

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今日はセブンのボディコーティング作業のご紹介です。コーティング作業自体はこのブログで何度かご紹介しておりますが、セブンの場合、事前の準備作業が大変です。ドアすら無い究極のオープンボディで、様々な部品がボディに取り付けられていますので、研磨作業の前に突起部分には全てマスキングが必要です。

このように室内(?)やステアリングなど全てカバーしなければいけません。
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ワイパーは取り外してウィンドスクリーン共々マスキングします。

フロントフェンダーも
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リアフェンダーも全て細かくマスキングです。
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エンジンフードに開いたルーバーのスリットも全部塞ぎます。ここまでやってようやく研磨作業を始めることができます。このルーバーの周囲やフロントサスアームの間などポリッシャーが使用できないところは、すべて手作業で磨いていきます。けっこう大変な作業ですが、徹底的に磨きこんでからコーティングすると、見違えるほどの光沢でクルマの印象がぜんぜん違ってきます。一度コーティングしておけば、ツーリングで汚れたボディも簡単にきれいにできます。たまにはボディのコーティングも如何でしょうか。詳細はウィザムカーズ・ファクトリーまでお問合わせ下さい。

ケータハム用リア・トランクキャリア製作

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ケータハムの豊富なオプション・メニューのひとつにスペアタイヤがあります。車体の一番後ろにスペアタイヤを乗せるためのラックを追加させるのですが、このラックにタイヤではなく革製のトランクを取り付けて荷物をたくさん積めるようにするアイディアは、セブンオーナーの間では、けっこう人気があります。
しかしボディ全体をポリッシュ仕上げにしている場合、トランクを積載すると、どうしてもアルミパネルにキズがついてしまいます。
そこで今回は、リアパネルに接触させることなくトランクをしっかり固定できるトランクキャリアを製作してみましたので、ご紹介致します。
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こちらがラックだけの状態です。きれいにポリッシュされたアルミパネルですから、トランクもスマートに固定したいものです。工具の使用は最小限で、簡単にキャリアを取り外すことが可能です。トランクキャリアとラックの間にはガタつきを抑えるため小さなスタンドも取付してみました。接触面にはラバーを貼ってありますので、振動も問題ありません。ここにトランクを積んでおけば、幌やドアを積載していても、旅先でお土産をたくさん積み込めます。すぐに長旅に出かけたくなりますね。
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ファクトリー便り No.78

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本日は内藤メカニックが主人公?ではありません(笑)
フロントの小林がエリーゼのLSD装着をお伝えしようと思います。最近は立て続けにセブンのLSD作業を実施しましたが、もちろんエリーゼのお客様からもLSDのご相談は頻繁にございます。
まずは車輌からギアボックスを降ろしている写真です。この作業の前に、アンダーパネル、サスアーム、ドライブシャフトなどを既に取り外しております。もちろんミッションオイルも抜いておきます。
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これが車体から降ろした6速ギアボックスです。手前下の部分にデファレンシャルが入っていますので、上から順番に分解していきます。
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これは特殊工具を使って、5速ギヤと6速ギヤを外している所です。まず5速と6速ギヤを外し、順番に分解していきます。
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トップケース、5速6速ギヤ、センターケースと外していくと、1~4速ギヤが出てきました。これも順番通りに外していきます。手前に見える一番大きいギヤがデファレンシャルのリングギヤです。
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取り外したギヤを並べてみました。なんか壮観じゃないですか?私はこの写真、結構好きです(笑)
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ノーマルデファレンシャルから外周のリングギヤを取り外します。内部に見えるのが、デファレンシャルのサイドギヤやピニオンギヤです。
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そしてこちらが今回組み込むLSDです。先ほどのノーマルデファレンシャルと違って、中身が見えにくいのですが、よく見ると上のほうに湿式クラッチが見えています。このクラッチが作動することにより、差動制限が掛かる仕組みです。
このLSDに先ほど取り外したリングギヤを取り付けします。
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LSDにリングギヤを取り付けた物と外したノーマルデファレンシャルです。ここまで来れば、逆の手順で組み付けるだけです。言葉で言うと一言ですけど、外すより組み付けのほうが大変なんですけどね(笑)
LSDの効果については今更ご説明は不要かも知れませんが、コーナリングの最中にアクセル踏んでも、ガンガン加速するようになりますから、オーナー様も楽しみにしているようでした。
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ギアボックスを車輌に乗せたら、足回りなどを組み付けて、試運転の後に納車となります。慣らしが終わるまでは、安全運転でお願いしますね。

Ginetta G4オリジナル・ロールバー製作

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ヒストリックGPなどで活躍中の1967 GINETTA G4へロールバーを新たに製作いたしました!
オーナー様は数々のヒストリック系のレースに参戦しながら改良を重ね、好みのG4を仕上げて参りました。
そして今年の最終戦として袖ケ浦フォレストレースウェイで開催されるサイドウェイ・トロフィーに標準を合わせ、60年代英国サーキットで活躍したG4を思い描けるようなワンオフ・ロールバーを製作しました。
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まずは、全体のデザインを決め、設計通りの曲げ加工を施したSTKM曲げ材に仮溶接で車両との固定部を取り付けます。
寸法を合わせて曲げ材を結合していくのですが、溶接での歪みを考えながら、すこしづつ、なるべく熱の入らないように点付け溶接していきます。
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作業台で仮組みして溶接、車体に固定してはまた溶接と、手際よく次々と仮溶接が施されていきます。
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だいぶ形になってきた様子です。
ドライバーの身長に合わせ追加バーや補強の為のダイヤゴナルバーをセットしていきます。全体のフォルムが見えてきましたね。
因みに、ロールバーなどの溶接モノの製作者は篠原が担当です。
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そして、車に取り付けては様子をチェックし、取り外しては溶接をする作業が淡々と続きます。完成図を頭に描きながら黙々と進めていきます。
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こまかい調整は車体にロールバーを取り付けながら作業を行います。
もちろん、TIG溶接ですが、スパッタシートを使いボディーへのダメージが無いよう万全の状態で作業しています。
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仮組状態の完成です。
安全面を考慮しつつ、ヒストリックレーサーの佇まいを大事にしたいコンセプトはキープした形状になりました!
ここから先は本溶接、そして塗装を施して完成に至ります。
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ジャジャーンどうでしょう?
60年代のクラブマンレーサー風に完成です。
オーナー様(左)も仕上がりに大満足の模様。しばらくの間FACTORYで愛車をニンマリ眺めていました(^^♪
GINETTA G4オーナーの原田も、オーナー様に喜んでいただき、テンションMAXです。
もちろん、篠原にMy G4のロールバー製作を依頼したのは言うまでもありませんね(笑)

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追伸 ポリッシュタイプのウォルプレスミラーをボディー同色に塗装し、更にクラシックが増しまし◎!
小技として個人的にメモを残しておこう(^^♪
サイドウェイ・トロフィーでの活躍を楽しみにしています!

FACTORY納車風景 SEVEN270S

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11月と言うのにここ数日は真冬の様な寒さにこごえている方も多いかと思いますが、FACTORYでは寒さに負けずCATERHAM Super Sevenの納車ラッシュが続いています。
天候に恵まれた本日は、SEVEN270Sを納車させていただきました。
オーナー様はELISEでサーキット走行や弊社イベントにも必ずご夫婦で参加していただいている、大のライトウェイト好き!納車当日も仲良くご夫婦にてご来店いただきました。
これからは弊社イベントにELISEかSEVENどちらで参加するか迷ってしまいますね(笑)
今後ともよろしくお願い致します。