1700SS ウォーターラインリフレッシュ PART.2

先日ご紹介したKENTエンジンのウォーターラインの清掃ですが、色々と原因探求の末、インレットマニフォールド・ガスケット部のウォーターラインが錆で詰まっていることがわかりました。
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早速キャブレターとウォーターラインのあるインレットマニフォールドを外していきます。
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スタッドボルトの真上くらいにウォーターラインがあるのですが、完全に詰まってしまっています。
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詰まりを除去して、綺麗になりました。
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ついでにインレットマニフォールドも綺麗にしておきます。
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さらに点検してみると、ウォーターポンプからもLLCが漏れてきていたので、交換させていただきました。
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すっきり新品に。いまだに新品パーツが出ることにも驚きです。
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キャブレターのインシュレーターも新品に交換しました。
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キャブレターを固定しているスタッドボルトには、ナットの手前にバイブレーション・グロメットが入っていますので、ここも新品に変えます。
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キャブレター本体かなりの重量がありますので、振動でインレットマニフォールドにクラックが入る可能性があります。それを防止するため使用するのがバイブレーション・グロメットで、ゴムを間に挟んだワッシャのような部品です。。こちらも古くなるとゴムが固くなってしまったり、つぶれ切ってしまう為、役目を果たさなくなります。時間がたったら交換が必要なパーツですね。
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各部の清掃後、ウォターラインは繰り返し水を通して清掃し、ようやくきれいな状態に復旧しました。
インマニとキャブレターを取り付け、フューエル周辺のファイバーワッシャを交換したら作業完了です。
これで安心してセブンライフを続けることができますね。KENTエンジンは構造がシンプルですから、しっかりメンテナンスをしていけば、まだまだ長く楽しめます。クラシック・セブンのお悩みは、なんでもご相談下さい。

Seven Sprint にワンポイント追加

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ついに納車が始まったSeven Sprintですが、細部のディティールを見れば見る程、ケータハムのこだわりが感じられるモデルだと思います。サイドミラーなどモディファイも進行中ですが、ひとつ気になったのがノーズバッジです。
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Sprintのノーズには、現行のケータハムのノーズバッジがついています。CATERHAMもフォントも最新で、新世代のセブンらしさを感じさせるものですが、ここはクラシックを極めるために、80年代や90年代のノーズバッジに置き換えるのも楽しいと思います。
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「16VALVE」や「HPC」など色々なバッジが過去には存在しましたが、やはり「SPRINT」が最も相応しいバッジですね。これで画竜点睛です。

MINIの内装張替え

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先日から納車整備をご紹介中のMINIですが、天井やピラーの内張を張り替えるため、前後及びリアクォーターのガラスを取り外しました。同時にウェザーストリップも交換です。
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きれいに張り替えられた天井、こんなパーツも新品ですぐに入荷するのはMINIならではの良さですね。
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ウェザーストリップやメッキモールも新品交換です。
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いよいよ完成が近づいてきました。これから更にボディの磨きとコーティングで仕上げる予定です。お客様への納車が楽しみです。

FACTORY便り No.102 エリーゼのエアコン修理

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涼しげな色合いの画像ですが、これはエアコンの修理の様子です。夏になると当然ながらエアコンに関するご相談が増えてきます。エアコンガスの漏れが原因のひとつですが、エアコンガスはすぐに揮発してしまう性質なので、漏れ箇所の特定に時間がかかります。004
そのため、事前にエアコンガスに蛍光剤入りのオイルを添加しておきます。UVライトで照らせば漏れてきた蛍光剤が光って見えるので、漏れ箇所が特定できます。漏れの箇所さえ特定できれば、修理は順調に進められます。エアコンでお悩みの方、ぜひご相談下さい。

1700SS ウォーターラインリフレッシュ PART.1

今回は車検整備でご入庫の1700SSの、ウォーターラインのフルリフレッシュを実施しましたので、紹介させていただきます。
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車検整備の内容の中にLLC(冷却水)の交換のご依頼があったので、早速エンジンからLLCを抜いてみると、見たことないくらい茶色い液体が出てきました。水を2~3回入れ替えた程度では、全くきれいになりません。
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ホースを外してみると、サーモスタッド・ハウジングもかなり腐食が進んでいました。
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サーモスタッドを外してブロック内部を見てみると、冷却水の経路は錆がびっしりでした。
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サーモハウジングはウェットブラストにて清掃、見違えるようにきれいになりました。同時にラジエーターキャップも、新品に交換させていただきました。しかしサーモスタッドを取り付けてもう一度冷却水を回してみると、今度はヒーターユニットに水が回っていないことが判明、じっくりと腰を据えて、さらに原因探求を続けることになりました。

MINIの納車整備 Part.3

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先日からご紹介しているMINIの納車整備ですが、まだまだ作業が進行中です。
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エンジンのガスケット交換とタペット調整も、念入りに実施しています。03
燃料タンクも取り外しました。リアサスのスプリングを交換するためです。
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さらにウィンドウも取り外しが始まりました。フロントだけではなく、クォーターウィンドウやリアウィンドウまでもすべて取り外します。
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いったい何が始まるのでしょうか。次回こそ完結編!の予定です。

ロータスライフのスタート!

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先日はロータスエランをお客様にお届けしました。当日は豪雨の警報が出る程の天気でしたが、奇跡的に一滴の雨にも降られることなく、無事に納車することができました。
オーナー様はこれまでにも数々のクラシック・スポーツをご経験済みの方でしたが、ロータスだけは今まで一度も経験が無く、エランの評判をきき、かなり期待している、とのお話でした。スタイリング、軽さ、ハンドリングなどすべてがお客様のご期待をも凌ぐ魅力を備えたエランですから、これから至福のロータスライフが始まっていくことでしょう。

ケーターハム R500 納車整備中

今回はローバーエンジン世代のスーパーライトR500の納車整備を紹介させていただきます。
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まずはプレーキ周りの点検を行い、油脂類を交換をします。エンジンオイルやブレーキフルードはもちろん、M/TオイルとD/Fオイル、LLCも交換します。この車両のローバーエンジンも、積まれてから15年になりますので、圧縮の測定やヘッドガスケットの抜けがないことなども点検していきます。幸いこちらの車両は全気筒の圧縮が17psiでそろっていましたので問題はありません。
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ベルハウジングと一体化したオイルタンクの直前にディストリビューターが設置されていますので、上部の筒になっている部分を一緒に取り外して点検を行います。ディストリービューターキャップ、ローター、プラグコード、プラグなども点検し、異常がないか確認します。
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ローバーエンジンでは点検が欠かせないタイミングベルトですが、もちろん新品に交換します。
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同時にテンショナープーリーも交換していきます。
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かなり傷んでいたセカンダリオイルポンプ用のベルトとオルタネーターベルトも新品に。
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今回はお客様の要望でアラゴスタの2wayダンパーを取付しましたので、ホイールアライメントも計測・調整しました。
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究極ともいえるハイパフォーマンス・モデルですから、各部の点検は徹底的に実施しました。非現実的なまでの加速をご堪能頂きたいと思います。

セブン・スプリント 細かな変更点

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いよいよ入荷が始まったセブン・スプリントですが、細かな変更点がいくつかありましたので、ご紹介です。まずはステアリングですが、ウッドのモトリタという点は同一ですが、センター・モチーフが違っています。以前展示したプロトタイプではモトリタ汎用の黒いプラスチックだったのですが、入荷してきたスプリントでは、きれいにポリッシュされた金属製のものがついています。
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しかも中心には「Seven Sprint」の刻印まで追加されています。プロトタイプでも十分に良い雰囲気だったのですが、そこからさらにモディファイを徹底する姿勢がうれしいですね。ちゃんとKEY-FOBも専用品が用意されています。本当にコストを度外視したような限定車だなぁと感心してしまいました。
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セブンライフのはじまり!1700SS

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昨日ご紹介したセブンのポリッシュ作業、長時間作業のかいあって、鏡のようなボンネットが完成しました。そのセブンを積載車に乗せて、さっそく今日は納車です。
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天気は文句なしの快晴、セブンライフの始まりにふさわしい空です。納車の場所は海に近く、とても景色の良いエリアでした。セブンの豪快なサウンドが港に響き渡る様子には、カッコいいという言葉しか出てきませんでした。ぜひ末永くセブンを楽しんで頂きたいと思います。