エリーゼ MkⅢ スタビライザーの増設

今回はエリーゼMkⅢにスタビライザーの増設作業を実施しましたので、ご紹介します。
IMG_1961
今回取り付けたのはARC製のスタビライザーです。真っ白で存在感抜群ですね。
IMG_1968
取り付け後の画像です。リアに関しては新しく追加することになるので遮熱板等の加工が必要になってきます。
IMG_1971
スタビライザーはリアのアッパーアームとリンクしており、画像の青いドロップリンクの位置で効きの強弱を調節することができます。
IMG_1962
こちらの画像はフロントの純正スタビライザーです。
IMG_1982
こちらの画像がARC製のスタビライザーです。穴の位置を変えることによって効きを調整できるようになっています。
IMG_1975IMG_1976
こちらの2枚の画像はスタビライザーの太さを比べたものです。外径は塗装の厚みによっても左右されてしまいますのではっきりとは言い切れませんが、1mmほど太くなっているようです。
IMG_1977IMG_1978
こちらの二枚の画像はパイプ自体の厚みを見ています。厚みに関しては純正より薄いようです。
スタビライザーの効きは、外径や素材の厚みだけでなく、焼き入れによっても変わってきてしまうので、上記の数値はあくまで 参考値といった感じです。
エリーゼは純正サスペンションと純正スタビライザーの組み合わせがベストマッチですが、サーキットをを走る上で、サスペンションを変更して車高を下げたり、タイヤのグリップを上げていった際に、純正のスタビライザーではカバーできない領域ができてしまいます。そこで、フロントのスタビライザーを調整式に、リアにもスタビライザーを追加することで、セッティングに幅を増やし、対応させることができます。
スタビライザーは車のセッティングでいうと最後の味付けの部分にあたるようですね。気になった方は是非ウィザムカーズファクトリーまでお問い合わせください。

LOTUS EUROPA 徹底的な納車整備

ys01
現在ウィザムカーズ・ファクトリーでは、ロータス・ヨーロッパSPの納車整備が進行中です。ご覧の様にエンジン、ギアボックス、サスペンションなど全てを分解し点検を実施していますので、エンジンルームは完全にがらんどうの状態です。もはやフルレストアと呼んでも良いくらいの徹底的な分解ですが、弊社ではあくまでも納車整備の一環として実施しています。
ys04
ボディパネルなど外装がとても良い状態であることは一目でわかりましたが、こうやって分解してみるとシャシーフレームもサビが 非常に少なく、細部にわたってコンディションが良いことが確認できました。
ys05
エンジンを降ろした状態なら、特徴的な逆Y字フレームやドライブシャフトが丸見えですから、ボディやフレームの状態をじっくり点検できます。
ys02
しかし車体各部のゴム部品、例えばこのエンジンマウントなど経年劣化の部品はありますので、隅々まで妥協することなく点検して、躊躇なく交換していきます。
ys06
フロントサスペンション、とてもきれいな状態ですが、
ys10
タイロッドエンドやトラニオン、スタビライサーのブッシュはしっかり点検が必要です。
ys03
さらにステアリングラックのブーツ
ys07
そしてアッパーウィッシュボーンのボールジョイント。
ys08
リアの足回りでも、まずはブレーキの分解・点検を実施中です。
ys11
”レストアレベルの納車整備”でヨーロッパ本来の乗り味をしっかり復活させて、オーナー様にお届け致しますので、ぜひ楽しみにお待ち頂きたいと思います。

ロケットのスフェリカルジョイント

今回はロケットのフロントアッパーアームに使われているちょっと変わったスフェリカルジョイントを紹介します。
IMG_2025
こちらがロケットのサスペンションに使用されているスフェリカルジョイント、日本ではピロボールと呼ばれている部品です。画像だけだとあまり珍しさは伝わりませんね。
IMG_2027
画像左が一般的なスフェリカル、そして右がロケットに使用されているものです。こうして並べてみるとわかりますが、ボール部分を支えているアウターレースが非常に薄く作られています。実寸で約4mm違いました。
なぜアウターレースの薄いものを選んでいるかというと、ボールの可動範囲を多くとるためなんですね。ロケットは車重がエリーゼの1/3程度しかないので、耐久性も十分に確保されています。
ライトウエイトスポーツの極致のような車ですので、細かいパーツひとつにも強いこだわりが感じられます。純正状態でここまで仕上げられているロケットは、まさに宝石のようなスポーツカーですね。

エリーゼMK1展示中です

mm01
ウィザムカーズ・ファクトリーでは、現在Mk1世代のエリーゼの中古車を2台展示中です。中古車市場での流通量もずいぶん少なくなり、コンディションの良い車両を見つけるのは難しくなってきましたが、この2台は安心してお乗り頂ける、おすすめの車両です。特にボディのコンディションは特筆もので、ぜひ実車をご覧頂きたいと思います。またインテリアの使用感の少なさも2台に共通したポイントです。Mk1世代のエリーゼを探してきた方には見逃せない車両です。
mm02
ようやく冬も終わりこれからの季節こそ、エリーゼを楽しむ最高のタイミングです。ハンドルに常に軽快感を感じながら、新緑の中を駆け抜ける楽しさは、この世代のエリーゼならではの魅力です。ぜひこの機会にMK1世代のエリーゼをご検討下さい。

ファクトリー便り No.90 ケータハムの細かな変更

bb01
この部品はケータハムのラジエターマウントブッシュ、通称ボビンです。シャシーとラジエターを接続している部品です。もう何十年も使用され続けている部品で、セブンの車検整備における定期交換部品のひとつです。実際に使用されている場所はこちらです。
bb02
長年使用されてきた定番部品なのですが、最近はここも何種類かの部品を使い分ける様になってきました。
bb03
最新の620Rでは薄型のタイプが使用されています。
bb04
そしてこちらはSEVEN160用のロングタイプ。ちゃんとシャシーやラジエターに合わせて使い分けているようです。あたりまえの事のようにも思えますが、品質改善等のため、細かな点まで積極的に設計変更を繰り返しているケータハムの姿勢がみえてきますね。

エリーゼMkⅢ クラッチ交換

今回はサーキット走行中にクラッチが繋がらなくなってしまったお客様の、クラッチ交換作業を紹介いたします。
お客様からはオーバーレブ気味にシフトダウンした際に、クラッチを繋いでも車体が進まない症状が発生したとのご相談を頂きました。
IMG_1949
ギアボックスを下ろす前から、すでに粉状になったクラッチディスクがパラパラと落ちてくる状態でしたが、ベルハウジングを分解してみるとこんな状況でした。クラッチディスクから摩材が剥がれ落ち、鉄のプレートが露出した状態になっています。
IMG_1950
当店の走行会にも頻繁に参加して頂いているお客様ですので、今後のイベントでも安心して乗っていただけるよう、今回は純正の新品パーツに交換することになりました。クラッチディスクだけではなく、フライホイールとクラッチカバーも摩耗が発生してしまっていたので、同時に交換させていただきました。
IMG_1952
フライホイールはトルクをかけた後に角度締めをしますが、正確に締め付けるために最新の計測工具を使用します。もちろんボルトも全て新品です。
IMG_1953
ディスクのセンター出しをして、カバーを取り付けていきます。やはり新品パーツは安心感がありますね。
ミッションを取り付けて試乗を行い、クラッチの具合とシフトワイヤーの調整を行い作業完了です。サーキット走行は市街地走行よりも部品の消耗が速いのは事実ですが、運転の癖などにより消耗の度合いは大きく変化します。当店の走行会では、ただ速く走るだけでなく、安全に走らせる方法や、走り方を他のオーナー様と話し合う事により、楽しみながらステップアップしていくことができます。サーキット走行もぜひ気軽に体験してみましょう!

セブンライフのスタート! SEVEN160S

kw01
いよいよ3月が始まり、何か暖かくなってきた様に勝手に感じている竹内です。本日はSEVEN160Sを納車させて頂きました。鮮やかなレッドのカラーリングです。オーナー様はセブンに乗るのは初めてなのですが、事前のリサーチでナビ、レーダー、ドライブレコーダーなど完全装備での出発です。幌やドアもトランクにしまって、思いっきり風を満喫しながらのセブンライフ・スタート!です。
kw02

SEVEN SPRINT 生産進行中

wss01
ケータハム本国工場の最近の風景です。話題のセブン・スプリントも続々と生産が始まっている様です。
wss02
この車両はメローイエローでしょうか。レッドのメーターパネルにスミスのクロームメッキが映えますね。
wss04
セブン・スプリントのためだけに復活したクラムシェル・ウィングも準備が進んでいるようです。日本上陸が待ち遠しいですね。

ファクトリー便り No.88 ステアリングラックの点検

今回は納車点検中のELISE MkⅡの整備風景を紹介します。
IMG_1903
こちらの車両は納車整備中にステアリングラックのガタを見つけました。バックラッシュ調整を行います。
IMG_1904
まずはタイロッドエンド、ステアリングシャフト、ステアリングラック本体をシャシーに固定しているボルトを外していきます。
国産車などの多くはステアリングラック をゴムブッシュを介してフレームもしくはサブフレームに固定しますが、ロータスやケーターハムはフレームにダイレクトに取り付けされていて、路面からのインフォメーションを重要視していることがうかがえます。
IMG_1908
ステアリングラックはギリギリまで絞りこまれたスペースに収められているので、取り外す際は知恵の輪のような難しさがあります。
IMG_1909
もちろんエリーゼのステアリングにパワーアシストは一切有りませんので、軽量かつシンプルですね。
IMG_1911
回転トルクとバックラッシュの調整を行い取り付け、ガタが消えていることを確認して作業完了です。
エリーゼ、エクシージのステアリングラックは、走行距離に比例してガタが生じる場合があります。当社では中古車を全車確認し、必要に応じて調整又は交換をしてから納車しています。

休日セブンツーリングに行ってきました

tt01
すっかり月例行事となった内藤と竹内の休日ツーリング、今月も行ってきました。今回も9時集合ののんびりツーリングです。午前中の目的地は埼玉県と群馬県の県境にある下久保ダムです。珍しいL字型のダムで、ダムファンにとっては必見のスポットです。
tt02
午後の目的地を目指して十石峠街道から土坂峠を超えます。雪や凍結が心配でしたが、路面の状況は問題なく、気持ち良く走行できました。やっぱりこんな道を走っていると、セブンって良いなぁとしみじみ思います。
tt03
今回のランチは秩父の「そば福」、くるみ出汁の天ざるがおいしいです。 ランチの後は風もかなり暖かくなり、本当にセブンの楽しさを満喫することができました。
tt04
午後の目的地は浦山ダム、日本で2番目に高いダムですから、上から見下ろすとちょっと怖さを感じるくらいの絶景です。
これから暖かくなりますので、今後は趣向を変えて景色を楽しむツーリングやひたすらワインディングを走り続けるコースなど、色々と企画したいと思います。 水曜日に参加できるセブンオーナーの方、いっしょに走りませんか!