これはローバーエンジンを搭載したエリーゼのクラッチを動かしている、レリーズシリンダーというパーツです。ドライバーがクラッチペダルを踏むたびに、これが動いてクラッチを切ったりつないだりしています。
下からのぞくと、伸縮するロッドも見えます。ローバー系のエリーゼは、このシリンダーが劣化してくるとクラッチの切れが悪くなり、放置するとギアが入らなくなってしまいます。そのためどうしても定期的なオーバーホールが必要になり、ウィザムカーズファクトリーに車検整備などで入庫するエリーゼも、頻繁にOH作業を実施しています。
こちらはシフトリンケージの写真です。ここのブッシュも磨耗が進行しやすく、ギアが入りにくくなる原因のひとつです。どちらも数千円のパーツでリフレッシュ可能なのですが、エリーゼの走りを支える重要なポイントです。5万キロ、10万キロを走破したロータスがどんどん入庫してくるウィザムカーズでは、各モデルのウィークポイントをしっかり押えた整備を心がけています。中古車の品質も同様で、このような小さなポイントの累積で、走りの印象が大きく変わってしまいます。ロータスのリフレッシュをお考えの方、中古車のロータスをお探しの方、ぜひウィザムカーズにご相談下さい。
LOTUS ELAN Sr.3 のご紹介
コンディションの良いエランが入荷しました。シリーズ3のDHC、ボディカラーはイエローです。エランはシリーズ1から4、スプリントと世代によって少しずつ各部に違いがありますが、シリーズ3はトランクリッドの形状やサイドウィンドウのサッシ等が見分けるポイントです。
エランの各世代はそれぞれの魅力があり、エンスージアストの間では議論が尽きないテーマですが、シリーズ3は耐候性が大きく向上していることが特長で、ヒストリックカーは未経験という方にもおすすめのモデルです。
同世代のセブンには決して搭載されることのなかったツインカムエンジンと、軽量でハンドリング性能が高いシャシーは各世代共通であり、運転の楽しさをここまでダイレクトに感じさせてくれるスポーツカーは他にはありません。週末はぜひウィザムカーズに見に来てください。
Caterham R500納車整備
昨日はSUPERSEVEN-R500の納車でした。完全なフルオーダーとなりましたので、ご注文から約10ヶ月が過ぎてしまいました(通常のR500はもっと短納期で納車できます)。時間は掛かりましたが、細部に至るまでオーナー様のイメージ通りのセブンに仕上がりましたので、ご満足頂けた事と思います。
今回のR500は、レーシーなソリッドホワイトとカーボンとのコントラストを強調した カラーリングが特長です。ノーズコーン前端部とフロントフェンダーはカーボンを露出させ、スーパーライトステッカーパックもカーボン調をチョイスしました。カーボン露出部分には紫外線カットのクリア塗装を施し、跳ね石のキズを防止するプロテクションフィルムで、ノーズコーンや前後フェンダーをラッピングしています。さらにセンターストライプだけはフロテクションフィルムを貼らずにカーボン柄を均一にみせるなど、徹底的にこだわりました。
R500というクルマは、非常にデリケートな一面も持ち合わせており、納車整備にも注意が必要です。例えばオルタネータの回転数も、高回転域を常用するR500のキャラクターを素直に継承しており、日本の道路事情には対応し切れていない部分があります。そのため弊社では納車整備の段階で、バッテリーを性能の高いものに交換しています。さらにサーキットからストリートまで、オーナー様の乗り方に合わせて、オルタネーターのプーリーも最適なサイズに変更可能です。
世界最高水準の性能を持つR500は、DURATECエンジンの採用により、公道走行も難なくこなせる柔軟性をも備えるようになりましたが、そのパフォーマンスを存分に発揮させるためには、事前の入念な整備が必要不可欠です。 お客様のご希望に合わせた世界に1台のR500をご用意致しますので、まずはご相談下さい。
ジネッタでヒストリックGP!
今週末の日曜日は、筑波サーキットで日本クラシックカー協会主催によるクラシックカー・フェスティバルが開催されます。様々なカテゴリーでの走行会やレースが予定されており、ウィザムカーズのお客様もたくさん参加されます。ウィザムカーズ・ファクトリーは準備作業で今日もフル回転です。特に注目したいのは「ヒストリックグランプリ」というカテゴリーで、「1969年までのGr.6スポーツプロトタイプカー及びGr.4量産スポーツカー等によるレース」と規定されています。つまり往年のロータスやポルシェ、アルピーヌなど、魅力的なクラシック・スポーツ達が火花を散らす舞台であり、まるでタイムマシーンで過去にさかのぼったかのような光景が、毎回繰り広げられます。
実はジネッタ勢もこのカテゴリーの一大勢力であり、ジネッタG4がロータス・セブンを追い回す、という歴史を忠実に再現したかのような場面をつくることも不可能ではありません。最近は日本でもホビーとして気軽にレースに参加する文化が根付いてきましたが、例えばこのG4ならサーキット走行に必要な準備はすでに完了おり、まさに臨戦態勢ですから、すぐにでもレースを始められます。もちろんウィザムカーズでは、レース活動に必要な色々なサポートも完全対応です。ぜひお気軽にご相談下さい。(車両の詳細はこちら)
ケータハムのコクピットチューニング
今日はファクトリーで、ケータハムのモディファイが進行中です。今回の作業は、オイルクーラーの増設とフルバケットシートの取付です。いよいよセブンにとっては最高のシーズンがはじまりましたので、ツーリングやサーキットの計画を練っているオーナー様も多いと思います。バケットシートやサーキットでの4点式シートベルトは、クルマとの一体感がぜんぜん違いますので、コーナリングの感触を把握するには必須のアイテムです。まだの方はぜひウィザムカーズにご相談下さい。
KTM X-BOW続報!
X-BOW(クロスボウ)の詳細をご紹介していきましょう!まず目に飛び込んでくるのは、フロントにマウントされたダンパーユニットです。デザイン上のアクセントとしても有効ですが、ダンパーがダイレクトにマウントされているカーボン製のシャーシの剛性感は、このクルマでしか体感できないものです。
必要最小限のボディカウルの裏側はこんな景色です。ホイールの動きはプッシュロッドとロッカーアームを経由して、ダンパーを伸縮させています。全てのパーツの質感が非常に高く、シャーシとの結合も剛性感のかたまりです。
上下ウィッシュボーン・アームは翼断面の形状、見られることを意識したかのような足回りですね。サスペンションを通過した空気は、サイドポッドの内側(!)とシャーシの間を抜けて、ラジエターに導かれます。まるでレーシングカーの構造を説明しているみたいです。スゴいクルマです。
KTM X-BOW 到着!
KTMのX-BOWが到着しました。ご存知の方も多いと思いますが、オーストリアのバイクメーカーが開発した、2シーター・オープンスポーツです。文章にすると普通の感じですが、ご覧のように強烈な個性を放つ、そのデザインにまずは圧倒されます。しかもダラーラと共同開発したフルカーボン・シャーシを採用した790kgの車体に、アウディ製2.0Lターボエンジン(300馬力!)を搭載していますので、パフォーマンスも強烈です。ライトウェイト・スポーツの新たな選択肢として、見逃せない存在ですね。詳しくはお問合せ下さい。
ローバーエンジンのチューニング
今月のカーマガジンでは、ローバーエンジン再評価の記事が掲載されています。非常に濃い内容ですので、ぜひ読んでみて下さい。ローバーエンジンを搭載したエリーゼは、最後のモデルでも2006年までなので、そろそろ3回目の車検が近づいて来ていますが、長くお乗りのオーナー様には、チューニングにも興味をお持ちの方も多いと思います。吸排気・タイヤ・足回りのチューニングの後は、エンジンですね。特にスタンダードな120馬力のローバーエンジンの場合、もう少しパワーがあると丁度良いバランスなのになぁ、とお考えのオーナー様も多いはずです。しかしエンジンチューニングとなると、どうしても大掛かりなものになってしまいがちです。
そこでおすすめなのが、PTP製の140キットです。 主要な部品はインマニとカムシャフト、スロットルボディだけで、コンピュータの書き換え等は必要ありません。エンジンを車体から下ろさずに作業できますので期間も短く、気軽にできるチューニング・メニューです。詳しくはお問合せ下さい。
マフラー溶接作業
マフラー交換というチューニングはELISE・EXIGEにとっては必須ともいえるメニューです。SACLAMなどチューニングパーツメーカーのスポーツマフラーに交換して楽しんでいるオーナーも多いと思いますが、時々あるのが溶接部等のちょっとした破損です。ウィザムカーズでは単なる部品交換作業だけではなく、溶接や機械加工などの作業も対応しています。例えばマフラーのステー部分の溶接の剥がれ・クラックなど、簡単な部位ならその場でお待ち頂く間に修理が可能です。ナビやHIDライトなど電装品も、ロータス専用設計のものは市販されていませんが、取付ステー等を製作して、汎用パーツもスマートにフィッティングできます。まずはお気軽にご相談下さい。
エラン整備中です
エランスプリントの整備が進行中です。エランはエンジンや足回り、ボディパーツなど部品が潤沢に供給されていますので、日常的なメンテナンスはもちろん、新車クオリティのレストアまでも容易に可能なクルマです。この写真はフロントウィンドウの、モール交換作業です。こんな細かいパーツでも、2~3日で入荷してくるので安心ですね。
今から準備すれば、秋のシーズンにも間に合います。オリジナルにこだわったりカフェレーサーを気取ってみたり、どんなエランに仕上げるか、何でもご相談にのります。