FORD ESCORTエステートのメンテナンス! エンジン編

クーラー取付がひと段落し、ほぼ同時期にスタートしていたプロジェクトがエンジン編です。
前回の番外編でノーマルのエンジンが調子を崩し、急遽修理が必要となった事をご案内致しましたが、今回は遂にチューニングエンジン編となります。

ESCORTエステートのノーマルスペックでは一般道の流れに乗るのが精いっぱいの馬力だった為、もう少し速くしたい!と思い新たなスペックのエンジンを製作する事にしました。
幸か不幸かエステートはベースがX-FLOWエンジン(通称ケント)だったので、パーツは豊富にあるのが助かります。

エンジンのSpecとしては、日常の足として使える車に仕上げて行きたい為、過度な改造はしない事にします。予算の都合もあるので一番コストパフォーマンスに優れた仕様を模索した結果、、、
・ブロックは711M BAブロックを使用
・ピストンは +0.090″のオーバーサイズ
・カムシャフトはKENT CAMの234カム
・ヘッドは予算的に今回見送り。バルブサイズはFORDのGTスペック
詳しい方なら既にお気づきかと思いますが、CATERHAMの初期1700シリーズのそのままスペックとしました(笑)
1600㏄のX-FLOWに乗っているSEVENオーナーもこの仕様なら比較的安価で製作出来、効果も納得の仕様なのでおススメします。

ヘッドは計測した感じだと少しバルブガイド等にガタが出ていましたが、まだ何とか使用出来そうなので、組んでみて調子が出なかったら後日O/H致します。ヘッドを降ろすのが楽なのはOHVの良い所ですね。

馬力などの目標は定めていませんが、低回転はトルクフルで乗り易く、アクセルを踏めばカムに乗って走る気持ち良い仕様になってくれれば良いな思っています。

さて、組み合わせるキャブレターを決めるのが悩ましくなってきました。
やはりDCOEツインでスポーティーにするか。。。悩みは尽きません。

FORD ESCORTエステートのメンテナンス! 2023GW編

皆さん今年のゴールデンウィークはどの様にお過ごしでしょうか?
一足先にWitham Carsは休みを終えて本日より通常営業となっています。

さて、今年の私のGWと言うと、前半はESCORTのメンテナンスを行い、GW中はESCORTでドライブ等、ESCORT三昧の休みとなりました。
春のツーリングで行った嬬恋方面を再度ESCORTで走行し、ELANで見た景色とはまた違った景色を楽しむ事が出来ました。


作業としては、クーラー装着後にやっと暑くなってきたのでチェックからスタートです。
5月と言えども日中は30度近くまで気温が上がる日も有り、クーラーのチェックにはちょうど良いと思い、マニホールドゲージでガス圧等を見ながら様子を見てみました。

初期状態では高圧が低く、低圧が高めで冷えは イマイチでしたが、ガスの容量を調整して何とか冷えるように。エバポレーター温度で5度近くまで冷えているのでひと先ずこのシステムでも冷える事は確認できました。ただ、アイドリング付近では冷えが弱くまだまだ調整が必要そうです。


次にフロントブレーキキャリパーのOHを行いました。
前々から気にはなっていたのですが、今回重い腰を上げて取り掛かる事に。
見てください、この状態。
ここまでのガーリングキャリパーを私は見た事がありません(-_-;)
お恥ずかしい。
完全にピストンの動きは渋く、ローターを擦って走行していました。


今回は予算の都合でローターとパッドは次回交換しようと思います。
ブレーキのバージョンアップも考えているので方向性を定めないといけませんね。とは言え今回のOHでブレーキは完調になり、気持ちよくブレーキを踏むことが出来るようになりました。

連休中も楽しいカーライフを送る事が出来ました。

連休後半にオイル交換などの作業を、最後の締めでお考えのオーナー様は是非お気軽にお問合せ下さい♪
FACTORYでお待ちしております!

 

White ELAN その7 春ツーリング無事完走!

4月22日(土)、23日(日)に開催されたウィザムカーズ・スプリングツーリングに白ELAN号で参加して参りました!

2日間のツーリングの走行距離が約300㎞、家から集合場所の往復を入れると500㎞以上の行程になる予定です。

先日の試走で300㎞位走行している実績がある為、少し気持ち的に楽にスタートする事が出来ました。
試走時にキャブレターのセッティングを行いながら走行していた為、かなり調子よく走る事が出来ました。

以前、白ESCORTの時はWEBER45パイのセッティングに苦労しましたが、今回は根気良く試行錯誤してほぼストレスなく走行出来るようになりました。こんなセッティングもあるのか!と、日々勉強ですね。


最近では久しぶりにLOTUS車両を愛車としましたが、やっぱりワインディングを走るとLOTUSの車は面白い!の一言につきますね。特にELANは初めての走行でも運転が上手くなったかのように車を自由自在に動かすことが出来る事に驚きました。

基本エンジンはノーマルスペックと思われますが、全く不満は無く、全てのバランスが丁度良く纏まっている事にもビックリです。以前も言いましたが、私自身ELANは最後の一台と考えていましたが、逆にもっと早くに乗っていれば、、、、と後悔さえ覚えてしまいました。


まずは第一目標であった、 春のツーリングでのお披露目&無事に走行することが出来ました。
そして、今回のツーリングで更なる改善点も見つかりましたので、引き続きメンテナンスを&モディファイをしていこうと思います。

さーて、次は何から取り掛かりますかね♪

White ELAN その6 遂に走り出す編!

White ELAN その6 遂に走り出す編!


今まで紹介してきた作業以外にも多岐にわたり作業を行ってきたWhite ELAN号ですが、遂に日の目を浴びる事が出来る状態となりました!!

ホイールは暫定的に8スポークを履かせています。
これでホイールのセッティングを出して、出来ればワンオフ対応でホイールを製作してもらおうと思っています。が、今はこの仕様で大満足。
タイヤはDUNLOPのCR65を暫定的に履かせていますが、こちらも変更予定です。

まずは、春のツーリングを走って改善点を探す事にします。


フロントホイールとフェンダーの相性は良い感じです。
この位のサイズで良さそうですね。あとはタイヤの太さで少し改善できる予定です。


問題のリヤホイールです。
ホイールは前後同サイズなのですがリヤは全く合わなかった為、急遽ワイドスペーサーをイギリスから取り寄せて、装着した状態が上記画像です。
これでタイヤサイズを太くすれば丁度良い感じになりそうです。
それにしても、26R風ワイドフェンダーに合うホイール探しは難儀しました。
予想よりもマイナスオフセット値が大きかった為、苦労しました。まだまだ暫定状態ですが、これで走行は出来そうです。

よく言うツライチ状態はあまり好みでは無いので、少しフェンダーに収まった状態を狙っていくことにします。この辺は好みがでてきますね。

 


そして、試走出来るようにキャブレターの基本設定だけ行い、いざ走行です!!
やっとここまで来ました(^^♪

つづく!
ではなく、今回は我慢できずにツーリングの試走をして参りました!

急ピッチで仕上げたので、最初は少々不安でしたが、快調に走ることが出来ました。
今回のツーリングの下見が約300㎞程度の走行でしたが、色々と改善したいところが見つかりましたので、それは後々の楽しみとしてとっておくことにしましょう。

次は本番の2泊ツーリングとなるので、無事に走り切ってくれる事を祈るばかりです♪

White ELAN その5 キャブレター周り編

White ELAN その5 キャブレター周り編

今回はキャブレター周辺の作業に取り掛かります。
現状としてはエンジンはかろうじてかかるのですが、どうも調子が良くないのでキャブレターのチェックとアクセルリンケージの変更等を行っていきます。

まずは上の画像を見ていただきたいのですが、スポーツシーンでよく使われているツインワイヤー対応のアクセルリンケージが取り付けられています。アクセルのフィーリングは良いのですが、スターターソレノイドの12v端子にリンケージが接近して今にもスパークしてしまいそうな危険な取り付けとなっていました。1、2番側のキャブレター側にリンケージを移植する事も考えましたが、ボンネットに当たってしまい無理そうです。
また、なるべくエンジンルームはシンプルにしたかったので、取り回しを変更することにします。

その前にキャブレターのチェックを行います。
White ELAN号はWeber DCOE45が装着されていました。ジェット類を見てみると車両が長期保管されていた為か少々荒れた状態です。キャブレター側も少し詰まりを感じていたので、今回は以前ESCORTの時に使っていたO/H済のキャブレターを使う事にします。
装着されていたキャブレターは後日O/Hをしてあげる事に。

ジェット類はと言うと、当初装着されていたジェットが新品キャブレターを購入すると最初にセットされている番手が全ての箇所に装着されていたので、キャブレターのリセッティングは必須になりました。

まずは、以前白ESCROTにWEBER DCOE45を装着していた時のジェットを仮組みしてキャブレターを取り付ける事にします。

キャブレターのシンクロプレートも今回は装着する事に。
自分で図面を描いて作ってみたい!
と言う思いから各部の寸法を計測して図面に起こして制作して貰いました。
市販品でもそれ程高価な物では無いので、かかった時間と加工賃等を考えると価格的には高くなりましたが、自分で作った物だけに愛着が湧きます。それと、色々と考えながら作る時間が楽しい時間でした!!


シンクロプレートに装着するワイヤー受けも製作致しました。
足りないショートパーツは工作機器を使い自分で製作する事に。

そして、組み合わせて完成です。
スロットルケーブルはノーマルと同じ取り回しとして、ワイヤー長もなるべく短く設定致しました。
フィーリングは最初に装着されていたリンケージの方がスムーズでしたが、シンプルな見栄えになり個人的には大満足です。
何よりスターターソレノイド周辺にスペース的なゆとりが出来た事が一番ですね。

フューエルラインも無駄に長く取り回しがされていたので、なるべく短く変更しておきました!!

次は内装に手を加えて行こうと思います!!
つづく!

White ELAN その4 足回り編

White ELAN その4 足回り編


今回はサスペンション関係をチェックしていきます。

足回りは走りに関わる重要な項目になるのでスパナチェックをメインに、現状を把握する為、分解なども箇所箇所で行ていきます。


下周りを覗き込む限りでは大きなダメージも無く一安心です。 かなり昔にレストアされてから走行は余りしていない様に見受けられます。
サスペンションアームを取り外してブッシュの状態の確認、サスペンションの動きをチェックします。今回は現状の把握がメインなので、機関的に問題無ければ、再度組付けを行います。


長年の塵等が積もっているので、掃除を行いながらの作業で思うように進まないのですが、それも楽しみとしてコツコツ作業を行っていきます。
スパナチェックを確認できるボルト類全てに行いました。所々締め付けが弱い所もあり、スパナチェックの重要性を再確認です。
スパナチェックはヒストリック系の車両に限らず、おススメ致します。


今回のメインイベントは、ノックオンハブからボルトタイプのハブに交換です。
同じノックオンハブでも強化されている26Rタイプと迷いましたが、今回は26R仕様にしたいわけでは無いので、違うアプローチとしてボルトタイプに致しました。
ベアリングはまだ使えそうなので、グリスを注入し再利用します。


一緒にスタッドボルトも購入していたので、プレスで圧入します。
このようなパーツが純正以外で多くラインナップされているのもELAN人気の理由かもしれませんね。
リフレッシュの際はノーマル派にもモディファイ派にも多くのパーツが用意されているので、好きな物をチョイスし自分仕様のELANに仕上げることが出来ます。


そして取付です。
これでボルトタイプのホイールをインストールする事が出来るようになりました。ELANはリヤのサスペンションアームの形状的にホイール選びはとてもシビアになります。

と、言う事でホイールが用意できるまで次の作業に移る事にします。
早く走ってみたい!

つづく!

White ELAN その3 配線処理編

White ELAN その3 配線処理編


色々な作業を同時進行で進めていますが、今回ご紹介するのは配線編です。


このWhite ELAN号は前のオーナーさん世代にノーマルの配線を活かしながら後からリレーを追加していった、所謂よくある配線処理となっています。
ただ、問題なのは配線作業の途中で力尽きてしまったのか、、、、


エンジンルームやインテリアは配線が右往左往している状態でした。
特にラジエター周辺はリレーがあとから5個追加で装着されていて、その周辺は配線祭りとなっています。


オルタネーター周辺も配線が未接続の物も多く放置状態のまま。
配線図を見ながら、少しシンプルに配線をまとめていくことにします。
個人的にはノーマルのルーティングでなければダメ等の拘りは無いので少しでもシンプルになるように纏めていきます。
これが時間のかかる地味な作業です。

ヒューズボックスもご覧の通り長年の汚れが溜まっています。
地道に磨いた画像が右側になります。少しは電気がスムーズに流れるようになってくれたかな。(自己満足の世界ですが。。。。)

今回も汎用のヒューズボックスを使って1か所に纏めてみました。
むき出しだった配線もテープで纏めてスッキリです。
せっかくなのでオルタネーターからソレノイド迄が細い線だけだったので、1本追加しておきました。電装品が多い車では無いのですが、ダイナモからオルタネーターに交換されているので、念の為と言う事で。


同時に電動ファンの追加と、壊れていたファンスイッチも新調。
ELANシリーズの中では、ラジエター容量が少ない時期のモデルになるので、今後走り始めて容量不足を感じたら大型な物に交換を検討する事にします。

チョット配線がスッキリして見栄えが良くなりました♪

次は足回りの作業に入ります!
つづく!!

White ELAN その2 ステップ1方向性決定編

White ELAN その2 ステップ1方向性決定編

前回ご紹介したように現在ELANのメンテナンス&モディファイを実施しています。
いきなりですが質問です!
ELANは大きく分けてシリーズ4まで御座いますが、原田号はシリーズ何でしょうか?
答えは原田を見かけた際にお声かけ下さい(笑)

と言うクイズをしたくなってしまう程、色々な仕様が混ざり合っている車となります。ノーマルとモディファイ両方とも好きな原田ですが、白ELAN号は色々といじっていきたいので今回の車はとても面白いベースと考えています。

今回のコンセプトは年に1~2回程度ミニサーキットを走り、ワインディングも気持ちよく走りたい!と言うコンセプトと決めています。White ELAN号は長い間動くことなく長期ガレージ保管されていた車両になる為、色々とチェックをして安心して走行出来る状態にするのが第1ステップとなります。

と、言いながらもついついモディファイしたくなってしまうのが車好きですよね(笑)例に漏れずモディファイも同時進行で進めています。

まずは、、、

  1. 各部の点検
    長らく走っていなかった車なので各部チェックが必須
    と、同時に現状の把握
  2. 電気系の配線をまとめたい!
    中途半端に配線処理されていた為、安全の為にまとめておきたい。
    これが結構面倒で時間が掛かりそう。。。
  3. 太いタイヤを履きたい!
    本来細いタイヤでキビキビと走るのがELANとは重々承知!

今回原田的には3番の太いタイヤと言うのは26Rに良く似合うヒストリックレース系タイヤを履けるようにしたいと考えています。26Rレプリカパーツを使えば簡単なのですが、あえて独自路線で悩みながら進めて行きたいと考えています。
さて、どうなることやら!

今回は画像無しブログとなってしまいましたが、次回は作業しながら写真を撮りたいと思います(-_-;)

次回に続く!

突然ですが、原田、LOTUS ELANを購入しました! その1

突然ですが、原田、LOTUS ELANを購入しました! その1

今回も作業画像からのスタートとなりますが、この度原田LOTUS ELANを購入しました!
そして、春からのイベントに間に合わせる為に早速メンテナンス作業に入っています。そんなこんなで、ちゃんと車両撮影せずにスタートしてしまった事を今さらながら後悔しています(笑)

以前から所有しているFORD ESCORT エステートはエンジン載せ替え計画など、継続的なモディファイが行われていますが、コロナ禍においては積載量が多いことから、様々なシーンで活躍してくれました。

しかし、昨年末からWitham Carsのイベント活動が再開され、Witham Cars的ツーリングやサーキットを走れる車を所有していないことに気づき、後回しにしていた(後の楽しみとしてとっておいた)LOTUS ELANの購入を決心しました。


今回も白ESCORTの時と同様、年間数回のサーキット走行を楽しめるようにしたいと考えています。そんな理由でノーマルテイストのELANではなく、既に色々と手の入った物をベースとすることにしました。
ELANの世界ではRacing Elanこと26Rを筆頭に、オリジナルに拘った世界もありますが、今回も原田流のアプローチで車を仕上げていく予定です。

第一弾のターゲットとして、4月に開催されるWitham Cars春のツーリングイベントに出走することを目指しています。

今回の車両も一筋縄で行かなそうな予感プンプンです(笑)
でも、それも車趣味道!
楽しみながらメンテナンスも行い、愛車を大切に育てていく予定です。
また、同時進行で所有しているFORD ESCORT エステートのモディファイも進めていく予定です。

ワクワクが止まりません!

※このブログで紹介している内容は原田が趣味として楽しんでいる車イジリをご紹介しています。作業に関して店舗ではお受けしていない内容も御座いますので、予めご了承下さい。

FORD ESCORTエステートのメンテナンス! 番外エンジン編



突然エンジンの画像からスタートする番外編となってしまいました。
事の発端は2022年の年末にさかのぼります。
朝出社しようとイグニッションキーを捻ってもエンジンがかかりません。初爆すらありませんでした。前日は普通に走行していたので、エンジンを掛け損じてプラグをカブらせてしまったかな。。。。と思いその日は諦めて出社し、後日色々チェックしてみると、点火もガソリンも問題が無い事は確認。いやな予感がしたので緊急入庫させる事に致しました。
結果を言ってしまうとガスケット抜けで圧縮が無い状態でした。


そうと分かれば早速作業に入ります!
OHVはヘッドを降ろすのが楽で助かります。
長年の歴史が詰まった状態でした(笑)
スラッジが溜まり、固着し、バルブをバラスのに少し手間取ってしまいました。皆さんオイル交換は定期的に行いましょう!!
ヘッドの歪みも確認してみたところ、やはりと言うか規定値から大幅に出てしまっていたので、修正面研を依頼する事に致しました。


ハイ、面研が終了して戻ってきた図です。
今回は不動になるまでエンジンは快調だった為、必要最低限の修理で留める事にしました。

以前ご案内した1700㏄化プランが別途進行中の為、エンジン載せ替えを近々行う予定だった矢先に1100㏄(ノーマル)エンジンが。。。。
こう言うタイミングって待ってくれませんよね(-_-;)

まずは1100㏄を復調させて、1700㏄化をじっくり進めて行きたいと思います。
ESCORT エステート道は、まだまだつづく!!