今日もウィザムカーズ・ファクトリーではエリーゼの車検整備を作業中です。Mk1世代のエリーゼともなると、整備項目はかなり多くなります。油脂類の交換はもちろん、ブレーキマスターシリンダーやブレーキホースの交換、ラジエターホースの交換、バッテリーやタイヤなど、今回もたくさんの整備を実施させて頂きました。
例えばブレーキローターも、今回の作業で交換しました。Mk1世代のエリーゼは、ブレーキローターの素材もアルミとスチールの2種類の設定があり、当然ブレーキパッドも別々のものになります。今回はスチール製でした。
ローターの表面をよくみると、ブレーキパッドとの摩擦面だけが磨り減って、段差ができています。3万キロ程度走行したら、一度点検してみましょう。
余談ですが、MK1世代のエリーゼは、ホイールのPCDも95.25mmという英国車ならではの数値です。Mk2以降は一般的な100mmになります。
こちらが交換済みの新しいローターです。エリーゼはブレーキの鳴きが気になることがありますので、ブレーキグリスを塗布します。さらにブレーキパッドの面取りをして完了です。エリーゼ用のブレーキローターには、純正タイプからドリルドタイプまで色々あります。またブレーキホースがゴム製の場合は、ステンメッシュのタイプに交換すると、ブレーキペダルの感触がダイレクトなものに変わりますので、こちらもおすすめです。
怒涛の納車ラッシュ
今週のウィザムカーズ・ファクトリーは納車の連続でした。しかもすべて関東圏以外のエリアです。ウィザムカーズの積載車が大活躍の1週間でした。
まずはエリーゼSCのキャニオンレッド、この車両は静岡県の富士市に納車させて頂きました。陸運局は沼津です。
翌日は大阪陸運局(寝屋川市で、ケータハムのSEVEN270の登録と納車です。年末ということもあり、陸運局は大混雑の状況でした。
さらに昨日は名古屋のお客様に、エリーゼMk1を納車致しました。ガレージでエリーゼを待っていたのは、エリートとエランの組合せ。しかもエランはBRM、これまでの疲れも吹っ飛んでしまうほどの驚きでした。
今回の3日間の走行距離の合計は2000kmを超えました。これからも日本全国に納車致しますので、遠方の方もぜひお気軽にご相談下さい。
ファクトリー便り No.78
本日は内藤メカニックが主人公?ではありません(笑)
フロントの小林がエリーゼのLSD装着をお伝えしようと思います。最近は立て続けにセブンのLSD作業を実施しましたが、もちろんエリーゼのお客様からもLSDのご相談は頻繁にございます。
まずは車輌からギアボックスを降ろしている写真です。この作業の前に、アンダーパネル、サスアーム、ドライブシャフトなどを既に取り外しております。もちろんミッションオイルも抜いておきます。
これが車体から降ろした6速ギアボックスです。手前下の部分にデファレンシャルが入っていますので、上から順番に分解していきます。
これは特殊工具を使って、5速ギヤと6速ギヤを外している所です。まず5速と6速ギヤを外し、順番に分解していきます。
トップケース、5速6速ギヤ、センターケースと外していくと、1~4速ギヤが出てきました。これも順番通りに外していきます。手前に見える一番大きいギヤがデファレンシャルのリングギヤです。
取り外したギヤを並べてみました。なんか壮観じゃないですか?私はこの写真、結構好きです(笑)
ノーマルデファレンシャルから外周のリングギヤを取り外します。内部に見えるのが、デファレンシャルのサイドギヤやピニオンギヤです。
そしてこちらが今回組み込むLSDです。先ほどのノーマルデファレンシャルと違って、中身が見えにくいのですが、よく見ると上のほうに湿式クラッチが見えています。このクラッチが作動することにより、差動制限が掛かる仕組みです。
このLSDに先ほど取り外したリングギヤを取り付けします。
LSDにリングギヤを取り付けた物と外したノーマルデファレンシャルです。ここまで来れば、逆の手順で組み付けるだけです。言葉で言うと一言ですけど、外すより組み付けのほうが大変なんですけどね(笑)
LSDの効果については今更ご説明は不要かも知れませんが、コーナリングの最中にアクセル踏んでも、ガンガン加速するようになりますから、オーナー様も楽しみにしているようでした。
ギアボックスを車輌に乗せたら、足回りなどを組み付けて、試運転の後に納車となります。慣らしが終わるまでは、安全運転でお願いしますね。
ファクトリー便り No.76
今日のファクトリーでは車検でご入庫のエリーゼの、ウォーターホース交換が行われております。新たに組み込まれるのは、シリコン製の強化型ホースキットです。このエリーゼは1999年式の50thアニバーサリーモデルですので、登録からすでに17年が経過しており、ゴム製のホースを全てシリコン製に交換します。
シリコンホースの耐久性の高さはこのブログでも以前ご紹介致しましたが、専用設計ですから分岐が多い箇所もスマートに収まるのがうれしいですね。エンジンルームのドレスアップ効果も期待できます。
ちなみにラジエターはフロントに配置されていますから、配管はエンジンルームからシャシーのサイドレールを通ってラジエターに向かいます。上の写真はエンジンルームからサイドレールに入るところです。90度に曲がる部分のホースも、シリコン製に交換します。
サイドレールを通ってきたパイプは、左フロントホイール付近から、ラジエターに接続されます。もちろんここもシリコン製になります。ちゃんと純正と同様にエア抜きのバルブも設置されています。
こちらは反対側の右フロントのタイヤハウス内です。ここから再びサイドレールを通って、エンジンルームに戻ります。図解すると下記の様になります。
水温が上昇しサーモスタッドが開くと、ラジエターに向かって冷却水が流れるようになり、コクピットの周囲をぐるっと循環する構造になっています。
ウォーターホースキットは、エリーゼの各世代毎の専用設計なのですが、Mk1世代のキットは徐々に品薄になっていますので、お考え中のお客様は、ぜひお早めにご相談下さい。
エリーゼmk1タイミングベルト交換
新人フロントマン小林が初めてのブログをupします!これからよろしくお願いします
写真などが未熟な点は来店時に突っ込んで下さいね
今日のファクトリーでは、中古車の納車整備でタイミングベルトの交換をしています。
車輌はロータス エリーゼmk1 エンジンはローバーの18Kです。
この写真は、タイミングベルトを外してる状態です。
タイミングベルトの輪の中にエンジンマウントが通ってますので、
エンジンを吊って、エンジンマウントを一旦外してから、タイミングベルトを抜きます。
外したタイミングベルトです。細かいクラックが見受けられます。
そして、こちらが新品のタイミングベルトです。
当然ですが、クラックなど一切見当たりません
タイミングベルト交換の重要性は皆様御存知だと思いますが、気になるオーナー様は、ぜひ小林まで御相談下さい。
USED CAR 入荷速報! ELISE-SC
USED CAR ピックアップ ELISE-Mk1
今回のUSED CARピックアップはエリーゼMk1です。誕生から20年が経過したエリーゼシリーズの、第一世代に属する車両です。
スポーツカーの歴史に登場した傑作車のひとつとして、エリーゼが高い評価を得ていることは、皆様ご存知の通りです。軽量で高剛性なアルミ接着シャシーは、20年経った今日でも他メーカーでは実現できていない、ロータスならではの卓越したハンドリングを提供してくれます。また最近では乗って楽しむためだけではなく、自動車史に残る傑作をコレクションしておきたい、というニーズも増えてきました。
残念ながら20年もの時間が経過すると、ボディや足回り、エンジンなど各部分に過去のオーナーのモディファイ履歴が残ってしまっているケースが多いのですが、今回ご紹介する車両はLOTUS純正の状態が程度良く維持されており、コレクション派のお客様も納得のコンディションです。
ボディやホイールはもちろん全て純正で、エアロパーツの取付痕などは一切ありません。インテリアやレザーシートも完璧と言ってよい程の状態です。
劣化しがちな幌もきれいに残っていますし、意外と故障するフューエルキャップも鍵付きの純正部品が揃っています。経年劣化しやすいシート後ろのストレージ・ネットは残っていること自体が驚きです。車両の保管状況が良かったことが推測できますね。
エアクリーナーやサイレンサーなど機関も純正状態で、まさに動態保存しておきたくなる一台です。こんなMk1をお探しの方も多いのではないでしょうか。LOTUS練馬ウィザムカーズ・ストアにて展示中ですので、ぜひご来店下さい。
used parts info. – TMR軽量鍛造アルミホイール –
ロータスパーツ情報
TMR エンジニアリング アルミ鍛造ホイール (適合車種:ELISE Mk-2 Rover世代)
4本セット, カラー:ブラック
フロント:16インチ 7.0JJ オフセット+33
リア:17インチ 8.0JJ オフセット+16
希少なローバー世代用のアルミ鍛造ホイールです。スリムなスポークによる、見た目にも軽いデザインは、軽量・高剛性を両立出来る鍛造ホイールならでは。重量は実測でフロント:5.7kg/本, リア:7.3kg/本でした。バネ下重量の軽量化により、シャープなハンドリングと乗り心地の向上に繋がり、愛車の走りがより楽しいものにしてくれます。
センターキャップは純正品を使用可能です。取付も是非ウィザムカーズにお任せ下さい。
SOLD
取り付け工賃など、パーツについてのお問い合わせはお気軽にどうぞ。お電話・FAXでも承っております。
USED CAR ピックアップ ELISE-SC
残暑が続く8月、ウィザムカーズではクリアランス・キャンペーンを開催中です。新ラインナップの価格改定や即納新車のプライスダウン、そして中古車もお買得なモデルが揃っています。今日のご紹介は、2011年式のエリーゼSC、最高出力220馬力のスーパーチャージャー付TOYOTA2zzエンジンを搭載した、最速グレードのエリーゼです。
本来スーパーチャージャー付の2zzエンジンを搭載したエリーゼは、Mark2と呼ばれる世代にラインナップされていたのですが、この車両は第3世代のエリーゼでありながら2zzを搭載した、大変貴重な仕様となっています。2zzエンジンは、そのスポーティなフィーリングで現在でも人気の高いエンジンですが、そこにスーパーチャージャーで過給することにより30馬力も上積みされていますから、その速さ・楽しさは疑う余地がありません。
さらにこの車両はLSDを組込み済みですから、ワインディングからサーキットまで、どんなフィールドでもその速さを存分に満喫できます。他にも大容量のアルミラジエターやHIDヘッドライトなど、うれしい装備が付属していますので、キャンペーンに相応しいお買得な内容となっております。
この車両はLOTUS練馬ウィザムカーズ・ストアに展示中ですので、ぜひご来店下さい。お待ちしております。
USED CARピックアップ!ELISE-S
先日入荷したてのELISE-Sは大変コンディションが良い一台です。年式は2007年ですので、トヨタ1zzエンジンを搭載するエリーゼSがデビューした年になります。どうしても過去のオーナーによるモディファイが目立ってきてしまう年式ですが、この車両はチューニングやモディファイ箇所がほとんどありません。内外装ともに使用感がなく、とてもクリーンな印象です。
インテリアはこの年式のスタンダードな仕様で、ロータスらしいモダンかつ大胆な簡素化を最も強く感じさせる世代です。
インテリアで唯一のオリジナルとの相違点は、ダッシューボード外側のパネルです。通常は黒い樹脂製のパネルが貼られるのですが、この車両はグレーのアルカンタラ仕様です。エアバッグレス世代のアルカンタラ内装とうまくマッチしていますね。
エアバッグが標準化される直前の仕様ですから、メーターカウルやステアリングも96年デビューのエリーゼMk1世代と共通のデザインで、ロータス特有の潔いシンプルさが清々しいですね。
マフラーは純正ではなく、車検対応のSACLAM製に交換されていますが、これはむしろうれしい変更点でしょう。そしてボディカラーは日本でも人気が高いストームチタニウムです。これから初めてのロータスライフを始めようという方には、特にピッタリな一台といえます。ウィザムカーズ・ファクトリーに展示しておりますので、ぜひご来店下さい。