ヒストリック・スポーツはゴムパーツに注意

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先日車検整備を終えたジネッタG4ですが、安心して乗り続けて頂くために、車両各部の消耗部品をしっかりと交換致しました。今回の点検では、特にゴム系の部品の劣化が目立ちました。
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まずはステアリングラック・ブーツ、車検時に交換となる代表的なパーツですね。これ以外にもタイロッドエンドのダストカバー等も、足回りで頻繁に交換するパーツです。
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キャブレターに燃料を供給するホースもゴム製ですが、ホースバンドを外してみると、亀裂がありました。ガソリンもれを起こす前に交換です。
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キャブレター関係では、インシュレーターのゴム部分にも、亀裂が生じていました。エンジンが調子を崩す原因にもなりますので、すぐに交換です。
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さらに、先日のブログでもご紹介したキャブレターを固定しているこのパーツ、ここのゴムも劣化が進行していましたので、すべて交換致しました。
ジネッタは日本に輸入されてからすでに20年ほど経過していますが、消耗部品を適切なタイミングで交換していくことが車両の維持には重要です。今回の車検整備でもゴム系だけではなく、ブレーキのOHなど色々と点検・交換を実施しましたので、またご紹介したいと思います。

日光サーキット走行会開催中

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本日は日光サーキットにて走行会を開催しております。会場から写真が届きましたので、ご紹介しましょう。現地からの連絡によると、朝の段階では天気は雨でコース上はウェットの状況とのことです。
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しかし雨をものともせず、参加者の皆様は続々とコースイン!
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周回を重ねる毎に少しずつ路面も乾いていき、タイムも向上しているようです。
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日光サーキットは1周が1kmほどの小さなサーキットでスピードも控えめですから、未経験者の方でも気軽に参加しやすいと思います。ウィザムカーズでは初心者の方でも楽しみやすいモータースポーツイベントを、色々と企画・開催しております。せっかくのロータス、ケータハムですから、たまにはサーキット走行を体験してみてはいかがでしょうか。ぜひお問い合わせください。
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7年ぶりのG4

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本日は車検整備で入庫していたG4の納車です。久々の愛車の運転ですが、7年ものブランクがありましたので、まずはスイッチの復習からです。夏真っ盛りの天気でしたが、久しぶりのジネッタの手応えを確認しつつ、暑さをものともせずに豪快なサウンドを響かせながらの出庫となりました。

サマーセールも残り一週間となりました!

すでに梅雨が明けたかのような強い日差しと暑さが続く毎日ですが、みなさまいかがお過ごしですか?

ロータスのニューモデルが発表されたこともあり、ウィザムカーズには新車・中古車ともにいつも以上に沢山のお問合せ・ご来店をいただく毎日です。みなさま、ありがとうございます!

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ユーズドカーがお得なサマーセールも、今度の3連休で最後です。
終了まであと1週間ほどありますが、ユーズドカーはどれも1台限りですから、お急ぎ下さい。ブリティッシュ・ライトウェイトスポーツカー専門店として、自信を持ってオススメ出来るユーズドカーを取り揃えております。

まだWebでご紹介できていない車両や、近日入荷予定の車両もありますから、お探しの方はまずご相談いただくのが吉ですよ(^^

アラゴスタ 新カタログ入荷

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サスペンションメーカーのアラゴスタ様から新しいカタログが届きました。アラゴスタはロータスやケータハムのチューニング・シーンでは圧倒的な存在感を示すブランドですから、すでにご存じの方も多いと思います。特に品質の高さには定評がありますが、今回のカタログでも、摺動面のカシマコーティングなどアラゴスタならではのこだわりが満載です。
ロータスやケータハムなど少量生産のメーカーにもしっかり対応している点も、アラゴスタの魅力のひとつです。例えばケータハムでもCSRなど特殊なモデルや最新のSEVEN160もすでにラインナップされています。ライトウェイトスポーツというジャンルなら、最も信頼できるサスペンションがアラゴスタです。せひお気軽にご相談下さい。
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GINETTA 車検整備中

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ウィザムカーズ・ファクトリーには、現在もたくさんのセブンやエリーゼが入庫中ですが、先日はジネッタも車検整備が入庫してきました。ケントエンジンを搭載した95年式のG4です。オーナーの方にはすでに15年ほど乗り続けて頂いておりますので、各部はしっかりとメンテナンスが行き届いております。しかし車体の各部を点検してみると、やはり調整や交換が必要なポイントが見つかります。god02
油脂類の交換やキャブまわりの消耗部品の交換は必須ですが、フューエルホースやラジエターホース、ヒーターホースなどゴム系の部品に劣化がみられますので、今回の整備で交換です。さらにブレーキマスターシリンダやリアのホイールシリンダなど、ブレーキ系もOHを実施する予定です。これからも長く安心して乗って頂ける様に、隅々まで整備をしていきます。

Witham Carsは通常営業中です!

一部スタッフはクラブウィザムのツーリングイベントに行っておりますが、本日もウィザムカーズ ストアとファクトリーは通常通り営業中です!

新車も中古車も試乗車も、四輪も二輪も、楽しい車ばかりをご用意しております(^^

天気が良いのでお出かけの方も多いとは思いますが、帰り道にでもお気軽にお立ち寄り下さいませ。スタッフ一同、お待ちしております!

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GINETTA G4レースシーズンのメンテナンス part3

少し時間が空いてしまいましたが、今回は前回に引き続き、クラッチの取付及びエンジン搭載を紹介致します。
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こちらが新品のクラッチ及び、フライホイールです。ボルト類も全てAPRの強化パーツに変更しました。
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こちらはクラッチ分解時に同時に点検するクラッチレリーズ機構です。
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分解してみましたが、エリーゼのクラッチと比較して部品点数がほんの少し多いですね。レリーズフォークや構成パーツにクラックや摩耗がないことを確認し、グリスアップ&組付けをしていきます。ベアリングは交換です。
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エンジンブロックやトランスミッションがフォード製のため、随所に「Ford」や「FoMoCo」の文字が目に入りますが、レリーズの摺動部にも、ちゃんと小さなロゴが刻印されていました。
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トランスミッションのインプットシャフトのスプライン部にもグリスアップを行い、早速エンジンを載せていきます。
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エキマニガスケットも新調し、補機類の取付と油脂類を充填したら、いよいよエンジンを始動します。
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左右のキャブレターの同調と、ミクスチャの調整を行い、クラッチの作動とオイルの漏れが無いか等入念にチェックしていきます。
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試乗を繰り返し、再びオイル漏れチェック及び、クラッチレリーズの微調整を実施して作業は終了です。。オイル漏れも止まり、サーキット走行の準備はこれで完了しました。4月に入るとツーリングやレースなどのイベントが増えるので、やっと春が来たという気持ちになります。花粉がつらい時期でもありますが、イベントに向けて準備は怠らないようにしないといけませんね。

JCCAヒストリックGPに参戦!

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明日4月9日は富士スピードウェイにて日本クラシックカー協会の主催による富士ジャンボリー2017が開催されます。様々なカテゴリーのレースが予定されていますが、最も注目を集めるヒストリック・グランプリに、クラブウィザム・レーシングから、2台のG4が参戦します。
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ヒストリックGPはロータスやポルシェ、さらにGT40やジャガーなど60年代にサーキットを彩ったレーシングカー達が、コース上で往年の熱い走りを再現する見応えたっぷりのレースです。
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すでに内藤メカニックのブログでもご紹介していますが、ウィザムカーズ・ファクトリーでは、このレースに最高のコンディションで臨むため、連日2台のジネッタの整備が続いてきました。
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今回も#65のG4は弊社代表の篠原が、#66はクラブウィザム・レーシングのお客様がドライブします。コルベットやロータス、GT40等そうそうたるライバル達を迎え撃つ2台のジネッタの活躍に、ぜひご注目下さい。
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GINETTA G4レースシーズンに向けてメンテナンス中 part2

今回は先日紹介したジネッタのレース準備の続きです。
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まずはドライサンプのサンプパンを外していきます。最近のエンジンのオイルパンは液体ガスケットを塗るだけで大丈夫ですが、ケントエンジンのオイルパンにはコルク製ガスケットが使用されています。
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こちらが新品のコルク製ガスケットです。使用している間に少しづつ痩せていってしまうので、オイルがにじみ始めてしまった時にはネジを増し締めをする必要があります。この他にもロータスT/Cはカムカバーに、ケントエンジンではタペットカバーに、コルク製のガスケットが使用されています。
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フライホイールの奥にあるクランクシャフトのシールキャリアを取り外していきます。クランクシャフトの右上に見えているのはジャックシャフトです。ツインカムヘッドに換装される前にはカムシャフトとして使われていたパーツですが、現時点ではこのシャフトの役目は多くてもメカニカルポンプとディストリビューター、オイルポンプの駆動のみになっています。
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そして、今回のクラッチ交換の原因でもあったクランクのオイルシールです。やはりここもすんなり交換して作業終了という訳にはいきません。シールキャリアのセンター出しをしっかり行わないと、オイル漏れが再発してしまいますので、1/100mm単位で調整を繰り返し固定します。
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こちらはフライホイールとリングギアです。ここもやはり最近の国産車の場合、フライホイールとリングギアがアッセンブリパーツとして供給されますので、多くてもクラッチカバー用のノックピンの圧入作業のみですが、こちらはリングギアの焼き嵌めから行わなくてはいけません。
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焼き嵌めを行ってから、リングギアの周り止めの為に一手間加えます。
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熱を加えすぎて歪まないようにしつつ溶接で固定します。こちらも重量バランスが崩れないように注意しながら、必要最低限の量で済ませます。
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オイルパンを取り付ける前の腰下の画像です。画像だけでは50年以上も前に設計されたエンジンとは思えないですよね。このエンジンがジネッタに搭載されたのも50年近く前でしょうから、本当にすごいエンジンです。
次回はクラッチの取り付け作業をご紹介したいと思います。