White ELAN その5 キャブレター周り編

今回はキャブレター周辺の作業に取り掛かります。
現状としてはエンジンはかろうじてかかるのですが、どうも調子が良くないのでキャブレターのチェックとアクセルリンケージの変更等を行っていきます。

まずは上の画像を見ていただきたいのですが、スポーツシーンでよく使われているツインワイヤー対応のアクセルリンケージが取り付けられています。アクセルのフィーリングは良いのですが、スターターソレノイドの12v端子にリンケージが接近して今にもスパークしてしまいそうな危険な取り付けとなっていました。1、2番側のキャブレター側にリンケージを移植する事も考えましたが、ボンネットに当たってしまい無理そうです。
また、なるべくエンジンルームはシンプルにしたかったので、取り回しを変更することにします。

その前にキャブレターのチェックを行います。
White ELAN号はWeber DCOE45が装着されていました。ジェット類を見てみると車両が長期保管されていた為か少々荒れた状態です。キャブレター側も少し詰まりを感じていたので、今回は以前ESCORTの時に使っていたO/H済のキャブレターを使う事にします。
装着されていたキャブレターは後日O/Hをしてあげる事に。

ジェット類はと言うと、当初装着されていたジェットが新品キャブレターを購入すると最初にセットされている番手が全ての箇所に装着されていたので、キャブレターのリセッティングは必須になりました。

まずは、以前白ESCROTにWEBER DCOE45を装着していた時のジェットを仮組みしてキャブレターを取り付ける事にします。

キャブレターのシンクロプレートも今回は装着する事に。
自分で図面を描いて作ってみたい!
と言う思いから各部の寸法を計測して図面に起こして制作して貰いました。
市販品でもそれ程高価な物では無いので、かかった時間と加工賃等を考えると価格的には高くなりましたが、自分で作った物だけに愛着が湧きます。それと、色々と考えながら作る時間が楽しい時間でした!!


シンクロプレートに装着するワイヤー受けも製作致しました。
足りないショートパーツは工作機器を使い自分で製作する事に。

そして、組み合わせて完成です。
スロットルケーブルはノーマルと同じ取り回しとして、ワイヤー長もなるべく短く設定致しました。
フィーリングは最初に装着されていたリンケージの方がスムーズでしたが、シンプルな見栄えになり個人的には大満足です。
何よりスターターソレノイド周辺にスペース的なゆとりが出来た事が一番ですね。

フューエルラインも無駄に長く取り回しがされていたので、なるべく短く変更しておきました!!

次は内装に手を加えて行こうと思います!!
つづく!

White ELAN その4 足回り編

White ELAN その4 足回り編


今回はサスペンション関係をチェックしていきます。

足回りは走りに関わる重要な項目になるのでスパナチェックをメインに、現状を把握する為、分解なども箇所箇所で行ていきます。


下周りを覗き込む限りでは大きなダメージも無く一安心です。 かなり昔にレストアされてから走行は余りしていない様に見受けられます。
サスペンションアームを取り外してブッシュの状態の確認、サスペンションの動きをチェックします。今回は現状の把握がメインなので、機関的に問題無ければ、再度組付けを行います。


長年の塵等が積もっているので、掃除を行いながらの作業で思うように進まないのですが、それも楽しみとしてコツコツ作業を行っていきます。
スパナチェックを確認できるボルト類全てに行いました。所々締め付けが弱い所もあり、スパナチェックの重要性を再確認です。
スパナチェックはヒストリック系の車両に限らず、おススメ致します。


今回のメインイベントは、ノックオンハブからボルトタイプのハブに交換です。
同じノックオンハブでも強化されている26Rタイプと迷いましたが、今回は26R仕様にしたいわけでは無いので、違うアプローチとしてボルトタイプに致しました。
ベアリングはまだ使えそうなので、グリスを注入し再利用します。


一緒にスタッドボルトも購入していたので、プレスで圧入します。
このようなパーツが純正以外で多くラインナップされているのもELAN人気の理由かもしれませんね。
リフレッシュの際はノーマル派にもモディファイ派にも多くのパーツが用意されているので、好きな物をチョイスし自分仕様のELANに仕上げることが出来ます。


そして取付です。
これでボルトタイプのホイールをインストールする事が出来るようになりました。ELANはリヤのサスペンションアームの形状的にホイール選びはとてもシビアになります。

と、言う事でホイールが用意できるまで次の作業に移る事にします。
早く走ってみたい!

つづく!

White ELAN その3 配線処理編

White ELAN その3 配線処理編


色々な作業を同時進行で進めていますが、今回ご紹介するのは配線編です。


このWhite ELAN号は前のオーナーさん世代にノーマルの配線を活かしながら後からリレーを追加していった、所謂よくある配線処理となっています。
ただ、問題なのは配線作業の途中で力尽きてしまったのか、、、、


エンジンルームやインテリアは配線が右往左往している状態でした。
特にラジエター周辺はリレーがあとから5個追加で装着されていて、その周辺は配線祭りとなっています。


オルタネーター周辺も配線が未接続の物も多く放置状態のまま。
配線図を見ながら、少しシンプルに配線をまとめていくことにします。
個人的にはノーマルのルーティングでなければダメ等の拘りは無いので少しでもシンプルになるように纏めていきます。
これが時間のかかる地味な作業です。

ヒューズボックスもご覧の通り長年の汚れが溜まっています。
地道に磨いた画像が右側になります。少しは電気がスムーズに流れるようになってくれたかな。(自己満足の世界ですが。。。。)

今回も汎用のヒューズボックスを使って1か所に纏めてみました。
むき出しだった配線もテープで纏めてスッキリです。
せっかくなのでオルタネーターからソレノイド迄が細い線だけだったので、1本追加しておきました。電装品が多い車では無いのですが、ダイナモからオルタネーターに交換されているので、念の為と言う事で。


同時に電動ファンの追加と、壊れていたファンスイッチも新調。
ELANシリーズの中では、ラジエター容量が少ない時期のモデルになるので、今後走り始めて容量不足を感じたら大型な物に交換を検討する事にします。

チョット配線がスッキリして見栄えが良くなりました♪

次は足回りの作業に入ります!
つづく!!

White ELAN その2 ステップ1方向性決定編

本日のファクトリー 4月1日新年度スタート!

こんにちは。ファクトリーです。

本日から4月ですね!
4月は不思議と気持ちが軽やかになります!
新しい生活、新しい環境をスタートさせる方もいらっしゃると思います。

そんな4月の1日目、ファクトリーでは2名のお客様のご納車となりました。

1台目は、今でもLOTUSを代表するモデル、ELANになります。

オーナー様は今までにLOTUS Eliseや、CATERHAM Super Light R500R等を所有し、この度はヒストリック系のElanをお選びいただきました。
モデルは、1966年式Sr,3となります。
納車整備はヒストリックメンテナンスプランをお選びいただき、細部にわたり納車整備をさせて頂きました。古いモデルでは御座いますが、安心してElanライフをお楽しみいただく事が出来るかと思います。

サーキットを楽しむハード系のR500Rと、癒し系のElanの2台体制は、最強の布陣で羨ましい限りです。R500Rも1年で1.5万キロ走行したとの事なので、きっとElanでも車遊びを楽しんでいただける事間違いなしですね。

 

さて続きましてはSEVEN K-Road Sportです。

1996年式、エンジンはRoverのKシリーズ1600ccになります。
オーナー様は以前CATERHAMのBDRを所有していた時期があり、少し時間が空いてしまいましたがやはりSEVENへの思いは忘れる事が出来ずに、今回Rover世代のSEVENをご購入いただきました。

RoverのKシリーズ世代はキャブレター世代と最新モデルとの間のモデルとなり、エンジンの荒々しさもありながら、インジェクションモデルの気楽さを兼ねそろえた良いとこ取りのモデルとなります。
きっと新たなSEVENライフをお楽しみいただけると思います!!

今時期はオープンカーの最高のシーズンとなります。
これからも、よろしくお願い致します。

 

ELISE-R サクラム製マフラー取付

こんにちは。

今回はELISE-Rのマフラー交換についてご紹介したいと思います。

サーキット派に今も尚人気の高いのがELISE-Rになります。
人気の秘訣は高回転まで使う事ができ、自然吸気ならではのフィーリングの良さ、メンテナンスのし易さが上げられるのでは無いでしょうか。

オーナーは普段ご自身でメンテナンスを行いながら、スポーツ走行を楽しまれてます。

今回はご自身ではメンテナンスしきれない部分や、見落としてしまっているポイントなどを含めて「プロに診て欲しい」と整備をお任せ頂きました。

 

早速ですが、今まで使われてたマフラーになります。
長年のスポーツ走行でかなり酷使した外観になります。
音量も大きくなっていたので、サイレンサー内部インナーもダメージを受けているかと思われます。

そしてこちらがオーダーいただいたサクラム製の「SILENCER KIT」です。もちろん保安基準適合品になります。
全体の造りや溶接面も非常にキレイで、取り付けてしまうと見えなくなってしまうのが残念です。

サクラムのサイレンサーはレゾネータータイプになるので、長期の使用でも内部の破損が少なく、音量もキープし易くなります。

音量、音質にかなり拘り開発された製品です。

この美しい輝きを見ていると音質の良さを期待せずにはいられません。

 

これから他整備作業がございますので、今暫く走行(マフラー)テストの報告はお待ち下さい!!

オーナーと現在調子の悪い所、気になる所をお聞きして予算に合わせた作業を実施させていただきました。キチンと整備をすればELISEは長い間スポーツ走行を安全に楽しみる車となります。

 

 

 

 

【速報】EXIGE 240 CUP遂に完成!その5

リフレッシュ作業を行っていたEXIGE 240 CUPが遂に完成致しました。
詳細は下記の記事を読み返してください。

USED CAR入庫速報! EXIGE CUP240

USED CAR 入荷速報! EXIGE 240 その2

USED CAR入荷速報!EXIGE240CUP その3

Exige 240CUP メンテナンス&リフレッシュ その4


1800㏄時代のEXIGEモデルでも、レース用としてLOTUS SPORT社が手掛けたモデルは少なく、このEXIGE 240 CUPはそんな数少ないモデルの1つとなります。

今回は主に当時最強スペックの247㎰を、次のオーナー様にも楽しんでもらえるようにスーパーチャージャーユニット、クラッチ系の点検を集中的に行いました。
納車後すぐにでもサーキット走行を楽しんでいただけるかと思います♪

EXIGEでモータースポーツを楽しみたいと言う方には最高の1台となります。

是非ご検討ください!!

White ELAN その2 ステップ1方向性決定編

前回ご紹介したように現在ELANのメンテナンス&モディファイを実施しています。
いきなりですが質問です!
ELANは大きく分けてシリーズ4まで御座いますが、原田号はシリーズ何でしょうか?
答えは原田を見かけた際にお声かけ下さい(笑)

と言うクイズをしたくなってしまう程、色々な仕様が混ざり合っている車となります。ノーマルとモディファイ両方とも好きな原田ですが、白ELAN号は色々といじっていきたいので今回の車はとても面白いベースと考えています。

今回のコンセプトは年に1~2回程度ミニサーキットを走り、ワインディングも気持ちよく走りたい!と言うコンセプトと決めています。White ELAN号は長い間動くことなく長期ガレージ保管されていた車両になる為、色々とチェックをして安心して走行出来る状態にするのが第1ステップとなります。

と、言いながらもついついモディファイしたくなってしまうのが車好きですよね(笑)例に漏れずモディファイも同時進行で進めています。

まずは、、、

  1. 各部の点検
    長らく走っていなかった車なので各部チェックが必須
    と、同時に現状の把握
  2. 電気系の配線をまとめたい!
    中途半端に配線処理されていた為、安全の為にまとめておきたい。
    これが結構面倒で時間が掛かりそう。。。
  3. 太いタイヤを履きたい!
    本来細いタイヤでキビキビと走るのがELANとは重々承知!

今回原田的には3番の太いタイヤと言うのは26Rに良く似合うヒストリックレース系タイヤを履けるようにしたいと考えています。26Rレプリカパーツを使えば簡単なのですが、あえて独自路線で悩みながら進めて行きたいと考えています。
さて、どうなることやら!

今回は画像無しブログとなってしまいましたが、次回は作業しながら写真を撮りたいと思います(-_-;)

次回に続く!

突然ですが、原田、LOTUS ELANを購入しました! その1

突然ですが、原田、LOTUS ELANを購入しました! その1

今回も作業画像からのスタートとなりますが、この度原田LOTUS ELANを購入しました!
そして、春からのイベントに間に合わせる為に早速メンテナンス作業に入っています。そんなこんなで、ちゃんと車両撮影せずにスタートしてしまった事を今さらながら後悔しています(笑)

以前から所有しているFORD ESCORT エステートはエンジン載せ替え計画など、継続的なモディファイが行われていますが、コロナ禍においては積載量が多いことから、様々なシーンで活躍してくれました。

しかし、昨年末からWitham Carsのイベント活動が再開され、Witham Cars的ツーリングやサーキットを走れる車を所有していないことに気づき、後回しにしていた(後の楽しみとしてとっておいた)LOTUS ELANの購入を決心しました。


今回も白ESCORTの時と同様、年間数回のサーキット走行を楽しめるようにしたいと考えています。そんな理由でノーマルテイストのELANではなく、既に色々と手の入った物をベースとすることにしました。
ELANの世界ではRacing Elanこと26Rを筆頭に、オリジナルに拘った世界もありますが、今回も原田流のアプローチで車を仕上げていく予定です。

第一弾のターゲットとして、4月に開催されるWitham Cars春のツーリングイベントに出走することを目指しています。

今回の車両も一筋縄で行かなそうな予感プンプンです(笑)
でも、それも車趣味道!
楽しみながらメンテナンスも行い、愛車を大切に育てていく予定です。
また、同時進行で所有しているFORD ESCORT エステートのモディファイも進めていく予定です。

ワクワクが止まりません!

※このブログで紹介している内容は原田が趣味として楽しんでいる車イジリをご紹介しています。作業に関して店舗ではお受けしていない内容も御座いますので、予めご了承下さい。

Exige 240CUP メンテナンス&リフレッシュ その4

こんにちは。Factoryです。

今朝の情報番組のお花見の話題を見て、春が近付いて来ている事を実感した今日この頃です。ツーリングシーズンもそこまで来ていますね。
私も、そろそろ愛車のGINETTA G4のメンテナンスを始めたいと思います♪

さて今回は「Exige 240 CUP」のメンテナンス&リフレッシュの続報をお伝えしたいと思います。

前回はSUPER CHARGERを外したところ迄でしたが、今回は外したSUPER CHARGERを分解点検の模様になります。

各部パーツの洗浄作業を行い、計測の結果スーパーチャージャーユニットは不具合も無く、引き続き使えることが分かりました。
これから組付けていきます。

作業終了までに少々時間を要してしまいましたが、LOTUS SPORTが製作したレース直系のEXIGE 240CUPですので、肝となるSUPER CHARGERユニットのメンテナンスは重要なポイントかと思われます。

最後にフライホイール、クラッチの状態を確認し、エンジンの積み込み作業となります。
次回は走行の模様をご報告が出来ると思います!こうご期待下さい。

エキシージでサーキット走行を・・・とお考えの方。お早めにご連絡下さい!!

 

それではまた。

USED CAR入荷速報!EXIGE240CUP その3

Rover Mini 車検整備

こんにちは。ウィザムカーズ  ファクトリーです。

日々陽気が良くなって来てはおりますが・・・それに合わせて憂鬱な花粉の季節でもあります。もうくしゃみが止まらないやら目が痒いやら。

皆様は大丈夫でしょうか・・・。

 

さて、今回はローバーミニの車検整備についてのお話です。

皆さんご存じのようにミニは1959年~2000年 41年間製造されてたロングヒットモデルとなります。こちらのおクルマは所謂97年以降の最終型インジェクションモデルで、人気のモデルとなります。もちろんクーラーも装備されています♪

こちらのミニにつきましては以前当ブログでもご紹介をさせて頂きましたが、昨年6月にトランスミッションのオーバーホールを施工致しました。

オーバーホール後の経過状況も診て参ります。

また前回の施工時に、足廻りのリフレッシュ及びアッグレードを施しました。サスペンション関連の整備としましてMINISPORT製のスムーサライドを取付ました。この製品はミニの特徴であるラバーコーンを活かしつつ、乗り心地がよくなり、しっかりとストロークしてくれる・・・そんな特性がございます。

 

スムーサライドを取付てから、約半年を経過しております。各パーツも馴染んで来た頃になりますので、今回の車検整備と合わせてチェックしていきます。
前回、車高は十分に慣らしを行ってから納車した為、大きな変化は無さそうです。これなら再調整は必要なさそうです。

 

ステディロッドのブッシュも交換しました。向かって左側が新品。 右側が使用後です。
ステディロッド・ブッシュの劣化はエンジンの揺れや、エンジンの動きによる配線類へのダメージ、ボディー側ブラケットの破損にも結びつくので定期的な交換が必要になります。
追加補強のチューニングパーツ等もありますが、定期交換だけでも十分に効果的なメンテナンスになりますのでおススメです。

 

ゴム製のパーツは走行距離とは関係無く劣化してしまいますので定期的に交換される事をお奨め致します。気になる方はお気軽にご相談下さい。

 

それではまた