今回はエリーゼMkⅢにスタビライザーの増設作業を実施しましたので、ご紹介します。

今回取り付けたのはARC製のスタビライザーです。真っ白で存在感抜群ですね。

取り付け後の画像です。リアに関しては新しく追加することになるので遮熱板等の加工が必要になってきます。

スタビライザーはリアのアッパーアームとリンクしており、画像の青いドロップリンクの位置で効きの強弱を調節することができます。

こちらの画像はフロントの純正スタビライザーです。

こちらの画像がARC製のスタビライザーです。穴の位置を変えることによって効きを調整できるようになっています。


こちらの2枚の画像はスタビライザーの太さを比べたものです。外径は塗装の厚みによっても左右されてしまいますのではっきりとは言い切れませんが、1mmほど太くなっているようです。


こちらの二枚の画像はパイプ自体の厚みを見ています。厚みに関しては純正より薄いようです。
スタビライザーの効きは、外径や素材の厚みだけでなく、焼き入れによっても変わってきてしまうので、上記の数値はあくまで 参考値といった感じです。
エリーゼは純正サスペンションと純正スタビライザーの組み合わせがベストマッチですが、サーキットをを走る上で、サスペンションを変更して車高を下げたり、タイヤのグリップを上げていった際に、純正のスタビライザーではカバーできない領域ができてしまいます。そこで、フロントのスタビライザーを調整式に、リアにもスタビライザーを追加することで、セッティングに幅を増やし、対応させることができます。
スタビライザーは車のセッティングでいうと最後の味付けの部分にあたるようですね。気になった方は是非ウィザムカーズファクトリーまでお問い合わせください。
LOTUS EUROPA 徹底的な納車整備

現在ウィザムカーズ・ファクトリーでは、ロータス・ヨーロッパSPの納車整備が進行中です。ご覧の様にエンジン、ギアボックス、サスペンションなど全てを分解し点検を実施していますので、エンジンルームは完全にがらんどうの状態です。もはやフルレストアと呼んでも良いくらいの徹底的な分解ですが、弊社ではあくまでも納車整備の一環として実施しています。

ボディパネルなど外装がとても良い状態であることは一目でわかりましたが、こうやって分解してみるとシャシーフレームもサビが 非常に少なく、細部にわたってコンディションが良いことが確認できました。

エンジンを降ろした状態なら、特徴的な逆Y字フレームやドライブシャフトが丸見えですから、ボディやフレームの状態をじっくり点検できます。

しかし車体各部のゴム部品、例えばこのエンジンマウントなど経年劣化の部品はありますので、隅々まで妥協することなく点検して、躊躇なく交換していきます。

フロントサスペンション、とてもきれいな状態ですが、

タイロッドエンドやトラニオン、スタビライサーのブッシュはしっかり点検が必要です。

さらにステアリングラックのブーツ

そしてアッパーウィッシュボーンのボールジョイント。

リアの足回りでも、まずはブレーキの分解・点検を実施中です。

”レストアレベルの納車整備”でヨーロッパ本来の乗り味をしっかり復活させて、オーナー様にお届け致しますので、ぜひ楽しみにお待ち頂きたいと思います。
ロケットのスフェリカルジョイント
今回はロケットのフロントアッパーアームに使われているちょっと変わったスフェリカルジョイントを紹介します。

こちらがロケットのサスペンションに使用されているスフェリカルジョイント、日本ではピロボールと呼ばれている部品です。画像だけだとあまり珍しさは伝わりませんね。

画像左が一般的なスフェリカル、そして右がロケットに使用されているものです。こうして並べてみるとわかりますが、ボール部分を支えているアウターレースが非常に薄く作られています。実寸で約4mm違いました。
なぜアウターレースの薄いものを選んでいるかというと、ボールの可動範囲を多くとるためなんですね。ロケットは車重がエリーゼの1/3程度しかないので、耐久性も十分に確保されています。
ライトウエイトスポーツの極致のような車ですので、細かいパーツひとつにも強いこだわりが感じられます。純正状態でここまで仕上げられているロケットは、まさに宝石のようなスポーツカーですね。
セブンのアップデート

こちらのセブンはサイレンサー交換でのご入庫です。ケントエンジンを搭載したキャブレター世代のセブンですが、ウェーバー・キャブのアクセルレスポンスの魅力は色褪せることなく、今でも人気の高いモデルです。
日本への輸入から約20年ですので、さすがに車検等への対応が難しくなってきていますが、車体各部をアップデートすることで、まだまだ長く楽しんで頂くことが可能です。今回はサイレンサーを交換することになりました。触媒を装備し、出口角度も基準に適合させた、ウィザムカーズのオリジナルパーツです。

ウィザムカーズではシートベルトやサイレンサーなど、これからも長く安心してセブンを楽しんで頂くためのアップデート・メニューをご用意しておりますので、ぜひお気軽にご相談下さい。
エリーゼMK1展示中です

ウィザムカーズ・ファクトリーでは、現在Mk1世代のエリーゼの中古車を2台展示中です。中古車市場での流通量もずいぶん少なくなり、コンディションの良い車両を見つけるのは難しくなってきましたが、この2台は安心してお乗り頂ける、おすすめの車両です。特にボディのコンディションは特筆もので、ぜひ実車をご覧頂きたいと思います。またインテリアの使用感の少なさも2台に共通したポイントです。Mk1世代のエリーゼを探してきた方には見逃せない車両です。

ようやく冬も終わりこれからの季節こそ、エリーゼを楽しむ最高のタイミングです。ハンドルに常に軽快感を感じながら、新緑の中を駆け抜ける楽しさは、この世代のエリーゼならではの魅力です。ぜひこの機会にMK1世代のエリーゼをご検討下さい。
納車整備風景 EXIGE SPORT350


本日は柳メカニックによりEXIGE SPORT350の納車整備が急ピッチで実施されています。
オーナー様はEXIGE V6からのお乗換えとなり、細部に渡って軽量化がされたEXIGE SPORT350で今後スポーツ走行を楽しまれる予定です。納車前にタイヤもADVAN Neova08Rに交換させて頂きましたので、納車後すぐにEXIGE SPORT350でのドライブを思う存分楽しんで頂ける事と思います。
明日の納車を楽しみにお待ちください!!
エリーゼMkⅢ アラゴスタ取り付け
今回は当店で販売しているUSEDパーツの中の、アラゴスタ・サスペンションの取付を紹介させて頂きます。

こちらが今回取り付けるアラゴスタで、内部のパーツ交換などOHを実施済みです。
オイルシールやシャフト、スプリングシート部のテフロンシート、ブッシュ(ピロボール含む)とバンプラバーは全て新品に、さらにはスプリングのヘタリ具合をチェックし、ダメなものは全て交換しています。

純正のサスペンションが持つロータスらしいヒラヒラとした軽快感のある乗り味も捨てがたいですが、そこからさらに自分好みの乗り味に調整したり、サーキット走行の為に取付してみるのもスポーツカーの醍醐味ですね。

カシマコートとアルマイト処理による高品質なケースは、足回りのドレスアップ効果も最高です。

取り付け前

取り付け後
車高を調整し、見た目も中身もレーシーになりました。今回は車高低めのオーダーでしたので、当社おススメセッティングより5mmほど低めに調整させて頂きました。
当店ではアラゴスタの販売、取付けはもちろん、仕様変更やオーダーメイドでの製作も承っております。さらなるロータスらしさを追求するなら、サスペンション交換をぜひご検討下さい。
ファクトリー便り No.90 ケータハムの細かな変更

この部品はケータハムのラジエターマウントブッシュ、通称ボビンです。シャシーとラジエターを接続している部品です。もう何十年も使用され続けている部品で、セブンの車検整備における定期交換部品のひとつです。実際に使用されている場所はこちらです。

長年使用されてきた定番部品なのですが、最近はここも何種類かの部品を使い分ける様になってきました。

最新の620Rでは薄型のタイプが使用されています。

そしてこちらはSEVEN160用のロングタイプ。ちゃんとシャシーやラジエターに合わせて使い分けているようです。あたりまえの事のようにも思えますが、品質改善等のため、細かな点まで積極的に設計変更を繰り返しているケータハムの姿勢がみえてきますね。
エリーゼMkⅢ クラッチ交換
今回はサーキット走行中にクラッチが繋がらなくなってしまったお客様の、クラッチ交換作業を紹介いたします。
お客様からはオーバーレブ気味にシフトダウンした際に、クラッチを繋いでも車体が進まない症状が発生したとのご相談を頂きました。

ギアボックスを下ろす前から、すでに粉状になったクラッチディスクがパラパラと落ちてくる状態でしたが、ベルハウジングを分解してみるとこんな状況でした。クラッチディスクから摩材が剥がれ落ち、鉄のプレートが露出した状態になっています。

当店の走行会にも頻繁に参加して頂いているお客様ですので、今後のイベントでも安心して乗っていただけるよう、今回は純正の新品パーツに交換することになりました。クラッチディスクだけではなく、フライホイールとクラッチカバーも摩耗が発生してしまっていたので、同時に交換させていただきました。

フライホイールはトルクをかけた後に角度締めをしますが、正確に締め付けるために最新の計測工具を使用します。もちろんボルトも全て新品です。

ディスクのセンター出しをして、カバーを取り付けていきます。やはり新品パーツは安心感がありますね。
ミッションを取り付けて試乗を行い、クラッチの具合とシフトワイヤーの調整を行い作業完了です。サーキット走行は市街地走行よりも部品の消耗が速いのは事実ですが、運転の癖などにより消耗の度合いは大きく変化します。当店の走行会では、ただ速く走るだけでなく、安全に走らせる方法や、走り方を他のオーナー様と話し合う事により、楽しみながらステップアップしていくことができます。サーキット走行もぜひ気軽に体験してみましょう!

