前回ウィザムカーズに最速入荷した新しいデモカー・スーパーライトR200を、ゴールドリーフカラーにモディファイしていくことをご紹介致しました。しかし、そもそもゴールドリーフって何?という方に、ロータスF1の歴史も補足しておきます。
GOLD LEAFはタバコのブランド名です。初期のF1はナショナルカラーにペイントされたマシンでの参戦が当り前であり、イギリスは緑、フランスは青、イタリアは赤、ドイツは銀と決まっていました。当時ロータスは天才ジム・クラークがグリーンのボディにイエローのストライプのマシンでF1を席巻していましたが、そのクラークの事故死により、窮地に追い込まれてしまいました。事故後の暗いムードを払拭するためだったのかはわかりませんが、チームロータスは名称を「ゴールドリーフ・チームロータス」に変更し、ナショナルカラーもやめてしまい、赤/金/白のタバコパッケージそっくりなカラーリングのマシンを登場させて、スポンサーから多額の資金を引き出すことに成功しました。
画期的なこの手法はすぐに他チームにも追従され、マルボロなど多くのタバコメーカーがモータースポーツを支える時代が到来することとなります。技術面だけでなく、チーム経営の方法も独創的という、ロータスの評価を確立した出来事でした。(竹)