先日ご紹介したKENTエンジンのウォーターラインの清掃ですが、色々と原因探求の末、インレットマニフォールド・ガスケット部のウォーターラインが錆で詰まっていることがわかりました。
早速キャブレターとウォーターラインのあるインレットマニフォールドを外していきます。
スタッドボルトの真上くらいにウォーターラインがあるのですが、完全に詰まってしまっています。
詰まりを除去して、綺麗になりました。
ついでにインレットマニフォールドも綺麗にしておきます。
さらに点検してみると、ウォーターポンプからもLLCが漏れてきていたので、交換させていただきました。
すっきり新品に。いまだに新品パーツが出ることにも驚きです。
キャブレターのインシュレーターも新品に交換しました。
キャブレターを固定しているスタッドボルトには、ナットの手前にバイブレーション・グロメットが入っていますので、ここも新品に変えます。
キャブレター本体かなりの重量がありますので、振動でインレットマニフォールドにクラックが入る可能性があります。それを防止するため使用するのがバイブレーション・グロメットで、ゴムを間に挟んだワッシャのような部品です。。こちらも古くなるとゴムが固くなってしまったり、つぶれ切ってしまう為、役目を果たさなくなります。時間がたったら交換が必要なパーツですね。
各部の清掃後、ウォターラインは繰り返し水を通して清掃し、ようやくきれいな状態に復旧しました。
インマニとキャブレターを取り付け、フューエル周辺のファイバーワッシャを交換したら作業完了です。
これで安心してセブンライフを続けることができますね。KENTエンジンは構造がシンプルですから、しっかりメンテナンスをしていけば、まだまだ長く楽しめます。クラシック・セブンのお悩みは、なんでもご相談下さい。
何が変わった?写真で見るNew ELISE !
先日一挙にニューモデルが登場したELISEですが、まだ写真や情報も少ないため、具体的にはどこが変わったの?というお問合せをいただきます。
そこで本日は、従来モデルから変更された箇所を写真付きでご紹介いたします。これらは以下の5つのモデルで共通の仕様です。
-ELISE
-ELISE SPORT II / ELISE SPORT 220 II
-ELISE SPRINT / ELISE SPRINT 220
◆軽量フロントクラムシェル
上が従来モデル、下がNew ELISEです。中央の開口部のデザインが少し直線的なデザインとなり、両サイドの開口部が大型化。より洗練されアグレッシブな顔付きになりました。単なるデザイン変更だけではなく、クラムシェルだけで8.7kgの軽量化が行なわれています。
◆リアトランザムパネル
従来は4灯だったテールランプが2灯化されました。ストップランプがリアトランザムパネルに埋め込まれ、バックランプは同じ位置に残されて残されていますが、スッキリした印象に生まれ変わりました。この部分でも僅かではありますが、軽量化を達成しており、0.3kg軽くなっています。
◆オープンゲートシフトメカニズム
EXIGE SPORT 350でいち早く採用されていた、根本のリンケージが剥き出しのシフトレバーが採用されました。視覚的にもメカニカルでスポーティな印象を受けますが、これも軽量化のためでもあり、ここで1kgの軽量化となっています。
◆イントゥルメントパネルとESPスイッチ
メーターパネルはタコメーターの文字盤に大型のフォントを配した大胆なデザインとなりました。またESPの切り替えスイッチもスタートボタンの横に配され、操作性もアップしています。またドア開口部は10mm広げられ、乗降性の向上が図られています。
いかがでしょうか?(^^ 単に見た目のデザインを変更しただけでなく、軽量化も達成しているのがロータスらしいですね。ロータスは常に軽量化の可能性を探って研究を続けており、チャップマンの「加えるものは軽さだけ」という思想に忠実な車造りが行なわれていることがうかがえます。New ELISEの日本上陸はまだ先になりそうですが、今からワクワクさせてくれますね♪
ELISE SPORT IやELISE-Sは国内ストック限りとなりますので、従来モデルのデザインがお好みの方はお急ぎください!
Seven Sprint にワンポイント追加
ついに納車が始まったSeven Sprintですが、細部のディティールを見れば見る程、ケータハムのこだわりが感じられるモデルだと思います。サイドミラーなどモディファイも進行中ですが、ひとつ気になったのがノーズバッジです。
Sprintのノーズには、現行のケータハムのノーズバッジがついています。CATERHAMもフォントも最新で、新世代のセブンらしさを感じさせるものですが、ここはクラシックを極めるために、80年代や90年代のノーズバッジに置き換えるのも楽しいと思います。
「16VALVE」や「HPC」など色々なバッジが過去には存在しましたが、やはり「SPRINT」が最も相応しいバッジですね。これで画竜点睛です。
トランスミッターのリフレッシュ
MINIの内装張替え
FACTORY便り No.102 エリーゼのエアコン修理
1700SS ウォーターラインリフレッシュ PART.1
今回は車検整備でご入庫の1700SSの、ウォーターラインのフルリフレッシュを実施しましたので、紹介させていただきます。
車検整備の内容の中にLLC(冷却水)の交換のご依頼があったので、早速エンジンからLLCを抜いてみると、見たことないくらい茶色い液体が出てきました。水を2~3回入れ替えた程度では、全くきれいになりません。
ホースを外してみると、サーモスタッド・ハウジングもかなり腐食が進んでいました。
サーモスタッドを外してブロック内部を見てみると、冷却水の経路は錆がびっしりでした。
サーモハウジングはウェットブラストにて清掃、見違えるようにきれいになりました。同時にラジエーターキャップも、新品に交換させていただきました。しかしサーモスタッドを取り付けてもう一度冷却水を回してみると、今度はヒーターユニットに水が回っていないことが判明、じっくりと腰を据えて、さらに原因探求を続けることになりました。
ELISE SPORT Iが最も買い時である、ふたつの理由。
LOTUSと聞いて誰もが思い浮かべる代表的なモデルといえば、言わずと知れたELISEシリーズ。その中でも最も台数が出ているのが、ベーシックな1600ccのモデルになります。
ここ最近のLOTUSラインナップを見ると、ハイパフォーマンスなモデルも次々に加わり、絶対的な速さを追求した車としてLOTUSを選ぶ方も多くなったかと思います。
しかしLOTUSを支えているファンの中でも、シンプルで軽いモデルを愛する方が多いのは今も変わりありません。それゆえ、様々なモデルを乗り継いできた玄人な方がELISE 1600を選ぶことも多く、「最もベーシックなELISEが単なるエントリーモデルではない」ということは、他メーカーとは大きく異なる点ではないでしょうか。
さて、そんなELISE 1600cc(=ELISE SPORT I)が、先日行われた価格改定でとてもお買い得になった事は既にお伝えしていますが、本日は具体的に何がお得なのかをクローズアップしてみましょう(^^
1.ELISE 1600発売当初と同じ価格
ELISE(1600)が登場したのは2010年、この時の販売価格は524万円でした。Mk2世代とは違ってエアコンが標準装備となり、より完成度が上がったELISE 1600はとくに人気のモデルとなりました。(5%→8%の消費税率アップもこの時期です)
現在のELISE SPORT-Iは発売当初は599万円だったのですが、今回の価格改定で520万円になり、ELISE 1600が登場した時とほぼ同じ価格となったんです。(因みにELISEは最高600万円の時期もありました)
2.充実の装備
さらに当初はオプションだった装備がELISE SPORT Iでは標準化されました。
・軽量スポーツシート
・ハーフレザー内装
・ブラックディフューザー
・ブラックホイール
・姿勢制御システム(Mk3初期型は未装備)
・SPORTモード
・ビルシュタインスポーツダンパー
などなど、オプションで取り付けると高価なパーツを最初から装備しており、車両価格が同じであっても内容はさらに充実している事がお分かりいただけます。
ELISE 1600の最大の魅力は「絶対的な速さやスペックではなく、車を運転する楽しみや喜びを感じていただける」点にあります。
愛車を思い通りに操る人馬一体の楽しさや快感は、決して色あせる事がありません。だからこそ、前述したようにLOTUS玄人の方にも選ばれるモデルなのだと思います。
この10年の間でも、ELISEの新車を購入するには最もお得な時期に入ったと言っても過言では御座いません!
長年ご検討していていつかはELISE!とお考えの方や、若い世代の方に是非このチャンスをご利用いただければと強く思う次第です。
ELISE SPORT Iはメーカー在庫のみとなりますのでお早めに!