
この写真は、エキシージSのギアのインプットシャフトです。ギアボックスのオーバーホールにあわせて、金属表面を強化するWPC処理を実施致しました。御存知の方も多いと思いますが、WPCという金属表面処理は、金属の表面に微小な粒子を高速で打ち付けることにより、金属表面全体を強化させる技術です。金属疲労に強く、磨耗し難く潤滑性能も良いため、今まではレーシングカーなどのエンジンに採用されてきた技術ですが、最近は一般のユーザーの間にも普及が進んできました。

左側が表面処理をしていない純正部品、右側がWPC処理を実施した部品です。表面の色の変化は肉眼でもわかりますが、実際には金属の表面に微細な凹凸が形成され、摩擦抵抗が軽減します。また表面の微細な凹凸にはエンジンオイルが残留するため、油膜切れなどのトラブル防止にも効果絶大です。
特にサーキット走行などではギアにも強い負荷が掛かりますので、WPC処理が非常に有効です。もちろんサーキット以外でも、ギアボックスの耐久性が向上することのメリットは大きいと思います。そろそろギアボックスのO/Hが必要かな、とお考えのオーナー様は、同時にいかがでしょうか。詳細はウィザムカーズ・ファクトリーまで御相談下さい。

ファクトリー便り No.81 サーキット走行会に向けて
今日は1月28日の走行会に向けて、2ELEVENのメンテナンスを実施しました。
最近ではイベントでの走行が多いこの車輌ですが、今回はつくばサーキットのTC2000ということで、入念に作業を行っています。

車輌全体のスパナチェックから、足回りブレーキ回りの点検、エンジン、ラジエーター回りなど、くまなくチェックしていきます。

エンジンオイル、ミッションオイルはもちろん、今回はブレーキフルード交換とエア抜き作業も入念に。

最後に車高やアライメントのセットアップを行い準備完了です。
今回は、普段走行会で走るサーキットよりも比較的大きなサーキットになりますので、ブレーキや足回りに掛かってくる負担もそれに比例して大きくなっていきます。弊社では定期点検のほかにもサーキット走行前のスパナチェックやメンテナンスも承っています。これからサーキット走行を予定しているオーナー様は、走行前に一度エンジンルームや足回りの点検をしてみてはいかがでしょうか。特にサーキットイベントは初めてという方は、どんな準備が必要?服装は?空気圧は?など不安なことも多いと思います。どんなことでもお気軽にご相談下さい。
2017年のスタート
ファクトリー便り No.80 ギアボックスOH継続中

昨日のブログはELISE Mk1のブレーキ作業についてでしたが、今日はエキシージSのギアボックス分解整備についてご紹介致します。3.5LのV6エンジンから発生する350馬力を受け止めているギアボックスですから、サーキット走行を楽しんでいるお客様は特にそうなのですが、適切な時期に確実なメンテナンスが必要になります。

ギアボックス内の各部品を分解して、消耗状況を確認します。

シンクロの歯の先端の摩耗が進行しているのがわかります。さらにシフトフォークの先端部分も劣化が見られます。

今回の作業ではシフトフォークは先端の硬度を上げた強化部品を組み込む予定です。さらにギアボックス内の各部品には、WPC処理を施工します。WPCというのは金属の表面を改質させる技術で、素材表面の硬度が上がり、表面の摩擦が減少するため部品の耐摩耗性も大きく向上します。レーシングカーだけではなく、最近は一般の自動車エンジンにも普及が進んでいます。ギアボックスの耐久性を向上させる、おすすめのモディファイです。

ちなみにギアボックスの内部には磁石が組み込まれており、ギアボックス内で発生する鉄粉が全体に拡散し難い様になっています。単純なアイデアですが、実際にギアボックスを分解してみると磁石は黒い鉄粉に覆われており、効果は大きいようです。
ファクトリー便り No.79 エリーゼMk1車検整備

今日もウィザムカーズ・ファクトリーではエリーゼの車検整備を作業中です。Mk1世代のエリーゼともなると、整備項目はかなり多くなります。油脂類の交換はもちろん、ブレーキマスターシリンダーやブレーキホースの交換、ラジエターホースの交換、バッテリーやタイヤなど、今回もたくさんの整備を実施させて頂きました。

例えばブレーキローターも、今回の作業で交換しました。Mk1世代のエリーゼは、ブレーキローターの素材もアルミとスチールの2種類の設定があり、当然ブレーキパッドも別々のものになります。今回はスチール製でした。

ローターの表面をよくみると、ブレーキパッドとの摩擦面だけが磨り減って、段差ができています。3万キロ程度走行したら、一度点検してみましょう。
余談ですが、MK1世代のエリーゼは、ホイールのPCDも95.25mmという英国車ならではの数値です。Mk2以降は一般的な100mmになります。

こちらが交換済みの新しいローターです。エリーゼはブレーキの鳴きが気になることがありますので、ブレーキグリスを塗布します。さらにブレーキパッドの面取りをして完了です。エリーゼ用のブレーキローターには、純正タイプからドリルドタイプまで色々あります。またブレーキホースがゴム製の場合は、ステンメッシュのタイプに交換すると、ブレーキペダルの感触がダイレクトなものに変わりますので、こちらもおすすめです。
怒涛の納車ラッシュ

今週のウィザムカーズ・ファクトリーは納車の連続でした。しかもすべて関東圏以外のエリアです。ウィザムカーズの積載車が大活躍の1週間でした。

まずはエリーゼSCのキャニオンレッド、この車両は静岡県の富士市に納車させて頂きました。陸運局は沼津です。

翌日は大阪陸運局(寝屋川市で、ケータハムのSEVEN270の登録と納車です。年末ということもあり、陸運局は大混雑の状況でした。

さらに昨日は名古屋のお客様に、エリーゼMk1を納車致しました。ガレージでエリーゼを待っていたのは、エリートとエランの組合せ。しかもエランはBRM、これまでの疲れも吹っ飛んでしまうほどの驚きでした。
今回の3日間の走行距離の合計は2000kmを超えました。これからも日本全国に納車致しますので、遠方の方もぜひお気軽にご相談下さい。
セブンライフのはじまり!SEVEN-CLASSIC
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サーキットサポートin袖ヶ浦

今日はお客様のサーキット走行のサポートで、袖ヶ浦フォレストレースウェイまで行ってきました。天気は快晴!心配していた寒さも和らぎ、絶好のコンディションとなりました。

私自身はレースイベントは何度も現場に足を運んでおりますが、今回のようなプライベートなサーキットサポートは参加する機会がなく、ピットでのスタッフの動きを初めて目にすることができました。弊社のメカニック内藤のメンテナンス作業やドライビングアドバイザーとしての篠原のサポートにより、お客様のタイムもどんどん向上し、ドライビングが洗練されていくプロセスをじっくり観察することができましたので、またブログで詳しくご紹介したいと思います。楽しみにお待ち下さい。

ドライバーも大きな手応えを感じることができ、大満足のご様子でした。
来シーズンの活躍も期待してます!(竹)
ファクトリー便り No.78

本日は内藤メカニックが主人公?ではありません(笑)
フロントの小林がエリーゼのLSD装着をお伝えしようと思います。最近は立て続けにセブンのLSD作業を実施しましたが、もちろんエリーゼのお客様からもLSDのご相談は頻繁にございます。
まずは車輌からギアボックスを降ろしている写真です。この作業の前に、アンダーパネル、サスアーム、ドライブシャフトなどを既に取り外しております。もちろんミッションオイルも抜いておきます。

これが車体から降ろした6速ギアボックスです。手前下の部分にデファレンシャルが入っていますので、上から順番に分解していきます。

これは特殊工具を使って、5速ギヤと6速ギヤを外している所です。まず5速と6速ギヤを外し、順番に分解していきます。

トップケース、5速6速ギヤ、センターケースと外していくと、1~4速ギヤが出てきました。これも順番通りに外していきます。手前に見える一番大きいギヤがデファレンシャルのリングギヤです。

取り外したギヤを並べてみました。なんか壮観じゃないですか?私はこの写真、結構好きです(笑)

ノーマルデファレンシャルから外周のリングギヤを取り外します。内部に見えるのが、デファレンシャルのサイドギヤやピニオンギヤです。

そしてこちらが今回組み込むLSDです。先ほどのノーマルデファレンシャルと違って、中身が見えにくいのですが、よく見ると上のほうに湿式クラッチが見えています。このクラッチが作動することにより、差動制限が掛かる仕組みです。
このLSDに先ほど取り外したリングギヤを取り付けします。

LSDにリングギヤを取り付けた物と外したノーマルデファレンシャルです。ここまで来れば、逆の手順で組み付けるだけです。言葉で言うと一言ですけど、外すより組み付けのほうが大変なんですけどね(笑)
LSDの効果については今更ご説明は不要かも知れませんが、コーナリングの最中にアクセル踏んでも、ガンガン加速するようになりますから、オーナー様も楽しみにしているようでした。

ギアボックスを車輌に乗せたら、足回りなどを組み付けて、試運転の後に納車となります。慣らしが終わるまでは、安全運転でお願いしますね。



