クルマは、いつでも買えると思っていると、いつの間にか買えなくなっていることがあります。
特に、ケータハム・セブンのようなクルマはそうです。
大きなモニターも、数々の運転支援装備も、自動運転も必要ない。というか、やめてほしいとさえ思います。少々言い過ぎかもしれませんが、、、これもクルマに対する個人的な考えです。
軽い車体に、自然吸気エンジンとマニュアルトランスミッション。
何もないことの美しさ…
クルマを操るために必要なものだけがある。
ケーターハムとは、まさにそんな運転することそのものを楽しむための一台です。
けれど、こうしたシンプルなスポーツカーは、これから先も今と同じ姿で作り続けられるとは限りません。
デュラテックエンジンの未来について、気になるニュースが出ていました
英国の自動車専門誌『AUTOCAR』は、昨年7月、ケータハムが長年採用してきたフォード製エンジンの供給問題について報じていました。
記事によれば、2.0Lデュラテックはすでにフォードでの生産が終了しており、ケータハムは確保しているエンジン在庫を使って生産を続けているとのこと。
また、熱心な方はご承知のとおり、次世代のエンジンとして、HORSE社製1.3Lターボエンジンの採用も進められています。
新しいエンジンによって、セブンの未来がつながっていくこと自体は、非常に喜ばしいことです。
ただ、これからのセブンが、今と同じ自然吸気エンジンを搭載し、同じ感覚で走るクルマであり続けるかどうかは、また別の話だと思っています。
記事では、新しいエンジンについて、シグマエンジン搭載車に匹敵するラップタイムも視野に入れていると紹介されています。
もちろん、走行性能はスポーツカーにとって大切な要素ですよね。しかし、個人的には、そこは本質ではないと感じています。
自然吸気エンジンならではの回転の上がり方や、アクセル操作に対する素直な反応。自分でギアを選び、エンジンを回して走る感覚。
そうした魅力は、単純に性能の数字では置き換えることができないからです。
現時点で、デュラテック搭載車の生産終了時期が正式に発表されているわけではありませんが、記事の時点ですでにフォードは長期間にわたってデュラテックを生産していないと報じられておりますので、今後の供給には限りがあると、、、
つまり、いつまでも現在の仕様を選べるとは言い切れない状況なのです。
今、目の前にある自然吸気のセブンは、決して当たり前に存在するものではないということです。
クルマは、少しずつ変わっていく
この先、環境規制や法規への対応が進めば、クルマの仕様や装備が変わっていくことも考えられます。
実際、当社が扱ってきたクルマたちも、時代とともに装備や仕様が変化してきました。
オートライトの義務化、出力や制御の変更。そして最近では軽セブンにも障害物センサーが装着されるようになりました。
安全性や環境性能の向上は、もちろん大切なことではありますが、クルマ好きとしては、そうした変化のなかで失われていくものに、少し寂しさを感じることもあります。
余計なものはなく、軽く、シンプルに。
セブンが長年愛されてきた理由のひとつは、そうした価値観にあるはずです。
「いつかはセブンに乗りたい」
そう考えている方にとって、待つことが必ずしも正解とは限らないです。
身近な例でいえば、ロータス・エリーゼもそうでした。
「いつかは買いたい」と考えているうちに、新車では手に入らなくなってしまった。そんな経験をされた方もいらっしゃると思います。
もちろん、セブンが同じ道をたどると決まったわけではありませんが、欲しいと思っていたクルマが、いつまでも同じ仕様で買えるとは限らない。そのことは、私たちも実際に経験してきています。
購入するタイミングは人それぞれです。ただ、欲しいと思っていた仕様が選べなくなってからでは、どうにもならないこともあります。
今回ご紹介したいのは、潔いレーシングスクリーン仕様のSEVEN 340Rです
少し前置きが長くなりましたが……
今回、ご紹介したいの一台がSEVEN 340Rのレーシングスクリーン仕様です。これから入庫予定の新車です。
セブンを検討される方の多くは、フルウインドスクリーンやソフトトップ、ドアを備えた仕様をイメージされるかもしれません。
日常的な使い勝手を考えれば、それも自然な選択です。
しかし、セブンのスタイリングを純粋に楽しむなら、レーシングスクリーンという選択肢もぜひ知っていただきたいと思います。
低く構えたノーズから、余計なものを削ぎ落としたむき出しのコクピットへと続くライン。
フルウインドスクリーン仕様とは、また違った緊張感のある佇まいです。
何も足さないからこそ際立つ、セブン本来のシルエット。
もちろん、フルウインドスクリーン仕様とは使い勝手も異なりますので、誰にでもおすすめできる仕様ではないです。
ただ、よく考えてみると、雨の日は乗らない。暑い夏の日は、日が落ちてから楽しむ。
そんな乗り方をされている方も、少なくないのではないでしょうか。
毎日の通勤や買い物に使うクルマとは違うので、使い方を割り切って、スタイルを優先する。
そう考えると、レーシングスクリーン仕様は、決して無理な選択ではないと思います。
むしろ、その潔さも含めてセブンを楽しむ。
そこを理解したうえで選ぶのであれば、所有する喜びもひときわ大きなものになるのではないでしょうか。
そのまま乗るのも、手を加えていくのも面白い
レーシングスクリーン仕様の340Rには、もうひとつ面白さがあります。
それは、完成されたクルマとして楽しむだけでなく、自分なりのセブンを作り上げていくベースとしても魅力的だということです。
例えば、レースケージを組み合わせて、よりモータースポーツの雰囲気を強めてみる。
レーシングストライプを加えるだけでも、ぐっと印象は変わりますよね。
足まわりや細部の仕様を自分の好みに合わせて考えてみるのも面白いでしょう。
どんな一台に仕立てていくかを考える時間も、セブンならではの楽しみです。
最初からすべてが用意されたクルマを買うのではなく、自分の理想に近づけていく。
そんな楽しみ方を考えている方にも、この仕様は面白い選択肢になると思います。
ネイキッドの楽しさ。軽さを味わう。
レーシングスクリーン仕様は、セブンならではのダイレクトなドライビングフィールを、より濃厚に味わえる仕様です。
フルウインドスクリーンなどを備えた仕様よりも軽量になることも、このスタイルの魅力のひとつです。
軽い車体を生かして走る。エンジンの回転を感じながら、自分でギアを選んで走る。
「Light is Right」 - 軽さこそ正義 –
余計なものを削ぎ落としたレーシングスクリーン仕様には、コーリン・チャップマンの思想がよりストレートに表れています。
何度も繰り返してしまいますが、パワーを増やすことばかりが、スポーツカーの楽しさではないです。
余計なものを削ぎ落とすことで、本来の魅力がいっそう研ぎ澄まされる。
セブン本来の魅力を、より純粋な形で楽しみたい方にこそ、注目していただきたい一台です。
欲しいと思ったときが、ひとつのタイミングです
現在、SEVEN 340をはじめとするデュラテック搭載モデルをご案内できます。
今ある在庫に加え、これから入荷する車両もございます。
そのなかには、今回ご紹介したレーシングスクリーン仕様の340Rも含まれています。
ベーシックな仕様から、こうした少し振り切った仕様まで選べるのは、今のラインアップがあるからこそです。
特に、レーシングスクリーン仕様のセブンは、新車のオーダー段階から選ぶ方が限られる仕様です。
もちろん、ウインドスクリーン仕様から変更することもできます。
しかし、後から変更しても、最初からその仕様でオーダーした一台と全く同じにはなりません。
最初からレーシングスクリーン仕様としてオーダーすることは、単にスクリーンの形を変えることではなく、このスタイルを前提に一台を選ぶということ。
完成した姿だけでなく、最初からその仕様を選ぶことにも意味があると思います。
どこか潔く、余計な説明を必要としない佇まい。
このスタイルに惹かれる方には、ぜひ一度ご覧いただきたい一台です。
今だから選べる、自然吸気のセブン。
欲しいと思ったときが、ひとつのタイミングかもしれません。
まだ選べる今、その魅力をぜひご自身の目で確かめてみてください。
CATERHAM 板橋
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